最終更新:2022年4月6日
はじめまして、デジマDaysの2日目を担当させていただく、入社1年目の塩見です。
普段はGoogle アナリティクス(GA)を中心としたGoogle マーケティング プラットフォーム(GMP)のテクニカルサポートを行っていますが、ブログを書くのは今回が初めてになります。
本記事ではGoogle アナリティクス 4(GA4)の参照元・メディアをGoogleタグマネージャー(GTM)で書き換える方法について紹介します。
GA修行中の私でもできる簡単な設定方法をご紹介しますので、参考になれば幸いです。
キャンペーンパラメータについて
GA上で「特定のキャンペーンからの流入を区別したい」、「どのメルマガからの流入か区別したい」など、外部のキャンペーンからの流入であることを識別できるようにするために利用されるのがキャンペーンパラメータです。
ランディングページに特定のパラメータを付与することで、流入元が識別できるようになり、広告やメルマガなどの効果測定に使用することができます。
GAには、ルールに基づいて分類されたトラフィック ソースのグループを指す「チャネルグループ」というものがありますが、
キャンペーンパラメータの値は、このチャネルグループのデフォルトチャネル定義において特定のチャネルを割り当てる際にも使用されています。
また、GA4でセッション単位の流入元を確認する際はGA4のレポート「集客 > トラフィック獲得」から確認できます。
キャンペーンパラメータ | GA4のディメンション | (参考)UAのディメンション |
---|---|---|
utm_source | セッション ソース | 参照元 |
utm_medium | セッション メディア | メディア |
utm_campaign | セッション キャンペーン | キャンペーン |
utm_content | ※ | 広告コンテンツ |
utm_term | ※ | キーワード |
※ 2022年2月時点で該当のディメンションなし
このキャンペーンパラメータは通常、デフォルトチャネル定義に従って設定する必要がありますが、実際は間違ったキャンペーンパラメータの付与設定をしていることも少なくありません。
例えば、デフォルトチャネル定義に従うと「utm_source」を'mailmagazine'、「utm_medium」を'email'にする必要がある場面で、「utm_source=mail&utm_medium=mailmagazine」と付与していたりします。
このような場合、本来であればキャンペーンパラメータの設定方法自体を見直すべきです。
しかし何らかの理由で簡単に直すことができない、システム上設定の変更は難しい、といった場合にGTM側で書き換えることができます。
本記事では、上記の間違ったつけ方のされたパラメータ「utm_source=mail&utm_medium=mailmagazine」を例に、正しく書き換える方法を記述します。
GTMで参照元・メディアを書き換える方法
ここからは実際にGTMで参照元・メディアを書き換えていきます。
クエリパラメータ「utm_source」を'mail'から'mailmagazine'に、「utm_medium」を'mailmagazine'から'email'に変換し、GA4レポートの参照元・メディアに表示させます。
設定
事前にGTMで、URLから各クエリパラメータを取得する下記の変数を作成します。
変数名 | 取得するパラメータ |
---|---|
query - utm_source | utm_source |
query - utm_medium | utm_medium |
①参照元・メディアを変換するための変数を作成
変換ルールを設定する変数を作成します。
今回は例として、「カスタムJavascript」タイプの変数で下記のようなコードを書きました。
「utm_source=mail&utm_medium=mailmagazine」の場合に、参照元(source)を'mailmagazine'、メディア(medium)を'email'にする変数です。
変数 {{utm_source}}
//utm_sourceを「mailmagazine」に書き換える function() { var u_source = {{query - utm_source}}; var u_medium = {{query - utm_medium}}; //utm_source=mail&utm_medium=mailmagazineの場合、参照元を「mailmagazine」に書き換える if (u_source == 'mail' && u_medium == 'mailmagazine'){ return 'mailmagazine'; }else{ return u_source; } }
変数 {{utm_medium}}
//utm_mediumを「email」に書き換える function() { var u_source = {{query - utm_source}}; var u_medium = {{query - utm_medium}}; //utm_source=mail&utm_medium=mailmagazineの場合、メディアを「email」に書き換える if (u_source == 'mail' && u_medium == 'mailmagazine'){ return 'email'; }else{ return u_medium; } }
②GA4設定タグの設定を変更
「Google アナリティクス: GA4 設定」タグの設定を変更します。
「設定フィールド」に行を追加し、下記図のように「フィールド名」と「値(先ほど作成した変数)」を設定します。
これにより参照元・メディアを変換するための設定が加わりました。
※「フィールド名」設定の際、各フィールドに「campaign」という接頭辞を付けたバージョンを使用することが推奨されているため、
「campaign_source」、「campaign_medium」を使用しています。(2022年4月6日追記)
③カスタムディメンションを作成(任意)
GA4の「設定タブ > カスタム定義」からカスタムディメンションを作成します。
こちらはレポート上でイベントスコープで確認できるようにするための設定ですので、書き換えに必須な手順ではありません。
以上の設定で参照元・メディアが書き換わります。
確認
プレビューモードで動作確認をします。
パラメータの値は「utm_source=mail&utm_medium=mailmagazine」としています。
「Variables」タブの「utm_source」の欄を確認すると'mailmagazine'、「utm_medium」の欄は'email'に書き換わっています。
GA4レポートも確認します。
★注意事項
カスタムディメンションに入ってくる値が数値のみの場合、正しく書き換えが行われないことがありますので、先頭や末尾に文字列を付与するなどの対応が必要です。
おわりに
今回はGA4の参照元・メディアをGTMを利用して書き換える方法についてご紹介しました。
同様の方法で「utm_campaign」や「utm_term」、「utm_content」の値も書き換えが可能です。
ただしあくまでこちらは苦肉の策ですので、可能な限りパラメータの付与設定そのものを見直すことを推奨します。