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【Advent Calendar 2023】
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「ChatGPTを使ってない人は人生を悔い改めた方がいい」
2023年10月4日、「SoftBank World 2023」の基調講演で登壇した孫正義氏がChatGPTについて言及した興味深い言葉です。
↓こちらからぜひご覧ください(SoftBank World 2023)
www.youtube.com
孫正義氏の言葉にハッとさせられたことを背景に、自身のWebディレクター業務でChatGPTを活用できそうなシーンを検討し、記事にまとめることにしました。
この記事では、Webディレクターとしての経験から、ChatGPTを効果的に利用する際のシナリオや、おすすめのプロンプト管理ツールについて紹介します。
Webディレクター業務におけるChatGPTの活用用途
Webディレクターの業務は多岐にわたり、戦略の策定からプロジェクトの進行管理・ディレクションまでさまざまな要素が求められます。
- 戦略の立案と計画
- Webサイトの設計・構築
- コンテンツ戦略
- データ分析と改善
- 顧客定例とコミュニケーション
- 社内調整
上記はその一部ですが、 ChatGPTはこれらの業務において有効的に利用することができます。 実体験としては、主に「思考整理」と「作業効率化」の2つの側面で役に立ちそうだと感じています。
1)思考整理:アイデアや概念を整理したいとき
→アイデア出しや切り口の考案、精度向上のサポート
2)作業効率化:手間のかかる作業を効率的に処理したいとき
→データ抽出や集計、グルーピング、Excel関数の最適な活用
次の章から、具体的に解説していきます。
ChatGPTを活用できる具体的なシチュエーション8選
ChatGPTが役に立ったと個人的に感じた具体的な活用シーンや実際のプロンプト例を8つ紹介します。
①キャッチコピー案の生成
キャッチコピーは簡潔かつ印象的であることが求められるため、検討に行き詰まることもあるかと思います。
例えば、オウンドメディアのキャッチコピーを考える場合、コンテンツの特徴や価値を魅力的に伝える必要があります。 こうした場面でChatGPTを活用することで、キャッチコピーの原案を効率的に生成し、必要に応じてブラッシュアップすることができます。
②データ示唆と解釈
アクセス解析ツールを用いたレポーティングやデータから課題を特定する場面でChatGPTを活用した場合の例です。ChatGPTを使うことでデータを瞬時に読み取ってもらい、新たな視点を得ることができます。
③想定質問と質疑応答のイメージ作成
クライアントとの定例で何らかの情報を提示し議論するための前準備として活用する場合の例です。定例に臨む前に、想定される質疑応答のイメージをつけたい場合におすすめです。
また、上記に加え、以下のように[#提示内容]に記載されていないことに関する質問をあげてもらうと、別の視点で思考を深めることができます。
④考え方の整理
Webサイトのリニューアルや運用では、基準となる考え方(例:ページに掲載するコンテンツの考え方、コンテンツの並び順の考え方など)を整理するシーンが多々あります。0から自分で考えるのは負担がかかりますが、ChatGPTを活用することでアイデアの整理や基準の検討を迅速に進めることができます。
以下は、コンテンツ戦略を検討する上で、どのような条件を設定すべきか基準を考えたいときに活用した場合の例です。
⑤シナリオ作成
ChatGPTは空想のシナリオを作成することにも長けています。以下は、異なるユーザー属性(新規ユーザー・リピーター)ごとに想定されるページ動線を整理する際にChatGPTを活用した場合の例です。
⑥Excel関数の活用
Excelで実現したい内容を質問することで、具体的な状況にあわせて簡単に情報を引き出せるため、高度な関数も手軽に利用できます。どの関数を使用すべきか判断が難しい場合でも、ChatGPTに特定の状況を伝えることで最適な関数や操作手順をダイレクトに取得できるため、非常に便利です。
具体的には、以下のような場面で活用できます。
1)一部の文字列を特定の条件で抽出したいとき
Webサイトの各ページに記載されている問い合わせ先の情報(部署、担当名、メールアドレス)のうち、"E-mail:"表記に続くメールアドレスだけを抽出したい。
2)文字列を特定の条件でつなぎ合わせたいとき
Excelで複数列に分かれている文字を「/」区切りでつなげて、1つのセルにURLとしてまとめたい。
このように、特定の状況や要望を明確に伝えることで的確な回答が得られるため、Excel業務の作業効率を向上させることができます。
⑦グルーピング
ChatGPTはさまざまな情報をトピック別に瞬時に整理してくれるため、グルーピングにも有効的です。類似性を見つけて適切なカテゴリで分類したい画面で役に立ちます。
⑧用語集の自動作成
特定のトピックやテーマに関する用語を提供することで、自分オリジナルの用語集を簡単に自動生成できます。
ChatGPTを効率的に活用するためのプロンプト管理ツール
ここまでChatGPTの活用例を紹介しましたが、よく利用するプロンプトは以下のようなツールで管理しておくと便利です。2つ紹介します。
「ChatGPT to Notion」
1つ目はChatGPTとNotionを連携させるChrome拡張機能です。Notion上にプロンプト管理のデータベースを作成し、簡単にプロンプトを一覧化できます。管理しやすいようにタグやURLを紐づけておくことで、プロンプトの質を高めるきっかけにもつながります。「AI Prompt Genius」
2つ目はChatGPTで使用したプロンプトをストックしておきたいときに保存できるChrome拡張機能です。よく利用するプロンプトを効率的に管理できます。これらの2つのツールの効果的な使い方としては、まず「ChatGPT to Notion」で一覧化して、プロンプトをより良くするための分析を行います。次に「AI Prompt Genius」を活用して、汎用化したプロンプトを保存し、他の場面でも利用できるように整理します。
実際の使用時は、ChatGPTを開き「AI Prompt Genius」を起動すれば、上記のように保存したプロンプトのタイトルが表示されるため、使用するプロンプトをクリックするだけで内容がコピーされ、簡単にChatGPTに適用することが可能です。
このようなプロセスを通じて、効率的かつ効果的なChatGPTの活用が実現され、よりスムーズな業務進行が期待できます。
まとめ
Webディレクター目線でChatGPTを活用したらどのようなシーンで役立ちそうか調べる中で、個人的に便利だと感じたものを紹介しました。
今回のChatGPTの検証を通じて、効果的な使い方を模索する良い機会となりました。今後も定期的に役立ちそうな新しい発見や改善点を見つけていきたいと思います。