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チーム規模別マネジメントを通じてチーム結束力を高めませんか

本記事は  マネージャーWeek  5日目の記事です。
📈  4日目  ▶▶ 本記事 ▶▶  6日目  📉

初めまして。NRIネットコム NTシステム事業部 マネージャーの小林です。

私は、ネットコム入社後の数年間、Webシステムのプログラマーとして新規開発・エンハンス業務に務めました。 その後は、さまざまな業界のWebシステム構築のプロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)を経て、現在マネージャーとして活動しています。

プライベートでは1児の母として、家でもマネジメント!?(子育て)を実施中です。
仕事でマネジメント経験があるので、上手くできるだろうと高を括っていましたが、そんなことは全くありません。むしろ仕事よりもはるかに予期せぬ出来事が発生し、スケジュール変更・仕様変更・障害発生のオンパレードです。
「子育て」とはそういうものかもしれませんね、振り返ると良い思い出です。(余談でした。)

今回のテーマは、『 チーム規模別のマネジメント方法 』 についてお話します。

昨今、組織やチームを活性化させるにあたり、チームマネジメントの重要性・必要性を良く耳にします。
私たちの業務は、個人プレーではなく、チームプレーにてWebシステムの提案・構築することです。つまり、『 個々のモチベーションアップ 』も重要となりますが、『 チーム力を高めること 』 も重要な要素となります。

これら2つの要素を高めていくための工夫として、私が過去行ってきたチーム規模別のチームマネジメント方法についてお話します。 また、一般的な「チームと組織の在り方」についても触れてみます。

チームリーダーやマネージャーの方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。

チームマネジメントを行う理由

なぜチームマネジメントは必要なのでしょうか。
冒頭に書きましたが、チームで行う業務において最も重要ポイントは「チーム結束力」ではないかと考えます。

システムを作り上げるのは「人」です。 同じ目的をもってゴールを目指すために、チームメンバー同士で議論し合い、より良いシステムを作り上げていきます。
そのためには、「遠慮せずに何でも話し合え、助け合いができるチーム」を目指す必要があると考えます。これらを目指すための手段の1つに「コミュニケーション」があります。

チームメンバー同士の関係性が良ければ、多少忙しいプロジェクトの対応時でも助け合い、力を合わせて乗り越えることができます。 そして、完成・リリースした際の達成感をより味わうことができます。(私も経験しました)

どうすれば「モチベーションアップ」や「チームメンバー同士のコミュニケーション」を図っていけるのでしょうか。 私が実践したチーム規模別の進め方をご紹介します。

実践したチームマネジメントとは

<小規模チーム:5-10名程度>

  • 各自で週報を作成し、実績・予定・課題をチーム会で報告
    • 課題があればチームメンバーで話合い、解決策を提示
    • 個々のメンバーにあったアドバイスを適宜実施
  • チーム会は週次開催
  • イベント開催
    • 誕生日会:プレゼント+ケーキ でお祝い
    • 定期的な飲み会:仕事終わりにちょっと行こうか! という流れ(コロナ禍ではないです。週次や毎日に近い頻度で行ってた時期もありましたねぇ。)

<中規模チーム:20名程度>

  • 各自で週報を作成し、メールで提出
    • 人数が多くなったため、各自の報告形式は廃止
    • 気になる内容があれば別途確認するという流れへ変更
  • チーム会は週次開催
    • 個人の状況確認ではなく、チームリーダーによるプロジェクトチームの状況確認を実施
    • 年末や、年度末など1年の締めくくり時は、各自で1年の振り返りと次の1年に向けた抱負を週報に記載し、個別発表
  • イベント開催
    • クリスマス会 や ひな祭り会( 誕生日会は断念 し、イベント内容を変更)
  • 30名程度の規模となったころからは、1 on 1 ミーティング(以下、 1 on 1)を並行して実施
    • メンバーの状況・課題・雑談含めて30分程度実施。(隔月開催)

