本記事は
オブザーバビリティウィーク
2日目の記事です。
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こんにちは。横田です。 本ブログでは監視用のプロジェクトを使用して複数プロジェクトのリソースを監視する方法について話します。 想定する読者層は以下の通りです。
- Cloud Monitoringを触り始めた人
- Google Cloudのオブザーバビリティに興味がある人
1. はじめに
使用するサービスはCloud Monitoringです。本ブログで検証する構成は下図になります。
Prod EnvとTEST Envプロジェクトに1台ずつCompute Engineインスタンスを配置し、Monitoring EnvプロジェクトからCompute Engineインスタンスのリソース状況を監視します。
監視用のプロジェクトを作ることで個々のプロジェクトを行き来することなく、各プロジェクトのリソース状況を素早く確認できます。
複数プロジェクトからのアラートを集約し管理しておくことで設定の簡素化や監視漏れを少なくすることができ、問題発生時にログや指標を素早く確認することが出来ます。
管理するシステムが増えたときも各システムやプロジェクトのリソース状況を1つの監視用プロジェクトで管理できるため運用効率の向上が見込めます。
2. 実装
早速、実装していきます。
2.1 プロジェクトの追加
まずは監視用のプロジェクトに監視対象のプロジェクトを追加します。
「Cloud Monitoring」のウィンドウを開き、左側のパネルから「設定」をクリックします。
「Metric Scope」タブに移動し、「プロジェクトを追加」をクリックします。
「プロジェクトを選択」から対象のプロジェクトをクリックし、「選択」をクリックします。
内容を確認し[Add projects]をクリックします。
監視対象プロジェクトの追加ができました。
2.2 アラートポリシーの設定
次にアラートポリシーの設定を行います。
Cloud Monitoringウィンドウの左パネルから「稼働時間チェック」をクリックし、「稼働時間チェックを作成」をクリックします。
「ターゲット」に以下を入力し「続行」をクリックします。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
Protocol | TCP |
リソースの種類 | Instance |
対象 | Single |
Instance | 「対象のインスタンス名」 |
Port | 22 |
Check Frequency | 1minute |
任意の名前を入力し、TestでOKが返ってきたことを確認し「Create」をクリックします。
監視したいインスタンスと同じ数のポリシーを作成してください。
Cloud Monitoringウィンドウの「アラート」から、作成したアラートポリシーを確認してください。
これで設定完了です。
3. アラートの確認
正しく設定できているか確認します。
確認はCloud Monitoringウィンドウの「アラート」から行います。
対象のVMインスタンスを落とし数分待つとアラートが挙がってきます。
確認完了です。
4. まとめ
今回は監視用のプロジェクトを作成し、複数プロジェクトのリソースを監視する方法について話しました。 リソースのグループ化やダッシュボード作成などまだ紹介しきれていない機能もあるので今後紹介していけたらと思っています。 ここまでお読みいただきありがとうございました。これからもGoogle Cloud関連のブログを書いていきます。