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    AWSの経験がGoogle Cloudで役立った点と混乱した点

    本記事は  基盤デザインウィーク  9日目の記事です。
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    はじめに

    はじめまして。基盤デザイン事業部の木下です。クラウドエンジニアとしてお客様環境の運用業務を担当しています。
    私はこれまでAWSで構築されたシステムを担当していましたが、Google Cloudに触れる機会が増えてきたため、資格取得と合わせて勉強を進めています。
    そこで今回はGoogle Cloudの勉強や資格取得時に、AWSの経験が役立った点と逆に混乱した点について、個人の感想にはなってしまいますが書いていこうと思います。

    前提(取得資格と実務年数)

    • AWS

      • 実務年数
        • 7年
      • 取得資格
        • AWS Certified Solution Architect Associate
        • AWS Certified Developer Associate
    • Google Cloud

      • 実務年数
        • 2年
      • 取得資格
        • Google Cloud Digital Leader
        • Google Cloud Certified Associate Cloud Engineer
        • Google Cloud Certified Professional Cloud Architect
        • Google Cloud Certified Professional Cloud Security Engineer

    役立った点

    ①サービス内容の把握
    例えば、EC2とCompute Engine、LambdaとCloud Functionsなど機能が似ているAWSサービスと紐づけることで、概要が把握しやすくなりました。
    また、Google CloudはAWSよりサービス内容がそのままサービス名になっているケースが多く、直感的に分かりやすい面もあると思います。
    さらに、いざサービスを利用するときに必要な設定項目(インスタンスタイプやディスク、リージョンなど)も共通している点があり、AWSでの経験が役立ちました。

    他にも弊社メンバーが執筆した「Google Cloudを学ぶのに役立ったウェブサイト、本についての紹介」と、「AWSと比較しながらGoogle Cloudの主要なサービスについて違いを整理した」ブログもあるため、合わせて紹介させていただきます!
    Google Cloud案件を1年半程度経験してみてAWSと比較しながら違いを整理してみた - NRIネットコムBlog
    オンプレ・AWSメインだったインフラエンジニアがGoogle Cloudを学ぶのに役立ったウェブサイト、本 - NRIネットコムBlog

    ②クラウドサービスを利用する上でのルール
    Glooge Cloud特有のルールももちろんありますが、責任共有モデルや従量課金制などクラウドサービスを使う上で知っておくべきルールは共通している点が多く、復習する感覚で理解を進めました。

    混乱した点

    ①同一機能のサービスでも概念が異なる
    ここでは例として利用する頻度の高いIAMとネットワークについて、AWS/Google Cloudで異なる点を記載します。

    IAMはサービス名こそ同じですが、同じサービス名だからと設定を進めてしまうと意図しない動きになる恐れがあります。
    例えば、AWSのIAMロールと類似する機能は、Google Cloudではサービスアカウントになりますが、Google CloudにもIAMロールは存在しており、こちらはAWSではIAMポリシーと類似の機能になります。
    概念としても下記の違いがあります。

    • AWS⇒どのリソースに対して何ができるか?を定義し、ユーザに紐づける
    • Google Cloud⇒誰が何をできるか?を定義し、リソースに紐づける

    ネットワーク構成も異なる点があります。
    VPCはAWSではリージョンに紐づくのに対し、Google Cloudではグローバルなリソースとなります。
    また、サブネットはAWSではアベイラビリティゾーンに紐づくのに対し、Google Cloudでは複数のゾーンに跨ります。(リージョンとアベイラビリティゾーンの考え方に違いはありません。)

    ②資格試験関連で混乱した点
    資格試験自体や勉強中に個人的にAWSと違うなと感じた点を記載します。

    • 公式ドキュメントの日本語対応
      • Google Cloudでは日本語化されていないものも多く、英語の壁を突破する必要があります。
    • webにある情報量
      • やってみた系のページから実際にイメージを得ようとしたときに、シェア率の影響からかAWSより少ない印象があります。
    • 認定資格の有効期間
    • AWSは3年に対し、Google Cloudでは2年(Cloud Digital LeaderとAssociate Cloud Engineerを除く)。この1年の違いは個人的には辛いです。
    • 実際の試験
      • 問題文や選択肢の文章がGoogle Cloudの方が短いです。また試験時間もプロフェッショナルに位置付けられる試験では、AWSが3時間に対し、Google Cloudは2時間と短くなっています。
      • これらの影響からか個人的にはGoogle Cloudの方が難易度も易しい印象があり、これはいい意味での混乱点でした。

    Google Cloud認定試験対策について詳しく知りたい方は、Google Cloud認定試験対策(AWS認定試験経験者向け) - NRIネットコムBlog も読んでいただければと思います。

    まとめ

    AWSの経験がGoogle Cloudに触れた際にどのように影響したかを記載させていただきました。
    初めてAWSに触れたときと比較すると、一部混乱した点もありましたが、とっつきやすく理解も早く進み、役立つ点の方が多くありました。
    もしかすると、AWSやGoogle Cloudを極めた方ほど、従来触れていたサービスの常識が通じない点があるため、混乱が大きくなるかもしれません。)
    AWSからGoogle CloudだけでなくAzureなどクラウドサービスの経験があれば、役立つ点や混乱する点が出てくるはずです。
    1つのクラウドサービスを極めることは重要で素晴らしいと思いますが、各クラウドサービスには特色や強みがあります。
    これまでの経験は必ず役立つため、思い切って新しいサービスを使ってみるもの良い選択だと思いました。

    最後に

    私が所属している部では勉強用のGoogle Cloudプロジェクトがないため、開設に向けて動いています。
    この取り組みに私も参加しているため、Google Cloudにおけるプロジェクト開設から基本的な設定などを実際に経験して知識を深め、機会があればブログに書いてみたいと思います!

    執筆者木下拓哉

    インフラエンジニア。最近はGoogle Cloudを勉強中


    執筆記事一覧:https://tech.nri-net.com/archive/author/t-kinoshita