本記事は
AWSアワード記念!夏のアドベントカレンダー
22日目の記事です。
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21日目
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23日目
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こんにちは、クラウド事業推進部所属の小山です。
暑い日が続きますね、暑いのが苦手な私は夏季休暇中は季節が真逆のオーストラリアに避難することにしました。
コアラに癒されてきます。
この度、2024 Japan AWS All Certifications Engineer に選出いただき、 AWS アワード記念!夏のアドベントカレンダー の 22 日目を担当させていただくことになりました。
今回は自社サービスを提供するスタートアップ企業から SIer に転職した経験から
「自社サービス企業(スタートアップ)と SIer の違いを牛丼屋さんととフレンチ料理屋さんで例えると?」
をテーマにお話させて頂きます。
はじめに
あくまで個人的な経験に基づいた記事であり、企業ごとの優劣等を論ずる記事ではないことをご留意頂けますと幸いです。
自社サービス企業 とは
読んで字の通り自社にサービス(プロダクト)を持つ企業です、自社でサービスの企画からシステム開発、運営を行うためクライアントがいないことが特徴です。
個人的な経験ですが、ユーザの反応を直接受け取りサービスの方針や次の戦略まで考えることもあり、事業規模や従業員数にもよりますが、対応する業務の幅が非常に大きいことが最大の特徴であり、やりがいだと思います。
スタートアップ企業 とは
スタートアップ企業とは、新しいビジネスモデルや技術革新を基に、急成長を目指している新興企業のことを指します。
一般的に、スタートアップは大企業に比べて組織規模が小さく、リソースが限られている一方、柔軟で迅速な意思決定が可能である点が特徴です。
SIer とは
SIer とは、System Integrator の略称でクライアントの発注を受けてソフトウェアやシステム開発を行う企業です。
自社サービスと違い、クライアントが存在するためクライアントが要求する内容を満たして開発を行う必要があります。
こちらも個人的な経験ですが、SIer はクライアントありきの仕事となるため、様々なお客様と仕事をさせていただくことが可能です。そのため様々な技術や専門スキルに触れる機会が多く、成長分野の技術に携わることができるのが特徴であり、やりがいだと思います。
料理屋さんに例えてみた
スタートアップと SIer の違いを、料理屋さんに例えてみましょう。
なおここでのスタートアップ企業はシリーズA(初期の顧客やユーザを獲得後、事業を本格的に開始する段階)を想定しています。
スタートアップの自社サービス開発は、まるで牛丼屋のようです。
牛丼屋では、コストを抑えて、素早くお客様に料理を提供することが求められます。
限られた材料と、少ないシェフで、一番の目標はスピーディーにリリースすること。
牛丼屋の厨房では、時間や材料を節約しながらも、顧客が満足できるように工夫を凝らします。
一方で、SIer の仕事はフレンチレストランのコース料理のようです。
フレンチレストランでは、上質な食材や経験豊富なシェフが揃い、手間をかけて一品一品を作り上げます。
材料もシェフも潤沢にあり、リソースには事欠きません。
しかしその分、求められる料理の質も非常に高く、完璧な仕上がりが期待されます。
お客様に提供するのは、ただの食事ではなく、特別な体験です。
スタートアップと SIer は、それぞれ異なるリソースと環境の中で、その強みを活かして顧客に価値を提供しています。スタートアップは限られたリソースの中で、素早く市場に出すことを目指し、SIer は豊富なリソースを活用して、高品質なソリューションを提供することに専念します。まるで、牛丼屋のスピーディーな満足感とフレンチレストランの贅沢な体験の違いのように。
項目 | 牛丼(スタートアップ) | フレンチ(SIer) |
---|---|---|
スピード | 高速 | ゆっくり、時間をかける |
コスト | 低コストで提供 | 高コスト、品質に見合った価格 |
リソース | 限られたリソース(材料、シェフ、予算など) | 豊富なリソース(材料、シェフ、予算など) |
品質 | 必要十分な品質 | 高品質、完璧な仕上がりを追求 |
専門性 | 特定の製品やサービスに特化(牛丼のみ) | 多様な知識が求められる(多彩なメニュー) |
目指す成果 | 迅速な市場投入 | 高品質でカスタマイズされたソリューション |
終わりに
どちらの企業に属しているかは重要でなく、そこで何をしたいかという目的意識を持つ事がとても大事だと思います。 みなさまのキャリア形成のお役に立てれば幸いです。