- はじめに
- いざ入場!
- 聴講したセッション
- Next-Generation Software Development
- IAMのマニアックな話 2025 IAMのベストプラクティスは5年間でどう変わったのか?
- 地方でCCoEは無理だって!?ならコミュニティを作ればいいじゃない!地方版CCoE「re:light local」の取り組みとその未来
- Sonnet de ソネット。
- LLM-as-a-Judgeを使ってRAG環境(Amazon Nova on Bedrock)の回答精度を高めてみた!
- AI導入のヒント!Amazon QとBedrockの実践事例を解説
- DevelopersIO流!アマゾンの奥地で技術の限界に挑戦:LT7人衆、熱き戦い
- 生成AI×財務経理:PoCで挑むSlack AI Bot開発と現場巻き込みのリアル
- ABWG2024採択者が語るエンジニアとしての自分自身の見つけ方〜発信して、つながって、世界を広げていく〜
- IoTとメディア処理の未経験者が語る、1000台規模システムへの挑戦と成長
- 恒例!AWSエンジニアたちの怒涛のLT
- 常設参加型コンテンツ
- その他
- 後悔したこと
- まとめ

はじめに
皆さんこんにちは、アプリケーションエンジニアの松澤武志です!業務ではあまりAWSを触っていませんが、趣味でAmazon SageMakerを触ったりAWS認定試験を受けたりしています。最近MLSに合格しました~!
そんな私がこの度、JAWS DAYS 2025という、AWSのカンファレンス型のイベントに現地参戦してきました!今回はその体験レポートを皆さんにお伝えしたいと思います!
JAWS DAYSとは
JAWS DAYSとは、2025年3月1日に池袋サンシャインシティ展示ホールAにて開催された、JAWS-UG(AWS User Group – Japan)が主催するAmazon Web Services(AWS)のカンファレンス型イベントです。 様々なセッション、企業ブースやその他常設展示などを通して、AWSに関する知見を得ることができます!
一般チケットが1,500円で購入できるため、個人でも参加することができます。AWSに関する知見を得たい気持ちがあれば、業種や職種関係なく気軽に参加できるイベントです。
いざ入場!
朝6時新大阪発の新幹線に乗り、いざ出発!IDEウィークを開催した同期の井手君と一緒におおよそ9時過ぎに現地入りを果たしました~!(IDEウィークに関してはこちら!:【IDEウィーク開催!】初心者必見!!AWS×Docker×Postmanでチャットボットを作ってみよう!! - NRIネットコムBlog)
ここでパンフレットやボトルポーチなどの特典をもらいました。加えて今回私は「企業サポーター特典チケット」で入場したので、イベントTシャツもいただきました。さらに名刺と引き換えで、セッションを聞くためのインカムもお借りしました。
写真に写りたくない方には赤色のストラップを配布していました。SNS投稿にオープンである傍ら、プライバシーへの配慮もされているため、そのような面でも参加しやすいイベントだと感じました!
入場後、私と井手君はセッションが始まる前の時間で軽く辺りを散歩していました。会場では各企業がパンフレットやステッカー等を配布していたり、企業ブースの準備を行っており、入場時点で企業や参加者併せてとてもたくさんの方々がいらっしゃいました。こんなにも多くの人々がAWSへの熱意を持っているのかと思うと、AWSのコミュニティの規模の大きさに、私の胸にも熱いものが込みあげてきました。。
今回のイベントでいただいた景品の一部の画像はこちらです。ありがたいことにほかにも多くの企業から様々な景品をいただきました。

