NRIネットコム Blog

NRIネットコム社員が様々な視点で、日々の気づきやナレッジを発信するメディアです

必見!IT知識がない新人でも質問を上手にする方法

全くJavaを触ったことがない新人がタスク完了のため、質問するときに意識したことを紹介します!

はじめに

認知心理学分野出身、入社1年目の冬爪です。
文理融合分野を突き進んできたのでJavaもIT用語もさっぱりわからず・・・で入社しました!
何にもわからない状態から新規開発プロジェクトに参画し、質問しまくって担当機能を完成させた新人が思う、質問するときに考えるべき〇〇をまとめました!

質問される側が知りたいこと

まず、質問をするときは相手が何を知りたいかを意識するといいと思います。
私が感じた、質問の受け手が必要としている情報は以下の3点です。
どこまでわかっているか
どこで詰まっているのか
ゴールはどこか

これらを踏まえて質問するときに考えるべきことを見てみましょう!!

下準備!!!!!

質問の前にわからないことを整理してみましょう💪

とりあえずぐぐってみる

まず「わからない」は以下の3点に分かれるかなと思います。

①エラーが出ていてどうすればいいかわからない
②実装の方法がわからない
③会議で出てきた用語やもらった課題に書かれている用語がわからない

では、①~③について詳しく説明します。

①エラーが出ているときはエラーメッセージを最後まで読んで、ヒントになりそうなメッセージでぐぐってみましょう。
基本的に英語なので、意味がわからないときは翻訳アプリを使うのも手です(IDやパスワード、氏名など個人情報・機密情報が入っていないか注意!)。
ヒントになりそうなメッセージについては下記記事も参考に!

tech.nri-net.com

②実装がわからないときはキーワードになりそうな語句をぐぐって、同じような実装がないか探してみましょう。
しかし、実装方法もいろいろあるので判断できないときはすぐに周りの人に質問しましょう。

③用語がわからないときはシンプルにぐぐってみましょう。 ぐぐってみて、同じ用語でも複数の意味があったり抽象的に書かれていてよくわからないときもあるので、その場合は周りの人にすぐ聞くことをおすすめします。

やりたいこと(もらった課題)を見て研修で習った知識が使えそうか考えてみる

私の場合はif文やfor文、クラスの作り方など超基礎的な文法を新人研修で教えてもらったので、そのとき習った知識から使えそうなものがないか考えるようにしていました。
バックグラウンドは様々かと思いますが、今持っている知識の中で「これ使えるかも?」というものを探して予測を立ててみましょう。

理解している部分詰まっている部分を整理する
一番大事!質問の受け手が最も知りたい情報です。
これを整理するのはめちゃくちゃ難しいのでホワイトボードを使ったり、PCのメモ機能でまとめたりと整理してから質問に向かうことをお勧めします。
が、最初はわからないところがわからないので、その場合は「どこがわからないかわからないときは最初に正直に言う&説明できるところまで話してみる」を参考に!

整理ができたら早速質問🔥

3段階に分けて質問の仕方をご紹介します!!

フェーズ1

聞く相手を考える
基本的には教育担当の先輩。そしてプロジェクトの仕様などの質問はプロジェクトの先輩。研修で習った程度のコードの質問なら、できる同期。などなど・・・時と場合によって分けましょう。
自分が知りたいことを知っている相手に聞かないと答えが返ってこないのは当たり前ですが、新人の間はその見極めも難しいのでたくさん質問して要領をつかむのが大事です。

聞く相手の予定を見る
質問して答えてもらうだけの時間が相手にあるかを確認します。
先輩方も通常の業務があるので自分のために時間を確保してもらうことが大切です。
質問する前に「30分ほどお時間大丈夫ですか?」や「今お時間ありますか?」と聞きましょう。

わかりません!と質問する勇気を持つ
先輩方が業務をしているときに声をかけるのも最初は難しいと思います。しかし、わからないことをそのままにしておくのは双方良いことがないです!

新人はわからなくて開発が止まり、時間がかかってしまう(プロジェクト遅延または任される仕事が減る)。そして2年目になったときに今更こんなこと聞けない!どうしよう!となります。
先輩は新人が何がわからないかわからないので、育て方がわからない。すると自分の仕事を任せられる後輩がおらず、仕事が増える一方・・・。という悪循環が生まれます。なので、1年目です!と大きな顔で質問しまくるほうが双方に利益があります。新人のうちにたくさん質問すべき!

フェーズ2

だれも迷惑だと思わないので遠慮しない
わかりません!と質問する勇気をもつと同様に、質問しないことは自分にも先輩にも利がないです。なので「今大丈夫ですか?」と声をかけて、たくさん質問しましょう!
先に相手の予定を確認することは大前提ですが、何か作業されているときでもまず声をかけてみましょう。忙しいときは「ごめん、今ちょっと忙しい!」と言ってくださると思うので、何分後なら大丈夫か聞いてみましょう。

どこがわからないかわからないときは最初に正直に言う&説明できるところまで話してみる
最初のうちは何がわからないかがわからないので「〇〇をしたいんですが、検討が全くつかないので何から考えたらいいでしょうか?」と聞くと思考の方法を聞くことができます!
なにもわからないときはわからないなりに「こう思ったんですが・・・」や「これは調べてみました・・・」など、「下準備!!!!!」で取り組んだことを説明すると、何に詰まっているかを話しているときに自分で気づいたり、相手が読み取ってくれることもあります!

やりたいこと(ゴール)はなにかを何とかして伝える
質問するときに、タスクの内容やゴールを相手もわかっている前提で話さず、「前提条件 →今の状態→どうしたいか(タスクの内容など)」を伝えるようにしましょう。 私も何回もやってしまったことがあるのですが、「今はどうなっているの?」と聞き返されてしまうので最初の段階で伝えると質問をスムーズに理解してもらうことができます。

フェーズ3

教えていただいている途中でわからないことはスルーせずに聞く
せっかく質問しているのに、わからないところが出てわかっているフリをしてしまうと質問する側もされた側もメリットがありません。
なので、説明の途中でわからなくなったら追加でどんどん聞きましょう!

わからないときは全身でわかりません感を出す
途中で話を遮るのに遠慮してしまう場合は首をかしげたり、よくわからない顔をするのも大事です。
それで伝わるときもあります🔥

教えてもらった内容を復唱して認識があっているか確認する
フェーズ3の中では一番大切です!声に出すことで自分の中で整理もでき、相手に理解した内容を伝えて確認してもらえるので一石二鳥です!
質問された側も相手にちゃんと伝わっているかは不安なので、理解できたことをアピールすると安心してもらえます。

終わりに

半年かけて気づいたのは、質問は答えを知るだけではなく、自分の考えを発信したり、先輩方の思考の仕方を知る場にもなるということです。
なので、臆せずどんどん質問し、1年目のうちにたくさん吸収することで知識の定着も早くなると思います。
私もまだまだ修行中なので、同期と切磋琢磨しながら頑張ります!
この記事は備忘録のようなものですが、誰かの参考になれば幸いです✨
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

執筆者:冬爪 新人エンジニア ポケモンだいすき✨