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Meta広告ライブラリとは。使い方と活用方法をご紹介

本記事は  【デジマWeek 2023】  4日目の記事です。
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こんにちは、デジマWeek2023 4日目担当の石川です。

私は、Google・Yahoo!・Meta・Xなどを中心とした広告のアカウントプランナーとしてお客様のニーズに合わせた最適な広告を打ち出し、収益に繋げる役割を担っています。

本日は多くの広告主様からお問い合わせいただく、「競合他社の広告戦略を把握するためにはどうしたらいいか」という疑問に対し、1つの手段としてMeta広告ライブラリをご紹介いたします。

Meta広告ライブラリとは

Meta広告ライブラリは、Facebook・Instagram ・Messenger等のMeta製品に掲載されている広告を検索することができ、表示された広告に関する情報を確認できます。

広告ライブラリは、https://www.facebook.com/ads/libraryで閲覧、利用できます。

広告ライブラリを使うことで、Meta広告の配信先で掲載されているすべての広告を「キーワード」または「広告主名」を使って検索することが可能です。

また、広告費用の出資者、広告費の金額範囲、広告がリーチした利用者層など広告についての追加情報も確認ができます。

参考:Metaビジネスヘルプセンターwww.facebook.com

Meta広告ライブラリの便利機能と使い方

①キーワード検索機能

キーワード検索機能
https://www.facebook.com/ads/libraryにログインし、虫眼鏡マーク横のフィールドにキーワードまたは広告主を検索することでMetaテクノロジーで現在掲載されているすべての広告を検索できるほか、以下も検索できます。

・過去7年間に掲載された社会問題、選挙または政治に関連する広告

・過去1年間にEU内のいずれかの地域で掲載された広告

②絞り込み検索機能

国の絞り込み例
特定の国と広告カテゴリを絞り込んだ状態でもMeta製品に掲載されている広告を検索することができます。

国の選択は、デフォルトでは日本になっていますが、プルダウンから国を選択して、他国で配信されている広告に絞り込むことも可能です。

③フィルター機能

フィルター機能例
フィルター機能は、広告ライブラリを使って検索した後に設定できます。

言語、広告主、プラットフォーム、メディアタイプ、開始日、終了日の項目でフィルターをかけることが可能です。

例えば、Instagramの画像広告に絞って検索したい場合は、下記で絞り込むとよいでしょう。

・プラットフォーム→Instagram

・メディアタイプ→画像

フィルター機能活用例

また、検索条件は保存することができます。

特定のワードなどを繰り返し検索したい方は検索条件を保存することをおすすめします。

Meta広告ライブラリの注意点

Meta広告ライブラリは現在Meta製品でアクティブになっている広告しか検索できません。

これは、Meta広告ライブラリが導入された目的が、広告の透明性を促進するためだからです。

掲載が終了している広告や審査が承認されず配信できていない広告は、検索しても検索結果に表示されません。

ただし、社会問題、選挙または政治に関連する広告の場合は、現在掲載していない広告も配信終了後7年以内であれば内容を確認することができます。

参考:www.facebook.com

Meta広告ライブラリの活用方法

①競合調査

競合他社・サービス名検索し、現在配信されている広告の広告文や使用されているクリエイティブ・ハッシュタグなどを確認することで、広告の改善案を考える際に参考にすることができます。 他にも、以下のような情報を得ることができます。

  • 広告の掲載開始日
  • 配信されたプラットフォーム
  • 広告のリンク先
  • Facebook、Instagramのアカウント情報(アカウントID、フォロワー数)

②Meta広告を出稿する際に参考にする

Facebook広告やInstagram広告などで使う画像・動画・テキスト・ハッシュタグなどに悩んだ際は広告ライブラリで検索してみましょう。

最新のクリエイティブトレンドやストーリー性を持たせるためのアイデアが見つかるはずです。

また、広告だけでなく広告のリンク先も確認すると、ユーザーを自社のどのページへ誘導したらよいかの参考にもなります。

③オーガニック投稿時の参考にする

オーガニック投稿で継続的な発信をすることで持続的なトラフィックを享受できますが、 むやみに発信し続けても潜在顧客に注目してもらうには時間がかかるかと思います。

そこで、広告の内容を参考にオーガニック投稿文を考案してみるのもおすすめです。

例えば、カルーセルでの配信を検討している方は、広告を見る際にどのクリエイティブを1番ユーザーの目に触れる1枚目に設定しているのかや複数あるクリエイティブをスワイプしてもらうための工夫などを確認するとよいでしょう。

まとめ

広告の透明性向上のためにMeta社が導入したMeta広告ライブラリですが、競合他社の広告の掲載状況を確認するためにも便利な機能を持ち合わせています。皆様の参考になれば幸いです。

執筆者太田千尋デジタルマーケティングコンサルタント