聴講したセッション
セッションは20分~50分の間で行われました。会場全体がオープンなスペースとなっており、別Trackの発表の音声も聞こえてしまうので、インカムが配布されていました。
今回のJAWS DAYSでは、Amazon QやAmazon Bedrockを利用した生成AIに関するセッションも多く、私も生成AIに興味があることからそれらのセッションを中心に聴講しました。以下に私が聴講したセッションをまとめました。
※以下登壇者に関して、敬称略とさせていただきます。
Next-Generation Software Development
- 登壇者:Jeff Barr・白幡 晶彦
- 時間:10:00 ~ 10:50
主に生成AIに関して、新しいツールに向き合う姿勢を教わりました。生成AIツールはアシスタントであり、開発者としてのスキルも依然として必要であるなど、とても共感できる内容でした。
IAMのマニアックな話 2025 IAMのベストプラクティスは5年間でどう変わったのか?
- 登壇者:佐々木 拓郎
- 時間:11:00 - 11:20
弊社の佐々木拓郎さんによる2019年から2025年のIAMのベストプラクティスの変遷に関しての登壇でした。IAM AccessAnalyzerによる意図せぬ公開設定の自動検出、ABACによる属性ベースの権限制御など新しい知見を得られました。
地方でCCoEは無理だって!?ならコミュニティを作ればいいじゃない!地方版CCoE「re:light local」の取り組みとその未来
- 登壇者:菊池 崇仁
- 時間:11:30 - 11:50
予算不足や戦略IT部門の不在など地方ならではの課題を乗り越えた成功体験などを共有していただきました。AWS導入企業の大半が地方企業というのにも驚きました。今後の展開も気になります!
Sonnet de ソネット。
- 登壇者:早川 寛尚(三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社)
- 時間:12:00 - 12:20
こちらのセッションは個人的に一番面白いと感じたセッションでした! Amazon Bedrockのclaude sonnetを用いて、ソネットと呼ばれる詩を自動生成し、文学への感動を再現できるかといった内容でした。Nova Canvasを使って詩のグリッドから画像生成をして視覚的にも雄大さを感じることができました。AWSをサービス開発といった業務や業務効率化という観点を中心にとらえていたのですが、文学という新たなとらえ方をしていたのが新鮮でした。
登壇された早川さんはこの時社会人1年目でしたが、自身の文学の知識を武器にして、こんなに興味を引く登壇をされているということに、同じ社会人1年目である私もとても刺激と感銘を受けました!

LLM-as-a-Judgeを使ってRAG環境(Amazon Nova on Bedrock)の回答精度を高めてみた!
- 登壇者:三浦 大輔(株式会社QUICK E-Solutions)
- 時間:12:20 - 12:40
LLM-as-a-Judgeを用いれば、「正確性」「完全性」「有用性」などの項目でRAGを評価できるという新たな知見を得られました。RAGアプリを作成した際は使わせていただきたいです。
AI導入のヒント!Amazon QとBedrockの実践事例を解説
- 登壇者:木村 直紀・松延 航平(株式会社ベンジャミン)
- 時間:12:40 - 13:00
こちらのセッションでは、生成AIをただ単にチャットツールとして利用するのではなく、さらに付加価値を加えた実践事例を紹介していただきました。議事録生成ツールを作成したお話は特に興味深かったです。会議録画ファイルをアップロードした直後に、議事録をNotionに出力&Slackに通知という流れをAWS Step Functionsを用いて自動化していました。私も実践してみたいです!
DevelopersIO流!アマゾンの奥地で技術の限界に挑戦:LT7人衆、熱き戦い
- 登壇者:木谷 映見(emi)・佐藤 智樹・猪股 翔(inomaso)・まると・板倉 舞・のんピ・大栗 宗(クラスメソッド株式会社)
- 時間:13:10 - 13:50
個々の発表時間は5分程度でしたが、いずれも熱い思いが伝わってきました。佐藤さんの自立型AIエンジニア(Devin)を利用してCDKのデプロイをするお話が個人的にとても興味深かったです。Devinが発展したらアプリエンジニアが必要のない世界が来るかも?(ひとまず、ツールはアシスタントであり、エンジニアの代替ではないとおっしゃったJeff さんを信じます。)また、小栗さんの「仕組みが分かった気になってみた」というスタンスも個人的にとても好きなので、LTの機会があれば私も参考にさせていただきたいと感じました!
生成AI×財務経理:PoCで挑むSlack AI Bot開発と現場巻き込みのリアル
- 登壇者:堀 瑞希・池ノ上 寿志
- 時間:15:10 - 15:30
Bedrockを用いた生成AIツールを開発した経験談を話されていました。生成AIを工夫次第で精度向上が見込める育成ツールとしてとらえ、財務経理のアシスタントとして利用する事例が挙げられていました。全編を通して生成AIツールの開発にまつわるノウハウを知ることができ、非常にためになりました。
ABWG2024採択者が語るエンジニアとしての自分自身の見つけ方〜発信して、つながって、世界を広げていく〜
- 登壇者:宮崎 真衣
- 時間:15:40 - 16:00
こちらは個人的に一番印象に残ったセッションでした! ABWGに採択された宮崎さんの、アウトプットに対するマインド、生き様に関するお話でした。宮崎さんは登壇18回、ブログ61本ととにかく沢山のアウトプットをこなしており、AWSを10ヶ月で全冠していました。さらにコミュニティの輪を広げながら、受けた誘いは基本的にすべてYESと答える巻き込まれ力を生かし、自分の可能性を広げていました。個人的にもこれからどんどんアウトプットをしていきたいと考えているので、宮崎さんのマインドはとても参考になりました!これからも様々な挑戦の機会に巻き込まれるように私も精進していきます。
IoTとメディア処理の未経験者が語る、1000台規模システムへの挑戦と成長
- 登壇者:志水 友輔
- 時間:16:10 - 16:30
弊社の志水さんによるIoTデバイスコンテンツ管理システムのモダナイズに取り組んだ経験談でした。技術面もさることながら、マネジメント面でも、少数精鋭の技術部門と開発部門のコミュニケーションロスの削減やKPT+Thanksによるチーム内の感謝の文化など、アプリエンジニアにも応用できる学びがありました。

