NRIネットコム Blog

NRIネットコム社員が様々な視点で、日々の気づきやナレッジを発信するメディアです

入社して7ヵ月 ぶち当たった壁のリアルな体験記

1.はじめに

はじめまして。最近寒くなってきて朝布団から出られない入社1年目、京都出身の山岡です。

本記事では、私が研修を終え実際に今の部署に配属されてから感じた

  • 研修と配属のギャップ・苦しんだこと

  • 配属後に楽しいと感じたこと・役立ったこと

をまとめてみました。

新人だからこそ感じた素直な感想をまとめたので、社会人の方々には懐かしんで見てもらえればなと思います。

またこれから社会人になる方には、1年目の社会人が業務でどんな経験をして、どんなことを思っているのか、 少しでもリアルな状況が伝われば幸いです。

2.研修と配属されるまで

まず簡単に研修期間と配属までの流れを説明します。

今年の新入社員はグループ会社すべてを含めた合同研修というものが3ヵ月間ありました。
4月はビジネスマナーを基本とした研修、 5月から7月まではSQLやJavaなどのIT基礎知識を養うための研修が行われました。

次にネットコム独自の研修が行われます。
Java、デジタルマーケティング、Webデザインなど、ネットコムの業務で利用する技術等の研修を約2ヵ月行いました。

そして8月から部署に配属されて、今に至ります。

3.配属されて感じたギャップ・苦しんだこと

では実際に現場に配属され、まず私が感じたことは何だったのか、、。
ずばり当たり前なのですが「研修と業務はまったく異なる」ということです。

私は配属まで、内容が豊富で期間も長めの研修をしてきたなら業務も案外こなせるじゃないかと考えてました。
しかし実際に配属されると、業務で目にするもの、耳にするものの大半が研修で学んでいないことばかりでした。

(やばい。。何言うてはんのやろか。。ほんまに分からへん。。。\(^o^)/オワタ/)
常に頭の中はこの状態でした。 完全に油断してました。失敗をたくさん経験しました。
そんな私の失敗談を少しまとめてみました。

私の失敗の実体験(主にGit関連)

  • マージリクエスト出したのに、レビュー前に勝手にマージする
  • マージ先を間違える
    →やばい、元に戻したいと焦りに焦る
    →意味のないリバート(revert)やリセット(reset)の履歴を大量生産
    →結局直せず、履歴だけ大量に残る

  • レビューしていただいていたブランチの修正の際にコンフリクト発生
    →コンフリクト解決しようと勝手に奮闘
    →誤ってブランチを削除し、作業をすべてゼロに

  • 環境構築にて先輩方のPCと同じ設定にしたのに、モジュール化が何度も失敗
    →立てたスケジュールよりも1週間以上遅れる
    →ほかのタスクもすべて遅れ、進捗がまったく計画通り進まない

ざっと振り返ってみましたがいかがでしょうか。
本当にGitと環境構築には苦しめられたなと思います。
大量の失敗談を苦い思い出として笑い飛ばせるまで、まだ日数がかかりそうです。

4.配属後の失敗から学んだこと

これらの失敗談を経て、学んだことも多数あります。
その中でも重要だと感じたことを2つ紹介します。

その1「自身の理解度を把握する」

配属されたての頃の私は、
「なんとなくしか分からんけど、実際に触ってみたら覚えられるやろ、、」
と安易に考えていました。
実際は触っただけでは何も分からず、
「何なんこれ、、、(›´口`‹) 」
と思う機会がむしろ研修の時よりも多かったのではと思います。
それに加え配属されてからは、何を質問すれば良いか分からない、そもそも分からないことが分からないレベルで、説明されてもその説明が理解できないということをたくさん経験しました。

これらの失敗体験すべてに共通する要因は、「自分の理解度を明確に把握できていなかったこと」だと思います。

この経験から自分の理解度を明確に把握する必要があり、下記の一連の流れを繰り返すことが重要だと学びました。

その2「自分の失敗による周囲に与える影響を小さくする」

環境構築の際には自分の計画通りに進捗が進まないという経験もしました。
プロジェクトはチームで動いている為、自分の進捗は他人やプロジェクト全体に影響してしまいます。 これに関してはインストラクターや先輩方からも指摘を何度も受けました。

その際、「新人だからスケジュール通りに行かないことは理解している。
自分の状況と計画を見比べて随時報告し、状況を連絡したうえで計画の変更を相談しよう」

と指摘をいただきました。

この経験から、周囲に与える影響をなるべく小さくする為にはどうすれば良いのかを考えるようになりました。
自分の作業の状況と計画目標を客観的に見比べ、今後の計画を変更するべきかを判断することはどのような環境においても重要だと思うので、 この考え方は今後も常に意識して業務に取り組みたいと思います。

