NRIネットコム Blog

NRIネットコム社員が様々な視点で、日々の気づきやナレッジを発信するメディアです

新人の新人による新人のための研修ブログ

はじめに

はじめまして、最近ヒロアカにドハマりしている奥野です。齢25にしてまだ個性は出ていません。

本記事ではタイトルの通り、右も左もわからない新人が6か月間の研修の中で得た学びや気づき、また、実際に2か月間業務に取り組む中で活かされたことを赤裸々に語っていこうと思います。備忘録ついでに、私のようなプログラミングのプの字も知らずにIT業界に飛び込んで来る新社会人、就活に向けてとりあえずネットコムのサイトでも見とくか精神の持ち主たちの目に留まればいいなと思います。ですので、専門的なお話はしません(できません)。モチベーションの部分や意識して取り組んだことを中心にお話ししようと思います。社会の大先輩方にとっては少し退屈な内容かもしれませんが、初々しかったあの頃を思い出すきっかけになれば幸いです。

また、今回のブログ内容は私の経験談となりますので、皆さんが受ける研修とは期間や内容が異なる場合がある点ご了承ください。

研修概要

入社しておよそ2か月間はNRIグループ新人研修に参加しました。NRIグループ全体で社会人の基礎や開発の基本を学ぶための研修です。今回、具体的な内容は割愛させていただきますが大切なことを一つだけ。同期との繋がりはなんぼあってもいいです。別会社なのでこの2か月間が過ぎれば、今後仕事で顔を合わせる機会はほとんどなくなるでしょう。しかし、社会人になって初めてともに活動する仲間です。仕事のことで共感できることがたくさんあります。仕事の話ができる相手は貴重なので繋がりを大切にしましょう。と、このブログを書きながら私も少しばかり後悔をしています。もっと仲良くなっておけばよかった。

また、ひょんなことから一緒にお仕事をすることがあるかもしれません。(体験談)

NRIグループ新人研修が終わるとネットコム研修、システム開発研修と私の長い研修の旅は続きます。これらの研修については以降で話していきます。

ネットコム研修

本研修は大きく2つの内容に分けられます。

  1. ネットコム事業についての研修
  2. Java研修(2回目)

ネットコム事業についての研修

ネットコムはWebシステムからコンテンツ系、はたまたデジタルマーケティングなどほんとにたくさんの事業を行っている会社です。正直私もまだ、どこまで幅広くやっているのか知りません。それくらい多くのことに挑戦しています。そんな会社の研修です、大好物詰め合わせセットみたいな研修でした。AWSに触れたり、広告バナーやサイトデザインをチームで考えたり、データ分析を行い顧客提示用の資料を作成したり...と様々な経験をすることができました。

そんな中で私が意識したことは「背景を考える」です。

実践形式の楽しい研修ばかりでつい、あーじゃないこーじゃないと画面をいじることに気が行きがちですが、じゃあどうやっていじれば上手くいくのか、ユーザーのニーズに応えるにはどうしたら良いか、を立ち止まって考える必要があります。そう強く感じたのがデザイン研修でした。当初、バナーデザインなんてセンスがいいやつがうまく作れるに違いないと、美術の通知表が2だった私は考えていました。しかし講師の方の説明で、「デザインは感覚ではなく心理学に基づいて論理的に表現されるものだ」と伺い、一つ一つの部品の意義について考えるようになりました。これはコードにも言えることで、複数人で開発を行う際に齟齬なく連携していくためには、自分が分かればよい、とりあえず動けばよい、ではなく少し工夫を加える必要がありそうです。(命名規約や例外処理の構造等)

ちなみに、デザイン研修ではいくつかの「○○賞」というものを各々が作った作品から選出されるのですが、私の可愛い作品が日の目を見ることはありませんでした。勉強あるのみです。

Java研修(2回目)

その後、配属前にはJava研修がありました。前述のNRIグループ新人研修でもJavaを扱ったので2度目のJava研修になります。2度目なので出来ると思うじゃないですか?これがまた上手くはいきませんでした(出来る人は当たり前のように出来てました)。

理由は単純明快で、「答えを見ていた」これに尽きます。

最初のうちはわからないので答えを参考にしながら書く、で良いと思います。私の良くないところは、周りと比べて進捗が遅れてしまいそうだから答えを見てわかったことにしようとしていたことです。「いや、良くないなぁ。」と思ったそこのあなたもこういう経験があるのではないでしょうか。学生時代、宿題の答えを写してわざとちょっと間違えるあれや夏休み最終日に絵日記の天気を適当に書くあれと一緒です。

