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執筆も学習も継続的に短いサイクルでやりたい

本記事は  技術書著者Week  4日目の記事です。
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こんにちは、上野です。

技術書著者Weekということで、マインドというか進め方というか、執筆のような規模の大きな成果を出すときの個人的な考えを書きたいと思います。

ざっくり結論を先に言うと、「ため込んで一気に進めるよりも、毎日コツコツ進めよう」ということです。

※一個人の意見なので、参考程度で読んでもらえると嬉しいです。

学習と執筆について

なぜこの2つを絡めるのか。

それは執筆(本の出版まで)には大きな学習、インプットが伴うからです。特にAWSのように変化が激しい分野の技術書は、自分の知識だけで書くのは不可能で、随時AWS公式の情報を確認しながら執筆を進めることになります。あまり知らなかった分野をちゃんと勉強して書くこともありますし、元々詳しい分野についても、その情報が本当に正しいか、最新かという観点で見直すので、膨大なインプットも必要になります。イメージだとこんな感じです。↓

毎日、少しずつ進める

みなさんなら、膨大なインプットをするための時間、どのように確保して進めますでしょうか? 私であれば、毎日30~1時間ほど、決まった時間で学習と執筆を進めるよう意識します。

たとえば1週間に3時間分の時間が取れるとなった場合、私であれば、休みの日に3時間一気に進めるよりも、30分×6日間(1日は休み)といった時間の取り方をします。このほうが私としては進捗が良く出ます。(そう感じます。)いくつか良い理由を書いていきます。

集中力が切れない

私は割と飽きっぽく、長時間同じ作業をやっていると少し飽きてきます。業務でもそうですが、開発業務や資料作成業務など、気分が乗らなくなったら作業内容を切り替えるといったことも良くしています。

1時間以内といった割と短い時間を決めて作業すれば、その決めた時間は集中できます。 私の場合は、可愛い我が子が眠った後に勉強や執筆の活動を行っています。

5時間くらいまとまった作業時間があると、「今日はまだ時間があるな、Youtube/Twitterでも見るか」となり、気づいたら大体2時間くらい経過します。
今年のGWも、「たくさん時間あるし勉強するか」と思っていましたが、結局だらけておりました。そんなもんです。時間があるときは、休みましょう。

大きな時間があってもやるならいつもと同じペースで。くらいで良いと思います。

進捗を思い出しやすく、復習時間が少なく済む

学習や執筆をしていて、たとえば1週間ぶりに再開するとなった場合、「前回どこまでやったか」という復習から始まります。これが毎日続けている場合、前回までの進捗を思い出しやすいので復習時間は少なく済みます。サイクルは短ければ短いほど「思い出す」というタイムロスを少なくできます。

やるクセがついてくる

毎日学習や執筆を続けて1週間ほどたってくると、不思議とやることが当たり前になり、無意識に作業に入れるようになります。私はつねにこのクセがある訳ではないですが、調子が良いときや、やることが明確に決まっている場合は割と無意識に執筆作業に入れます。リズムって大事ですね。

スマホを活用

これは「決まった時間に」という指針とはずれますが、スマホでの学習も増えてきました。AWSの公式ドキュメントもHTMLであったり、色々な参考資料をスマホのような小さな画面でも見れるようになりました。さすがにスマホで執筆をした経験は無いですが、学習や思いついたことのメモを、毎日継続的にできる要因としてスマホは大きいです。書籍も基本的にはスマホまたはiPad miniのKindleアプリで読んでいます。ちょっとした時間にサクッと読めるので便利です。やるクセはスマホも同じで、頻繁に学習参考情報を見ていると、クセで見るようになります。

AWSやGoogleなどのクラウド認定試験の勉強は、半分以上はスマートフォンでやっています。

主観強めですが、良いと思うことを書いてみました。学習や執筆が続かない!って方は、短く区切って試してみてはいかがでしょうか。

その他学習と執筆Tips

以下はその他進める際に気にしているポイントです。

ざっくりペースを決める

小林さん記事の流れのとおり、目次と担当割り振りが決まると、自分の担当ページ数が決まります。決まったら一度数ページ書いてみて、1日あたりにできそうな作業量を決めます。たとえば1日あたり2ページ分という感じです。低めの目標値にして、まずできるだろうという値を設定するのがポイントです。学習も同じで、たとえばUdemyの練習問題だったら1日10問解くとかそんな感じです。スケジュールも全体量が決まっていればざっくり全体量/1日の量で(日数)が決めれます。

あとは最低限そのノルマを達成するようやるだけです。ノルマを超えると、不思議と「オレすげぇ頑張った」となり調子が出てきます。

成果がわかりやすいものからやる

わかりやすい成果があると、すごく達成感を感じます。達成感を感じることで「よっしゃ頑張ろ」と自分はなりやすいので、特に気分がのらないときは成果がわかりやすいものを着手します。たとえば本のまえがきとか、自己紹介、内容の短い章を終わらすなど、キリの良いところを終わらせると、なぜかすごく進んだ感を感じるのでおススメです。(ページ数的には進んでないけど)

興味がある分野からやってみる

これも気分がのらないときのTipsです。基本的にAWSに興味がなければAWSの本は書けないと思います。興味がある、学習して楽しいと思える分野こそ筆が進みます。1つの本の中でも色々な分野を書くので、「お、ここおもしろそう、書けそう」ってとこから始めます。学習も同じで、興味のあるもの、楽しいと思えるものから着手したほうが進みも早いです。

無理しない、休む

毎日やりましょうと最初に書きましたが、体調悪いときは休みましょう。寝ましょう。大体体調が悪いときや気分がのらない時はパフォーマンスが出ないです。

生産性爆上がりの締め切りパワー

なぜでしょう、締め切りが近づいてくると、その焦りからものすごく生産性が上がります。「最初からこのペースで頑張れれば・・」と思うこともありますが、締め切りという独特の緊張感あってのものなんでしょう。特に最後の校正は毎度中々大変です。

ギリギリになってやるのは基本的に良くないし、私も追い込まれるのは好きではないので、本来ならちゃんと計画的に進めましょうってことですね。締め切りパワーに頼ってはいけません。(自戒)

以上です!学習は執筆で感じていることをつらつら書いてみました。

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私が書いているのは以下3冊です。買ってくれたら嬉しいです!!

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執筆者上野史瑛

Japan APN Ambassador
AWSを中心としたクラウドの導入、最適化を専門に行っています。