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    【デジマ担当者必見!】デジタルマーケティング活動を推進するための環境構築を成功させるポイント

    本記事は  【Advent Calendar 2024】  1日目の記事です。
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    はじめて執筆を担当する高橋です。

    早速ですが、デジタルマーケティング活動を推進するための環境を構築したいが、どのように進めればよいかわからない。 あるいは構築したが、業務でうまく活用できていないと感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

    本記事ではこれからデジタルマーケティング環境の構築を検討されているかたのために、構築後に活用できない原因と、 構築を成功させるためのポイントをご紹介します。

    デジタルマーケティング環境とは

    デジタルマーケティング環境とはデジタルマーケティングを推進するための様々なツールやシステムなどを指す、抽象的な言葉です。 まずは、デジタルマーケティング環境の中でも特にお客さまから依頼の多い、マーケティングオートメーションツール(以下MAツール)、データ分析基盤の2つについて触れておきたいと思います。(すでにご存知の方は飛ばしてください!!)

    MAツールは、顧客の獲得から育成、最終的な優良顧客化までのプロセスを自動化し、 効率的なマーケティング活動を実現するためのものです。 一方、データ分析基盤は企業が収集した膨大なデータを蓄積、分析し、 戦略的な意思決定を支援するためのシステムです。

    マーケティング活動で成果を出すためには膨大なデータを有効活用し、様々な施策を実施する必要があります。 MAツールやデータ分析基盤を導入し、活用することでそれらのプロセスが自動化され、効率的に実施することができます。

    構築後に活用できなかったケースのよくある原因

    デジタルマーケティング環境を構築しても活用できないのはなぜか。 ここではよくある2つの原因をご紹介します。

    原因① 構築することそのものが目的となる

    デジタルマーケティング環境を構築して何を実現したいのか明確にせず、構築すること自体を目的として進めることです。

    まずは構築し、構築後どのように活用するかを考える場合もあると思いますが、 必要のない機能が備わり、使いこなせない、かつコストが高くなることが多いです。

    また、目的に対して何を実施していくのか、構築後の具体的な活用内容を描けていないと、 構築しても一定範囲の活用に留まってしまう可能性があります。

    原因② 使いこなせる人材や運用体制の不足

    デジタルマーケティング環境を最大限に活用できる人材がいない場合、効力を発揮しません。

    目的や活用方法を決め、導入した後の「運用」にもハードルがあります。

    デジタルマーケティング環境を構築した企業が、顧客が活用できるようになるまで伴走する場合が多いため、その期間にナレッジを蓄積することができますが、 定期的なジョブローテーションなどで運用体制を確保することが難しい場合には外部に支援を依頼をするなど、対応策を考える必要があるでしょう。

    この他にもデータ品質が原因となる場合も多く見受けられます。

    構築を成功させるためのポイント

    デジタルマーケティング環境の構築を成功するためにはどのようなことを意識すればよいのか。 ここでは2つのポイントをご紹介します。

    ポイント① 構築目的と構築後の活用内容の明確化

    ・構築目的

    目的は現在の課題解決や実現すべきことから導き出すなど様々です。 なぜデジタルマーケティング環境を構築する必要があるのか、構築しようと考えたきっかけを改めて振り返ってみてはいかがでしょうか。

    ・構築後の活用内容

    構築後の活用内容を明確にすることで、必要な機能を整理できるため、 デジタルマーケティング環境の選定を論理的に進めることができます。

    (例)活用内容を明確化する際の検討項目

    ・どのような分析をする必要があるか。

    ・その分析をするためにはどのようなデータの収集/可視化が必要か。

    ・どのような施策をいつ誰にする必要があるか。

    ・その施策をするためにはどのようなデータが必要か。

    ・現在の業務の中でどの業務を効率化できそうか。

    ・その業務を効率化するために必要な機能はなにか。

    ポイント② スモールスタートで推進

    デジタルマーケティング活動に対して短期的な成果を求めることは難しいと考えています。 そのため、中長期的な活動になることを想定したデジタルマーケティング活動のマイルストーンを描き、 最初に着手する範囲を見定めることが肝要です。

    (例)デジタルマーケティング活動のマイルストーン

    現状:オフラインとオンラインの顧客が存在。オフライン顧客については個人情報が取得できていない。 顧客データを取り扱う部署がバラバラ(マーケティング、営業、商品開発など)で統合できていない。

    STEP1:特定範囲でのデジタルマーケティング環境を構築

    個人情報を取得できているオンライン顧客(マーケティング部署取り扱いデータ)を活用する環境構築

    STEP2:成功パターンを蓄積

    導入前に検討した活用内容を元に構築したデジタルマーケティング環境にてPDCAサイクルを実践

    STEP3:デジタルマーケティング環境の拡大①

    成功パターンを元に、他部署で管理しているデータとの統合を推進

    STEPX:デジタルマーケティング環境の拡大

    オフライン顧客の個人情報取得方法の検討、実施

    まとめ

    今回はデジタルマーケティング環境の構築を成功させるためのポイントをご紹介しました。

    まずはとにかく導入してみよう、となる気持ちもわかりますが、 構築後に活用するためには構築前に目的や活用内容などを検討することが重要です。

    しかし、ご紹介した2つのポイントを実行するためにはナレッジや体制確保など、労力がかかります。

    そのようなお客様のために、NRIネットコムでは、現在の課題や実現すべきことを元にした目的の検討や構築後の活用内容を明確にするためのサポートを実施しています。(NRIネットコムでは、上記サポートをデジタルマーケティング構想策定と位置付けています。)

    詳しくは以下ページをご覧ください。

    デジタルマーケティング事業 | サービス | NRIネットコム

    ぜひお気軽にご相談ください。

    執筆者:高橋純平 デジタルマーケティングコンサルタント