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【師走に振り返る】心に残るフレーズ3つ

本記事は  【Advent Calendar 2023】  16日目の記事です。
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はじめまして。中野と申します。
社会人20年目くらいになります。

最近6歳の息子がアニメ「キャプテン翼」(現在放送中)を見てサッカーを習いたいと言い出しました。
主人公の大空翼が好きとのこと。
私も小学生のころ「キャプテン翼」に影響を受けたサッカー少年でしたので、懐かしく思いながら応援したいと思います。


さて、今回は私がついつい使ってしまうフレーズについてお話しさせていただきます。

本題

私はこれまで主にWeb系システムの開発や運用に携わってきました。
設計やプログラミングも担当しましたが、ここ数年はプロジェクト管理や顧客折衝など上流工程を中心に担当していました。

直近では、プロジェクトを推進するメンバーを影ながら支える役割を担っています。
具体的な作業として、プロジェクトを円滑に進めるための計画立案や進捗管理、課題解決などのマネージメント作業のお手伝いや、ドキュメント類の品質点検などをしています。

そのような業務の中でメンバーへアドバイスや質問をする機会が多いのですが、つい会話の中でよく使ってしまっているフレーズがあることに気付きました。
私自身もこれまでの業務の中で諸先輩方から指摘やアドバイスをいただいてきましたが、その中のいくつかのフレーズがタイガーショットのように心のネットに刺さっており無意識に流用していたようです。

今回はよく使ってしまう3つのフレーズについて、簡単ですが整理を兼ねて紹介させていただきます。


1. イチかゼロだけではない

「イチかゼロで考えなくて良いのでは?」というアドバイスをいただいたことがあります。

顧客から複雑なシステム改善の提案要請をいただいたことがあり、要求通りの内容で見積もると顧客の想定する予算やスケジュールを超過する提案となってしまうため、お断りしようかと悩んでいた時にいただいたアドバイスでした。

「期待に応えられていない提案」か「お断り」しか無いと思い込んでいました。
しかし、このアドバイスをいただき冷静に考えてみたところ、本当に必要な対応だけに絞って対応する「必要最小限の改善案」も考案でき提案することができました。イチとゼロの間の0.5案くらいです。

選択を迫られたシーンでは、選択肢が本当にそれだけなのかを立ち止まって考えてみるともしかしたらそれ以外の選択肢が見つかるかもしれません。
もしかしたら「問い」自体に見直す余地があるかもしれません

デジタルなコンピュータを駆使していますが、思考まで0と1のデジタルになってはいけませんね。



2. 解像度が低い

「報告内容の解像度が低すぎる」という指摘をいただいたことがあります。

画像やディスプレイの話ではなく、顧客への報告内容について抽象化し過ぎて詳細内容が伝わらないという意味で内容の粒度が荒いという指摘でした。

顧客のシステム理解度を考慮して意図的に概要レベルにとどめた内容でしたが、顧客にとっては抽象的過ぎて(解像度が低すぎて)詳細が把握できず理解できない可能性がありました。
逆に詳細過ぎたり専門的過ぎるなど、解像度が高過ぎても理解いただけないことになったでしょう。

段階的に概要説明から詳細説明へ移って行くような流れなら理解しやすいと思いますが、概要や詳細レベルのみの説明では聞き手は不足している内容を想像して補完しなければならず、理解する気持ちも失ってしまいます。
受け手の知識や理解度、前後の文脈に合わせた解像度にしないといけませんね。



3. 結論を丸投げ

「結論を相手に丸投げしてはダメだよ」と注意されたことがあります。

調査結果を報告する際に、件数や金額などの数値が主な報告内容となっており、良い結果なのか悪い結果なのかを十分に説明できておらず、数値を見て受け手が自ら判断しなければいけない内容でした。

丸投げとは、他者にまるっと仕事を任せてしまう無責任なイメージが思い浮かぶと思います。
上述の調査結果では結論に十分に触れておらず、聞き手に判断をまるっと任せて結論付けをしてもらう無責任な内容となっていました。
聞き手に丸投げしてしまうと相手の労力を必要とするだけではなく、報告者の意図しない方向に解釈されたり誤解を生む可能性もあります。
送り手としてどう判断したのかの結論を添えてお伝えする必要があります。

報告書だけではなく、提案書やサービス紹介などさまざまなアウトプットがありますが、受け手にどう受け取って欲しいか、という考え・思いも併せてお伝えすることで、受け手が最終判断のみに集中でき、より良い検討に繋がると思います。



まとめ

何かを伝える時には特徴のあるフレーズと共にお伝えすると記憶に深く残り理解も促進されると思います。
また、悩んだ時など少し立ち止まってフレーズを自問することで少し視座を高めて思考でき、別の角度や違う範囲があることに気付けることもあります。

以上、「なにィ!?」と思って心に残ったフレーズ3選でした。

執筆者:中野 仁浩

Webアプリエンジニアで現在は管理系のタスクをメインに担当。