恒例!AWSエンジニアたちの怒涛のLT
- 登壇者:宇賀神 みずき(しょぼちむ)・荒巻 美南海・谷口 祐紀・高野 賢司・成本 海斗・菊地 信明・古野 俊広・高橋 尚久・路 大輔・川路 義隆・朴 総明・吉澤 巧・奥村 美生・山本 和司・Sheng Hsia Leng・疋田 宗太郎・福井 厚・鄭 昌浩
- 時間:16:10 - 17:00
後半の方の登壇しか見ることができませんでしたが、ドラゴンボールをモチーフに生成AIを用いていたり、会場で投票機能のデモを行ったりと、とてもユーモアのあるLTばかりで見ていて楽しかったです!
常設参加型コンテンツ
JAWS DAYS 2025 生成AI 絵画展
常設型参加型コンテンツで個人的に一番好きな催しでした!
Amazon Bedrockで画像生成モデルを使って「connecting the dots × あなた」「ハッピーなつながり」といったテーマで生成した画像による絵画展です!
明るい未来を照らしてくれそうな画像から、JAWSと楽しく戯れる画像まで、さまざまな画像が生成されていました!

個人的にもStable Diffusionモデルで画像を生成したことがあるので参加したかった…次回も生成AI絵画展が開催された際には渾身の一枚を掲載したいです!!
JAWS DAYS 2025版!お悩み解決ボード
こちらは来場者が抱えるお悩みをポストイットで貼り付け、別の来場者から解決策をいただくコーナーでした。技術面でのお悩みや、楽しくAWSの勉強をする方法などさまざまなお悩みがありました。
JAWS DAYS 2025版!開発Tipsガチャガチャ
こちらは、各参加者によるTipsをカプセルに封入してガチャガチャにする催しでした。
私は「コスト管理は丁寧に」というTipsをいただきました。自身のAWSアカウント上でAmazon SageMaker DataWranglerにより、知らないうちに10$課金されていた私にとってはとても身に染みるお言葉でした…。
私は「SageMakerの推論インスタンスの消し忘れがないように」という内容のTipsを記載しました。推論インスタンスに限った話ではないですが、起動し続けるとどんどん課金されてしまいますので皆さんも気を付けていただきたいです!
JAWS DAYS 2025版!メッセージチェキボード
こちらは、来場者の参加の記念としてチェキをとってもらえる催しでした。名前の通り、メッセージチェキボードには来場者のチェキと一言コメントが記載されていました。意気込みやどの地域から来たかなど様々なコメントが記載されており、みんなで盛り上がろうという気持ちが伝わってきました。
JAWS DAYS 2025版!Book Swap コーナー
こちらは本を自由に交換できるコーナーでした。私はそもそも本を持ってきていなかったので交換できませんでした…。せっかくの機会ですので、弊社が出版している本を持っていくべきでしたね~。
その他
企業ブース
企業ブースでは、様々な企業が自社事業のうち特にAWSにまつわる事業を宣伝していました!こういった企業ブースにお邪魔することはあまりなかったのですが、ブースの皆さんが思ったよりぐいぐいと私にもお声かけくださったのでとても驚きました。その結果、大量の景品をいただき、大阪に持ち帰るのがとても大変でした(笑)。
中には景品をいただく代わりに名刺交換を行った企業もありました。業務では名刺交換をする機会が正直まったくと言っていいほどないので、焦ってしまいました(笑)。企業ブースは展示会のようなものと考えていたのですが、思ったより会社の説明をしっかりと受けたので、交流の場という位置づけなのだろうなと感じました。このような場を通して優秀な人材が引き抜かれていくんだろうな~。
こちらは個人的に一番印象に残った、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社さんによるデモシステムの説明。Amazon SageMakerでセマンティックセグメンテーションモデルをPanoramaを利用してAWS Panorama Applianceにデプロイしています。UAV搭載のカメラから送られてきた画像もリアルタイムで分類できるのだとか。デモではボールペンの先を識別するモデルを利用してリアルタイムでボールペンを識別していました。
SageMakerに関するブログ記事を書いているほどSageMakerが好きだったりするのですが、業務で使用する例を実際に見たのは初めてだったので、とても新鮮でした。こういったモデル開発の業務もいつかやってみたいですね~!(SageMakerを利用したブログに関してはこちら:Amazon SageMaker JumpStartでStable Diffusion モデルを手軽にデプロイ! - NRIネットコムBlog)
こちらは株式会社サイバーセキュリティクラウドさんによるWAFくん。かなり大きいぬいぐるみでとてもかわいかったので共有せねばなるまいと思いました。
お弁当
当日お昼にお弁当とお茶が無料で配布されました!サンドイッチや中華弁当など、様々なラインナップの弁当がありましたが、私は洋食ボリューム弁当を選びました!とても美味しかったです~。
明確なお昼休みがないので、来場者の皆さんはセッションを聞きながらお弁当を食べていました。

