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時短勤務で働くってどういうこと?働きながら感じたこと

本記事は  子育てウィーク  2日目の記事です。
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自己紹介

はじめまして、森田です。
数年前まで主にGoogle Analyticsの導入支援を、現在はWebアプリケーションの開発とチーム運営を中心に働いています。

産休育休は2人分まとめて約3年間取得いたしました。
子供は2歳と4歳。夫と4人家族です。
実家は遠方で夫は仕事の終わりが夜遅いため、平日の昼〜夜はほぼ1人で子育てをしています。

そんな私が8:40〜15:40の時短勤務をしていて感じたことをお伝えしたいと思います。

この記事の目的

  • 同じように時短勤務をしている人にあるある / うちとは違うなと感じてもらうこと
  • 身近に時短勤務の人がいる方に、時短勤務の人が何を考えているか知ってもらうこと
  • ひいてはみんなにとって働きやすい方法を考えるきっかけになればと思います

時短勤務は短縮分だけ業務時間が減る…ではない

勤務時間が7時間半から6時間になりました。
今までより1時間半分(残業時間を入れればもっとですが)仕事の時間が短くなったわけですが、体感もっと短くなった気がします。
その理由は2つ。

1. 毎日が休み明けみたいだから

多くの人に経験があると思います。休暇の翌日、メールや通知がたくさん来ていて確認しているうちに午前中がおわった…なんていうことが。
さすがに長期休暇ほどではないですが、時短勤務でも同じようなことが起こります。それもそのはず、16:00や17:00は他の人がバリバリ働いている時間です。

朝の業務はたくさんの通知の中から必要な情報を拾うところから始まります。
毎日のことなのでついつい雑に見てしまい、重要な情報を見逃してしまう…なんていうことも。

こういう「昨日の情報に追いつくための時間」が時短勤務ではより多く必要になります。

2. スケジュール管理の時間も必要だから

子育て中の場合、子の行事や体調不良などで休むことが頻繁にあります。
そのため「休むためのスケジュール管理の時間」も必要になってきます。

私の場合は上の子が幼稚園、下の子が保育園と別々の園に通っています。
保育園はともかく幼稚園は少なくとも月に1回は何かしら行事があります。

行事や休園があるたびに、家族内で誰が休むのか、全休なのか半休なのか途中抜けなのか…を検討します。そしてチームメンバーに予定を共有して、スケジュールに登録する。
月に何度もあるので想像の2倍以上大変でした。

時短勤務を選ぶ理由

ところで、育児のための時短勤務ってなんのためにあるんでしょうか。
朝、園に送る時間を確保するため?夕方のお迎えに間に合うようにするため?
両方とも合っているかもしれません。でもそれだけではないと感じています。

身近に小さい子どもがいないとピンとこないかもしれませんが、幼い子どもは自由でマイペース。
その言動にくすっと笑ってしまうこともあれば、そんなことしてる場合じゃないでしょ!と怒ってしまうこともあります。
いつも安定した態度で子育てできるのが理想ですが、実際は心の持ちようひとつで子どもへの接し方が変わってしまいます。

子どもと笑って過ごすための時短勤務

できるだけ心に余裕を持ち、子どもと笑って過ごせる時間を増やすために時短勤務はある、と私は思っています。

世の中的には、両親の片方が時短勤務、片方がフルタイムにするのが一般的です。
でももっと子育てしやすく、もっと家族全員で笑って過ごせるように、より柔軟な働き方ーー例えば収入面の不安も保障されたうえで両親ともが時短勤務にするなどーーも選択肢にあったら素敵ではないでしょうか。

最後に

記事の本筋からは外れるのですが、育児と仕事で大きく違うなと感じている部分があります。

それは時間意識について。

社会人ならば何時までにこのタスクを完了させる、とスケジュールをたてて報告することは当たり前になされています。

でも育児ではどうでしょうか。
21時までに寝かしつけるぞ!などと親が決めても子は知ったことではありません。スケジュール通りに進めようとすると親は急かして怒ってばかりになります。

何時に寝るかなんて、多少はどうとでもなることです。寝るのが遅くても生きていけます。
今楽しい!今あそびたい!という子供の気持ちを優先することのほうが、もしかしたら大切なのかもしれません。

大人だって本当は時間を気にせず今を楽しく生きたいという思いを抱えている人がいっぱいいるはず。
仕事をしているとついついそういう気持ちを軽視してしまいますが、その気持ちを忘れずにいることが、いつか良い製品、良いチーム運営、良いお仕事につながっていくんじゃないかなと思っています。

執筆者 : 森田怜依

Google Analyticsの導入支援を経て、現在はWebアプリケーションの開発など。