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働きやすいオフィスとは?オフィスリノベーションの歩みをご紹介!part 2

皆さんこんにちは。
東京本社(汐留オフィス)リノベーション担当の山本と申します。
前回part1を執筆した藤井に続いて、ブログ執筆させていただきます。
最後までお付き合いいただけると幸いです。

前回少しご紹介しましたが、汐留オフィス改善タスクフォースで導き出された、オフィスに必要な「7つの環境」がどのように反映されているかを、今回から数回にわたってご紹介します!

↓part1はコチラ
働きやすいオフィスとは?オフィスリノベーションの歩みをご紹介!part 1 - NRIネットコムBlog

7つの環境

以下が、汐留オフィス改善タスクフォースで導き出された、オフィスに必要な「7つの環境」です。

  1. 自分のリズムで働く
  2. オンラインとオフラインがシームレスにつながる
  3. 仕事から少し離れて、心もカラダもリラックス
  4. つながる、ひろがる
  5. Feel free & Speedy
  6. アイデアをカタチに
  7. 安全・安心・健康的

今回は、1~4についてご紹介いたします。

7つの環境その1:自分のリズムで働く

汐留オフィス改善タスクフォースとして実施されたアンケート結果に、以下の意見がありました。

  • 業務内容に応じて働く場所を選んで仕事をしたい
  • 周りを気にせず集中して仕事をしたい

上記のアンケート結果を受け、汐留オフィスには、自分のリズムで仕事ができるエリアを導入しました。コミュニケーションをとりながら仕事ができるエリア、ソロワークができる集中エリアがあります。ここでは、後者のエリアに絞ってご説明します。

仕事仲間とコミュニケーションをとりながらコワークで進めるのもいいですが、時には周囲を気にせず、自分のリズムで仕事を進めたい。そんな気分になることもありますよね。
(山本はその思いが特に強いです)

これを受け、集中して仕事ができるデスクやブース席を導入した「集中エリア」をつくりました。

ブース席については、インターネットカフェにあるような個室をイメージしてみてください。周囲をパーティションで囲むことで、周囲が視覚に入ることなく仕事ができます。
また、ブース席の出入口の境目に段差を設けています。この段差で「よし、やるぞ!」と、気持ちが集中モードに切り替わります。山本も利用しており、黙々と仕事に取り組んでおります。このように集中エリアには、集中力を研ぎ澄ます効果もあります。

集中エリアのブース席外観

集中エリアのブース

ブース席出入口の段差。ここで気持ちを集中モードに切り替える。


7つの環境その2:オンラインとオフラインがシームレスにつながる

オンラインとオフラインをシームレスにつなげることで、場所や時間を選ばずに働くことが可能になります。例えば、Web会議。弊社でも今や当たり前の光景となりました。
オフィスリノベーション前はオフィスに防音ブースがなく、オープンスペースでWeb会議が行われていました。アンケート結果に、以下の意見もありました。

  • Web会議中に従業員の声が気になるので、防音性のあるブースを多く導入して欲しい

上記の声を受け、既存の広い会議室の数を減らしつつ、オフィスに防音ブースを導入しました。防音ブースの導入は、Web会議の品質を確保する重要な要素となりました。特にオープンスペースでは、コミュニケーションをとりながら仕事ができる一方、周囲の騒音がオンライン会議の品質を低下させる可能性があります。防音ブースを導入することで、周囲を気にせずにWeb会議に臨むことができます。

オンラインとオフラインのシームレスなつながりと防音ブースの導入は、共に効率的でより良い働き方を実現するための重要な要素と言えます。

防音ブース内部(左:1人用、右:複数人用)

吸音・目隠し効果のあるパネルを設置

汐留オフィスに防音ブースを導入した後、さらに以下の意見がありました。

  • 防音ブース内から外に音がより漏れないようにしてほしい
  • オフィスで会議をする時、周りの目が気になるので改善してほしい

この声を受けて、元々防音性に優れている防音ブースの扉に吸音パネルを設置しました。
加えて、この吸音パネルのすごいところは、吸音効果だけでなく、視覚的な遮蔽またはプライバシーの保護を実現できる点です。

