本記事は
【Advent Calendar 2023】
14日目の記事です。
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モバイル会議ってなぁに?
はじめまして。これまで主に営業的な立場で各種PJに携わってきた、長谷川と申します。
そんな立ち位置なので、今日はいつもの技術味満点なテーマとは毛色が違うお話にお付き合いいただければと。
さてさっそく。
お客様ごとのソリューション開発が主流のネットコムですが、その中で珍しく、独自製品としてばばん!!!と打ち出していたのがペーパーレス会議システムの「モバイル会議」です。
(この直球な製品名は当時の社長のツルの一声で決まりました。)
残念ながらこの製品、来年3月の事業終了が決まっていまして、社内でもその存在を知らない人が増加中?、、な気配が濃厚。
というわけでこの機会に、プロダクトライフサイクルに沿って、モバイル会議のふり返りをさせていただこうと思います。
プロダクトライフサイクル詳細については、野村総合研究所の用語集をぜひご参照下さい ↓↓↓
今は昔の「導入期」(2010年~)
2010年、アメリカ出張した社員が持ち帰った初代iPadをきっかけに、モバイル会議は誕生しました。
・・・多台数を手配しなければならなかった頃は、始発でApple Storeに並ぶという業務がありましたっけ
もともとは社内ラボで自主的に開発されたものを、とあるお客様先で試用したところ、好感触!製品化への道が開かれたという次第です。
そうそう、肝心のモバイル会議の仕組みはこんな感じで、いたってシンプルかつ質実剛健。
この当時、ペーパーレス会議システムの類似品はなく、モバイル会議は先駆者と言ってよいものでした。
しかし、世の中にシステムが浸透していないぶん、お客様とペーパレス化の効用を一緒に検討したり、セキュリティ面でご安心いただいたり、提案活動には時間を要する時期でした。
Go!Go!「成長期」(2012年~)
さて、発売から1年もすると、どんどん同じような製品が登場してきたじゃないですか!! それらの製品が、差別化のために様々な機能を展開してきたことから、
" 説明者の資料共有(だけ)ができます = シンプル is ベストォォォ! "
が売りだったモバイル会議も、機能追加の方向へ舵をきることに。
そして、2013年にメモ機能・ファイルの保存機能などを追加した「モバイル会議Ⅱ」を発売。
それまでのモバイル会議の導入事例のほとんどは「役員会議室でマル秘の経営会議」でしたが、機能追加を契機に、採用や多拠点の事業部単位の会議など、その可能性を広げていくことになります。
充実の「成熟期」(2015年~)
「iPad、機能もいいけどお値段もいいなあ」(会議 参加者分の台数が必要なのはお財布にひびきますよね)
「通常業務用Windows、会議用iPadの2コ持ちきびしい」(iPadって見た目すっきり、持ってずっしりですよね)
などの声におこたえし、2015年に満を持してWindows対応版「モバイル会議3」が発売。お客様のご要望をもとにした機能追加も頻繁になりました。
より多くのお客様にご利用いただける条件が揃い、販売促進にも力が入ったこの時期は大規模な展示会にも度々出展。多くの方の声を生で聞くことができる、楽しく貴重な機会でした。
しかし、世の中的には様々な会議システムが百花繚乱。そろそろ、必要とするお客様にはシステムが行きわたった感も否めなくなってきていました。
愛と哀しみの「衰退期」(2019年~)
この時期はクラウド版のお引合いが増え、遠隔会議のセキュリティ的なハードルが下がったことに新たな展開を期待していました。が、そこへ、ヤツがやって来たのです。
コロナ、、
これにより、そもそも「集まって会議をする」ということが不可能になってしまいました。
その結果、爆発的にZoom・Teamsの利用が拡大&浸透。こうなると、一定の導入費用と手間が必要となる独自システムはどうしても形勢不利になってしまいます。
もちろんこれだけが原因というわけではなく、あらゆる角度からの事業再検討の結果、、、2022年度に残り1年での撤退の判断がなされたのでした(哀)。
現在絶賛ご利用中のお客様に、撤退のお知らせをする、、、 どんなお叱りを受けるのかとひやひやしていました。
しかし、皆さまからいただいたのは「残念です」「今まで色々助かりました」「使い勝手がよくて気に入っていたんですよ」など 愛あるお言葉の数々(涙)。本当にありがたいことでした。
さよなら、ありがとうモバイル会議
日常生活の中で、モバイル会議を利用されているお客様の商品を手にしたり、サービスを利用したりすることがたびたびありました。
その都度「モバイル会議がコレのお役に立ったかしら?」と想像するのはとても嬉しく誇らしく、、、
官公庁のコロナ対策会議で利用されているのをニュースで眼にすることもあったなぁ、、
一度に多くのお客様にご利用いただけるという、独自製品ならではの醍醐味を味わわせてもらいました。ありがとう、モバイル会議!
移り変わりの激しいこの時代に、14年もがんばってくれたモバイル会議に心からの拍手を送りつつ、この稿を締めくくります。
あ、あと最後もうひとふんばりよろしくね!!