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    【Google Cloud Next 2025 in Las Vegas】Day 3 参加レポート ~ Next 2025の注目ポイント、イベント会場紹介 ~

    はじめに

    こんにちは、横田です。 最近はMLBの話題から目が離せません。 本ブログでは現地参加した筆者のNext 2025の注目ポイントやイベント会場内の紹介をします。

    参加レポート1日目、2日目の記事は以下からご確認ください。 tech.nri-net.com tech.nri-net.com

    セッションライブラリも公開されています。 キーノートやセッション含めて日本語音声ありで500以上の動画が公開されています(視聴にはGoogle CloudアカウントとNext 2025への登録が必要です)。

    cloud.withgoogle.com

    Google Cloud Next 2025の注目ポイント

    今回の注目ポイントはAIエージェント活用です。 AIエージェントとは、特定のタスクを自律的に実行するためのシステムです。 AIエージェントの活用例としてカスタマーサービスチャットボット、個人に最適化したレコメンデーション、コードレビュー支援、不正検知などが挙げられます。 基調講演はAI活用やAIエージェントに関連する話がほとんどだったと思います。 各セッションでもデータ分析やデータベース、セキュリティ、デベロッパーツールなど各分野でAIエージェントがどのように活用されているかの事例が紹介されています。 本イベントはAIエージェントを活用することで顧客体験の向上や開発・運用業務の手助けを行うことが重要なテーマになっていると感じました。

    注目セッション

    注目したセッションは「What’s new with Google Distributed Cloud」と「What’s new with Google Agentspace」です。 各カテゴリの新発表は基調講演ではなく、「What’s new ○○」セッションで詳しく説明されています。 どちらのサービスも興味があったためセッションに参加しました。注目ポイントを下記にまとめます。

    What’s new with Google Distributed Cloud

    「「What’s new with Google Distributed Cloud」」のセッション動画から引用

    パブリッククラウドの外部で稼働するシステムに対してGoogle Cloud活用を進めるにはどうすればよいかというお話です。 Google Distributed Cloud(GDC)は、Google Cloudのハードウェアやソフトウェアをパブリッククラウド以外の環境で利用可能にするサービスです。

    注目した新発表はオンプレミス環境でGeminiとAgentspace Searchが利用可能(一般公開は2025年の10月~12月)です。

    「「What’s new with Google Distributed Cloud」」のセッション動画から引用

    セッション内ではGartnerのレポートを引用し、「2027年までにアプリケーションの約50%はパブリッククラウドの外部に残り続ける」と言っていました。 厳しい規制のある業界や機密データをローカルで保持するユースケースにアプローチしており、活用が増えていくとGoogle CloudのインフラやAIがより活躍するのではないかと思っています。

    What’s new with Google Agentspace

    「What’s new with Google Agentspace」のセッション動画から引用
    Agentspaceを利用し社内文書の検索支援を行う方法についてのお話です。 社内で生成AI活用を進めようとするとデータが複数の場所に置かれていたり、セキュリティーやプライバシーが心配だったりという課題があり、解決策としてAgentspaceが使われているようです。

    注目した新発表は以下です。

    • LookerとBigQueryとの統合(Coming soon)
    • Model Armorと統合(Coming soon)

    「What’s new with Google Agentspace」のセッション動画から引用
    「What’s new with Google Agentspace」のセッション動画から引用
    Agentspaceはキーノートやセッションで何度も取り上げられているエージェントのハブとなるサービスです。 LookerとBigQueryと統合することでBigQueryに格納されているデータに対して自然言語で入力を行い、Lookerで可視化するというエージェントが構築可能になります。 Model Armorと統合することで検索を行うときのプロンプトに対する攻撃への対処や機密データの安全性を確保することが出来ます。Model ArmorはAIアプリケーションのセキュリティと安全性を強化するフルマネージドサービスです。 Google Cloudの主要サービスであるBigQueryやAIを使う上で大事なセキュリティ面のアップデートが行われており、今後Agentspaceは主要サービスになっていくのではないかと思っています。

    エキスポ紹介

    エキスポ内は企業の出展ブースや体験型コーナー、認定者ラウンジなどがありました。各ブースに行って出展者の話を聞いたりゲームにチャレンジしたりするとswagがもらえます。筆者はTシャツや靴下、バッグをもらいました。

    クレーンゲームをして靴下をゲット

    Google Cloudの資格取得者が入れる認定者ラウンジもエキスポ内にあります。比較的空いておりラウンジ内での交流もあるため現地参加するときは資格を持っているとより楽しめると思います。

    認定者ラウンジの雰囲気

    まとめ

    本ブログでは注目ポイントやイベント会場の紹介を行いました。 改めてAIエージェント活用を強く印象付けたイベントだったと感じています。 次回以降のGoogle Cloud Nextの予定は以下です。

    • Google Cloud Next Tokyo:2025年8月5、6日に東京ビッグサイト(有明)で開催
    • Google Cloud Next:2026年4月22~24日にラスベガスで開催

    次回のイベントも楽しみです!

    執筆者横田真斗

    インフラエンジニア

    Google Cloud 13資格取得

    執筆記事一覧:https://tech.nri-net.com/archive/author/m2-yokota