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漫画「キン肉マン」から学ぶプロジェクト計画

本記事は  【PM/ディレクターウィーク】  4日目の記事です。
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はじめに

こんにちは。NRIネットコム 金融ITソリューション事業部 マネージャーの山本です。

今回は「PM/ディレクターウィーク」ということで、プロジェクト計画についてお話ししたいと思います。
※他の皆さんがまじめな記事を書くと思うので、私はゆる~くいきたいと思います

プロジェクト計画について

ある程度の規模のシステム開発プロジェクトを実施する時は、事前にプロジェクト計画書を作成し、その計画に従って進めていきます。

行き当たりばったりではなく、プロジェクト進行に必要な様々な要素について、事前にしっかり計画を立て、計画通りに実行に移すことが、プロジェクト成功の鍵となります。

プロジェクト計画で検討・決定する項目をいくつか簡単に紹介します。

1. 進捗・品質管理計画

システム開発の進捗状況やプログラムの品質をどのように管理するか。

2. 課題管理計画

プロジェクトで発生する課題をどのように管理するか。

3. コミュニケーション計画

プロジェクト内メンバーやお客様と、どのようにコミュニケーションを取るか。

4. 体制・要員計画

どのようなチームを編成し、どんなメンバーを割り当てるか。

5. リスク管理計画

発生しうる問題をあらかじめリストアップし、発生させないためにどうするか(予防策)、実際に発生してしまった場合にどうするか。

キン肉マンとプロジェクト計画

ところで皆さんは、キン肉マンという漫画はご存知でしょうか?

キン肉マン~王位争奪編~の、キン肉マンスーパーフェニックスチーム対キン肉マンソルジャーチームの一戦で、ソルジャーチームが戦いにおけるプロジェクト計画を作成し、その計画を実行に移していた(と思われる)ので紹介したいと思います。

このお話は、1985年に少年ジャンプに掲載されていたようで、38年も前に、すでに現代でも通じるプロジェクトマネジメントを実行していたとは、驚きですね。

それでは具体的に見ていきましょう。
※約40年前の漫画ですが、一部ネタバレになるのでご注意ください

ソルジャーチームのザ・ニンジャとフェニックスチームのサタンクロスの戦いの中で、リング脇で観戦していたソルジャーチームのメンバーが、戦いの状況に応じて座る位置を変更し、陣形を組むシーンがあります。

それぞれの陣形には、下記のような意味がありました。

1. Xの陣形

→相手の攻撃に注意せよ!

2. Lの陣形

→最後まで望みを捨てずに戦え!

3. Vの陣形

→休まず攻めろ!


さてこの陣形作戦ですが、実は上で紹介したプロジェクト計画における、下記2つの計画に該当するのです。

1. リスク管理計画

ソルジャーチームは戦いにおいて発生しうる状況を想定し、あらかじめそれらの状況に応じた対策を考え、チーム内で共有していました。

2. コミュニケーション計画

ソルジャーチームはメンバーの座る位置を変更することで、戦っているメンバーに視覚的に作戦を伝える。というコミュニケーション方法をチーム内で共有していました。


ザ・ニンジャはこの陣形のおかげで、チームメンバーとのスムーズな意思疎通と、状況に応じた対応が可能になったのです。
まさにプロジェクト計画が効力を発揮した場面と言えるでしょう。

小学生の頃にこの話を読んだ私も、「なんて画期的な作戦なんだ!」と興奮したのを覚えています。


ただ、改善点を上げるとすれば、XとLの陣形は、指示がやや具体性に欠ける点でしょうか。
戦いにおいては、相手の攻撃に注意することはまぁ当たり前だし、「最後まで望みを捨てずに戦え」も、ほぼ精神論です(笑)

あとは、陣形変更するより、口頭で伝えた方が早くね?
などもありますが、ここを突っ込むのは野暮ですね。

余談ですが、私の応援しているサッカーチームの川崎フロンターレで以前監督をされていた方が、試合中に相手チームのコーナーキックで

「誰かに合わせてくるぞ!」

という指示を大声で出したことがあったそうです。
コーナーキックはたいてい誰かに合わせるものなので、「いや当たり前やろ!」と両チームのサポーターの爆笑を誘った。
というエピソードを思い出しました。

おわりに

漫画に限らず日常の色んな場面で、どんな計画を立ててるのかなー?
と想像してみると、楽しいかもしれません。

あとは、キン肉マン王位争奪編、お勧めです。
読んだことない方は、ぜひ読んでみてください。


おわり。

執筆者 : 山本健太郎

カラオケと川崎フロンターレとマンガが好き