これにより、吸音パネルと目隠しで両方とも特定の環境での快適さとプライバシーを向上できました。

また、以下のように防音ブースの使用目的に応じて吸音パネルの色を変えています。

  • 1人用…集中力を高める効果のある青色を取り入れています
  • 複数人用…心を落ち着かせる効果のある緑色および茶色を取り入れています

このように、色彩の持つ効果も利用することで、会議の質も高まります。

吸音パネル(左:1人用、右:複数人用)

照明における色彩効果

さらに、防音ブース内の照明ついてもご紹介します。
照明には調光機能があり、白色からオレンジ色の間で照明を調整することができます。
白色とオレンジ色には以下の色彩効果があります。

  • 白色…自然光を模倣し、集中力を高める効果があります
  • オレンジ色…温かみのある雰囲気を作り出し、心を落ち着かせる効果があります

調光機能により、上記の効果を利用して照明を調整し、会議の用途に応じて最適な環境を作り出すことができます。

調光のようす(左:白色、右:オレンジ色)


7つの環境その3:仕事から少し離れて、心もカラダもリラックス

汐留オフィス改善タスクフォースで実施されたアンケートで、以下の意見がありました。

  • リフレッシュできるスペースを充実させて欲しい
  • オフィスでもオンとオフの切り替えが簡単にできるようにして欲しい

この声を受け、多目的カフェエリアを汐留オフィスに導入しました。ホッと一息つける1人用の席はもちろん、仕事やプライベートなことなど気軽に談笑できる複数人用の席も設けています。社外で買ったご飯や飲み物、おうちで作ったお弁当を持ち込んで落ち着いて食事をすることもできます。
また、カフェエリアから見渡せる東京都心部の景色は格別です。
(東京の景色が観られることも、リラックス・リフレッシュできる要因になっていると山本は思います)

さらに、インテリアや色合いにもこだわりました。観葉植物などの「緑」を取り入れることで安心感のあるカフェエリアにしました。1人で落ち着けるエリアには、従業員がよりホッと一息つくことができるよう、ブラウンといった、より落ち着いたシックな色も取り入れています。

カフェエリアの様子。東京都心を一望でき、東京スカイツリーも見える。


7つの環境その4:つながる、ひろがる

汐留オフィス改善タスクフォースで実施されたアンケート結果に、以下の意見がありました。

  • 簡単な打ち合わせができるオープンなスペースが欲しい
  • 従業員同士が気軽に集まり、偶発的にコミュニケーションが発生する場が欲しい


カフェエリアでつながる、ひろがる

前述したカフェエリアには、打ち合わせや部署を横断した社内イベントなどを開催するセミナーエリアやバーカウンターのエリアも設けております。ちょっと休憩してリラックスする他に「横のつながりをひろげてコミュニケーションをはかる空間」も設けています。
バーカウンターでは、セミナーエリアでの打ち合わせやイベント終了後、各自で飲み物や軽食を準備して簡単な懇親会として使用されます。
業務終了後の懇親会を通して、部署の垣根を越えてつながる、ひろがることができます。

バーカウンターとセミナーエリアのようす


コミュニケーションステーションでつながる、ひろがる

汐留オフィスではさらにこんな工夫・仕組みづくりをしています。
複合機やブックシェルフ、ゴミ箱、シュレッダーを1つの場所に固めて集めることで人と人が自然に出会い、偶発的なコミュニケーションの発生を増加させる効果を狙ったコミュニケーションステーションを設けています。前述のカフェエリアとはまた異なったつながり方、ひろがり方を狙っています。

今後もコミュニケーション促進につながるよう、ブックシェルフレイアウトを工夫するなどアイデアを色々と練っているところです。現在は、弊社社員が執筆している書籍および書籍紹介のPOPをレイアウトしております。

コミュニケーションステーションの外観


まとめ

今回7つの環境のうち4つご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
リノベーションは、オフィスを新しくする・レイアウトを変えるだけではありません。
いかに工夫して、魅力的かつ働きやすくコミュニケーションも向上するオフィスにできるか、皆さんのご参考になれば幸いです。
次回も引き続き7つの環境についてお話する予定です!乞うご期待!

では、次回のブログでお会いしましょう!
←To Be Continued