       ※1 on 1 ミーティングとは、上司と部下が1対1で行う対話 のこと。

<大規模チーム:40名程度>

 40名程度のため"チーム"というよりも”組織マネジメント"に近いと思います。

  • 各自で週報を作成し、メールで提出(継続中)
    • 予実の記載に加え、【 1ヶ月の各自の目標 】を記載
    • 月初は前月の目標の結果を記載し、各自の振り返りツールとして活用
  • 部会・課会を週次実施
    • プロジェクト状況確認(課会開催時)
    • リリース状況確認(部会開催時)
  • リーダー会開催(部会とは別で開催)
    • リーダーによるプロジェクト状況報告
    • チームを跨いだ情報共有、課題検討をリーダー同士で実施
  • イベント開催(コロナ禍で未開催)
    • 歓送迎、忘年会、クリスマス会(実施したい)

振り返り

人数規模によって少しずつ取り組みが変わってきたことがわかります。

小規模は、メンバー全員が話をしながらコミュニケーションをとることで、それぞれの課題や成長に繋がるアドバイスをみんなで考えることができました。

中規模は、全員で話す機会は減りましたが、週報を通じてメンバー同士でのコミュニケーションを促すことができました。

大規模は、1 on 1などを行うことで、個々の状況を把握し、モチベーションアップに繋げるためのアドバイスや、自身では気づけていない成長事項を伝えることが出来ていると思います。本人の自信や更なる成長を促せる機会なっていることを願いたいです。 また、チームリーダーとはプロジェクトや体制面等を話すことで、連携を図ることができていると感じます。

現在求められるチームマネジメントとは

ここまでは私が行ってきたことを述べてきましたが、モチベーションアップの取り組みやチーム力を引き出すための取り組みは数多くあります。

各メンバーのモチベーションがモチベーションを高める工夫やチーム力を上げていくための工夫として、私は下記の書籍を参考にしています。

書籍 著者
図解 モチベーション大百科 池田 貴将
問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術 安齋 勇樹

チーム力を引き出すためには、「ファクトリー型」よりも「ワークショップ型」がより効果的という話があります。トップダウン形式で決めていく「ファクトリー型」よりも、ボトムアップ形式でみんなで話し合いながら進める「ワークショップ型」のほうがコミュニケーションも増え、活気のある会議となります。また、各自が考えることでよりその人の成長もより高まっていくのではと感じます。

「ワークショップ型」があまり出来てないと感じており、引き続き勉強しながら取り組みたいと思います。

<出典> チームと組織の在り方のパラダイムシフト:ファクトリー型からワークショップ型へ | CULTIBASE

最後に

記載してきたチームマネジメント方法は、すべて私が考えたものではありません。 私がメンバーだったころのチーム会の推進方法、チームメンバーからの提案、なども含めつつ実施している内容にもなります。

チーム会やリーダー会・課会・部会を進めていく中で、各メンバーから意見が出て、会議の内容も精査・洗練されていきます。 「遠慮せずに何でも話し合え、助け合いができるチーム」ができると、チームメンバーそれぞれがチームのために積極的にコミットをする姿勢となり、その結果、一人で引っ張るだけでは生み出せないチームとしてのパフォーマンスを生むことができます。

つまり、「何事においてもチーム力は重要」ということになります。

現在は大規模チームを運営している状況ですが、まだまだ課題があると認識しています。 テレワークも多くなった昨今、チームメンバー以外での交流が少ない状況です。
業務上は困らないと考える方もいると思いますが、冒頭に述べたように、「チーム結束力」や「コミュニケーション」を大事にしたいと考えています。 そのため、チームメンバー以外でも交流し合える工夫が必要なので、引き続き模索していきたいと思います。

「雑談」も手段の一つです。 他愛のない会話ができる環境が一つでも増えるようにしたいですね。
余談ですが、特に女性は、雑談を通じてストレス解消にもつながるという統計も出ていました。話してる内容に必ず答えを求めているという訳でもないので、 1 on 1 などを通じて、色々な話を聞いてあげる工夫も必要ですね。

最後になりましたが、私の組織に属するリーダー達は、独自で”チーム会”や”相談会”など工夫して進めてくれています。素晴らしいリーダー達です。

是非、皆さんも自分達のチームにあった「チームマネジメント」を行ってみてください。

執筆者小林歓子

Webアプリケーションエンジニアを経て、マネジメント業務に従事。

現在の業務や取り組み、求めるメンバー像などをお話しています。
よろしければ、一読ください。
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