5.配属されてから楽しいと感じたこと

ここまでを読んでいただいた方の中には、「配属後しんどいことばっかりやん。。」と思わせているかもしれません。 しかし、そんなことはありません。
配属されてから楽しいと感じた場面ももちろんあります。
ここでは配属後に仕事をこなしていて一番楽しい!!と感じた瞬間を紹介します。

楽しいと感じた瞬間 「顧客の方々と対話した時」

配属後に楽しいと感じた瞬間は「顧客の方々と実際に対話した時」です。

私の所属するプロジェクトでは普段から顧客の方々と会っているわけではありません。
そのため、初めて顧客の方と対話した時「こんなに大きい会社の業務システムを自分の所属するプロジェクトが担っているんだ」とあらためて実感したのを覚えています。
その際、社会に影響力のあるプロジェクトに携わっているんだなという事実が自身のモチベーションアップに大きくつながりました。 加えて、プロジェクトに自分ももっと貢献して、顧客の方々のリアルな感想を聞きたいと思いました。

自身の仕事のやりがいを感じる瞬間を現場に入って見つけることができたのは、仕事をこなしていく上で良かったなと感じてます。

6.配属までの自分に伝えたいこと

この7ヵ月を過ごして、失敗を沢山経験してきました。 この経験を踏まえて過去の自分に伝えたいことを紹介します。
入社を控えている方には似た状況になることも考えられるので、ぜひ参考にしていただければと思います。

その1「研修は真面目に取り組め。復習せよ。」

基礎的なITの知識を研修時にある程度つけておくと、いくら業務と研修がまったく違うと感じたからといっても、業務の理解の速さが圧倒的に違います。
私は配属されてから、「分からないことは置いとかんと、もっと聞いておけばなぁ」と思う経験を何度もしています。
また思っているよりも研修期間は長く内容も豊富です。 さまざまなことについて学べる分、まじめに受講しないと内容をすぐに忘れてしまいます。
配属後に復習をしようと思っても中々内容を思い出せず、苦戦しました。 実際に配属されると、研修で習った前提で話が進む場面も多数あったので研修期間中の復習が重要です。

一方、ビジネスマナー研修などはたった2、3日の研修ですがしっかりと受講していた結果、配属後に顧客先にて挨拶をする時などに大いに役に立ちました。
だからこそ過去の自分には「研修は真面目に取り組め。復習せよ。」と伝えたいです。

たかが研修、されど研修なのです。。。

その2「勉強する習慣を癖づけよ。」

私は休日を思い切り楽しみたい派なので、基本的に平日しか勉強はしません。 そんな中、7月に全員受験の資格試験があることを知り焦って7月ころから平日の夕食後に30分だけ資格勉強を始めました。 その結果、これまで受けてきた資格試験は一度も落ちることなく合格できました。 ただもっと早くから勉強していれば、焦らずに合格できたのだろうなと思っています。 実際に配属されると、想像よりも退勤後は疲れていて平日に資格取得などの勉強する時間の確保が難しいなと身に染みて感じています。

初めの慣れるまでの二週間位がモチベーション的にも苦しかったので、まだ自分のキャパシティに余裕がある時期に続けてみて良かったなと感じました。
資格は持っていて得でしかないと思うので、自分の負担にならない程度でメリハリをつけて勉強する習慣を持つのが大切だと考えます。

過去の自分には「勉強する習慣を癖づけよ。」と伝えたいです。
そして、できるならばもう少し早くから勉強を始めてくれ。。。

時間に余裕があるのは研修期間のうちだけ...!!

7.おわりに

まだ入社して7ヵ月ちょっと、、、
いろいろなところでに苦しんだりもしますが、学べたことも多いのではと感じます。

新社会人を控えている方には、「一年目、こんなとこで詰まんのかぁ」と思わせてしまっているかもしれません。 案外プロジェクトの内容以前のところで詰まることが多いのはリアルな事実です。 (プロジェクトを行う上での環境構築ができないとかを同期とよく話して盛り上がりました。。。)

ぶっちゃけ一年目は入社してから分からないことだらけで、思っているよりも勉強する機会ばかりです。

だからこそオンとオフを切り替えて、業務中はしっかり学ぶ、理解する、分からないことが何なのか理解することが重要だと思います。

新人のうちは絶対に失敗するに決まっています。
だからといって失敗を恐れず、挑戦する気持ちを忘れないようにしようと思います。

執筆者:山岡茂恵 新人システムエンジニア