お弁当は余っていたので2つ目を食べる方を募集していました(笑)。
JAWS DAYS お茶会テーブル「純喫茶 鮫」
14:40~15:40のおやつ時には、純喫茶 鮫という名の喫茶店が開かれていました。スタバのコーヒーや、様々なお菓子が提供されていました。相席型の喫茶店のようで、テーブルを囲んで様々な交流が行われていました。

後悔したこと
生成AI絵画展に応募しなかったこと
当日の楽しみを増やすためにセッションのタイムテーブル以外はあまり事前情報を仕入れずに参加したのですが、結果的にそれは失敗でした…。
完全に自業自得なのですが、生成AI絵画展に限らず、AWS BuilderCardsリーグ選手権やGameDay等の事前申し込みを要する催しの事前申し込みを全くしていなかったので、参加することができませんでした。生成AIのアウトプットをしている者として、生成AI絵画展に応募したかったのです…次回リベンジさせていただきたいです!
大きめのバッグやリュックを持っていかなかったこと
大阪から日帰りで出張だったので、17Lぐらいの通勤用リュックで参戦したのですが、甘かったですね…。当日は様々な企業ブースで様々な物を受け取るので手提げ袋がとても多くなり、会場で持ち運ぶのに一苦労します。大きめのバッグなどを持っていき、一元管理しましょう。
他にはステッカー用のケース等も持っていくべきでした。小さいステッカーがとても多かったです。さらに、企業からのチラシも大量に頂くので、ファイルも容量が多いものを持っていくべきでした。
まとめ
とても濃い一日でした。AWSに関する知識はもちろん、様々な企業や登壇者の存在を知ることによって、見識が広がりました。例えば、地方版CCoE「re:light local」のような地方での取り組みといった、今回のイベントに参加しなければ知り得ない取り組みであったり、数々の登壇やブログのアウトプットをこなす宮崎さんのマインドを知ることで、日々の業務では見つけることができない気づきや刺激を受けることができました!
私は普段業務でAWSを触っておらず、新たなAWSに関する知見を手に入れる機会も少ない状況です。AWSのイベントなので、インフラエンジニアが多く、アプリケーションエンジニアの参加者は相対的に少ないと思います。なので、アプリケーションエンジニアのほうが得られる知見も多いので、参加していただきたいと個人的には思いました!
また、シンプルに様々なブース等があって楽しかったです!それだけでも大阪から足を運んだ甲斐がありました!一般チケットの場合、1500円チケット料金がかかるのですが、それ以上の価値は絶対にあります!皆さんもぜひJAWS DAYSに参加していただきたいです!
2025年10月11日(土)にはJAWS FESTA 2025が金沢で開催されます!AWSイベントに興味の湧いた方はぜひ参加していただきたいです!!
一緒に回った同期の井手君もJAWS DAYSレポブログを書いているので、ぜひ見てみてください!


