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応用情報技術者試験の対策について

皆さん初めまして、クラウド大好き小山です。
資格weekということで、応用情報技術者試験(以下応用情報)の対策について書きます。

筆者は社会人3年目の時に、2022年春季試験で受験・合格しました。 周りを見ても1~3年目のいわゆる若手エンジニアの登竜門的な位置づけになっているように思います。 そのため本記事の対象読者も1~3年目の若手エンジニアとします。

応用情報とは

応用情報とは、国家試験「情報処理技術者試験」のなかの1区分です。 試験の実施を担当しているIPAによると対象者は「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とあります。
試験は春季・秋季に一回ずつ。ベンダー試験と違い自分のタイミングで受験するということができないのが少しもどかしいです。

試験内容

応用情報は大きく分けて午前試験と呼ばれる四肢択一式の試験と、午後試験と呼ばれる記述式の試験があります。
午前、午後それぞれの正答率が60%以上を超えていると合格です。
午前、午後それぞれの特徴と対策について書いていきます。

午前試験対策

基本的に過去問道場で過去問をひたすら解き続けました。
過去問道場は分野に分けて問題を解くことができるので、一つ一つ着実に各分野の知識を定着させました。
問題を解いてもわからない箇所は理解できるまでひたすらググります。 試験の3か月前から問題演習を開始して、1か月前には全分野安定して正答率が9割になるようにしました。
後述する午後試験で選択する分野については、選択肢がなくても答えが出せる状態・誤った選択肢についても根拠を持って答えられる状態にしておいたため午後対策がかなり楽だったと振り返って思います。

午後試験対策

午後試験は大問11題のなかから5題選択して解答します。
唯一、セキュリティが必答となっているのでここではセキュリティを中心に対策を書いていきます。 午前試験との最大の違いは回答が記述式となる事です。
どの大問を選択するかにもよりますが、記述量は高度試験と比べるとそこまで多くないため、回答に必要なキーワードを入れたら割と埋まるような印象です。
例えば、私が受験した2022年春季試験のセキュリティを見てみると DDoS攻撃や、WAF等の攻撃名・サービス名を答えさせるもので、記述式とは言いつつも知識があれば解ける問題です。

午後試験については午前問題の対策がある程度終了したタイミングで(だいたい試験1か月前だったはず)、過去問道場で選択した大問の過去問を10年分ほどやりこんで、正答率が9割を安定して超える状態に持っていきました。

結論

応用情報は技術だけでなくマネジメントの知識も求められるため、キャリア形成の基礎にとても良い資格だと思います。 皆様の資格取得の力になれたならば、幸いです。

執筆者:小山
AWSメインのクラウドエンジニア
旅とクラウドが好き、セキュリティ・アプリも好き(できる訳ではない)