仕事に限らず物事には期限や進捗が存在します。これらを守ることも大切ですが、新人のうちは大抵のことが予定通りに進みません(現在進行形)。それならいっそのこと、時間をかけてでも分かるまで逃げない、周りの目は気にせず分からないことは分からないといった方が長期的に有益だと感じました。また、研修ではそれぞれの理解度に対して講師の方がフォローを行ってくれ、手厚いサポートを受けることができました。逆に言うと、自分から声を上げないと分かっていると思われたまま時は流れてしまいます。「新人」というLv.1で入手できる最強の装備をうまく活用しましょう。

このJava研修を終えると各部署へ配属され業務に取り組むことになるのですが、私は業務の関係でさらに2か月間の研修を受けることとなりました。

システム開発研修

本研修の概要については、同じく研修に参加した同期がブログを書いているので参考にしてみてください。ちなみに、お菓子じゃんけんは負けなしだったので毎日人のお金でお菓子をバクバク食べてました。

tech.nri-net.com

3度目のJava研修です。public static void main...はさすがに体が覚えました。

この研修では技術的なこともそうですが、「人との付き合い方」を学んだ気がします。

進行中の研修に途中から参加したので気分はさながら転校生でした(皆さん転校生には優しくしましょう)。その中で私は、自分が何者かを伝えることに注力しました。何が好きで何が嫌いか、何が出来て出来ないのか。そうすることで、共通の好きなものがあれば教えてくれますし、出来ることはどんどん任せてくれます。意思の疎通が取れないと、それぞれの部品で見た目に大きな差が生まれてしまったり、古いバージョンのまま作業を進めてしまい出戻りが発生したりと、チームでの開発に与える影響は大きいと感じました。

また講師の方には、前研修での反省を活かし分からないことは素直に分からないと伝えました。最初はとても恥ずかしかったですが、それからは最後まで面倒を見てくださり一番講師の方と会話したのではないかと思います。エンジニアと聞くと一人で黙々と作業をしているイメージですが、実はいろんな人と関わることが多い仕事だと思いますし、実際に業務にあたってみてもそれを強く感じています。

配属後

現在、配属されて2か月弱が経過しました。研修とは違い、自ら掴みにいかないと学びを得る機会を逃してしまう環境に悪戦苦闘しながらも勉強の日々を送っています。研修中での学びが配属後にどう活きているか(活かしていくか)をお話ししようと思います。

「背景を考える」

私が初めてお客さんと連絡を取った際に「○○をしてほしい」というような依頼を頂きました。そうすると私の頭は○○のことでいっぱいになりゴールだけを見ていました。そんな時にインストラクターさんに「質問できることはないか」とアドバイスを頂き、なぜそれを行いたいのか、そのためには何が必要かという過程の部分に目を向けることができました。お客さんの要望の背景を知り、別の視点からアプローチすることで一つ上の付加価値を提供できると考えています。

「答えを見る」

配属されてからは答えを見ることがさらに多くなりました。答えとは、先輩方の資料や回答、システムについての設計書のことです。研修の時から成長してないやんとツッコミが入りそうですが、研修では時間短縮のために答えを見ていたのに対し、今は業務理解や適切な資料作成のための参考にしています。初めは設計書を理解するのにとても時間がかかります。目的の設計書を探すのにも一苦労です。ですが、初めに時間をかけた分、今は少しづつ目的の資料を探す力や「答え」を自身の言葉で資料や回答に落とし込む力がついてきたのではないかと感じています(まだまだですが...)。

「人との付き合い方(質問力)」

質問の仕方にはまだ苦手意識があります。私は理解している部分と聞きたいことを明確にして質問する必要があると考えています。よく言われることなので意識できていると感じる人も多いと思います。しかし自分の場合、業務で知らない単語や理解が及んでいないシステムのこととなると自分がどこまで分かっていて、何を聞いたら解決するのかも良く分からない状況に陥ってしまいます。質問するにも知識が必要なのです。鶏と卵みたいな関係です。一つの大きな質問をいくつもの小さな質問に切り分けて、その一つ一つに向き合うことで解決していきたいと思っています。

おわりに

ここまで素性もわからぬ新人の振り返りにお付き合いいただきありがとうございました。研修を振り返ることで今の自分に足りないもの、成長するために必要なことと向き合うことができました。働きながらいろんなことを学べる研修っていう制度すごいですよね。次のブログを書く頃までには、「先輩の先輩による後輩のための業務ブログ」なんてものが書けるようになれてたら嬉しいです。

執筆者:奥野 寛道 元・期待の新人