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【これからデジタル広告業界に進みたい方へ!】デジタル広告運用担当者の1日の過ごし方と3つの大切なスキル

本記事はNRIネットコム Advent Calendar 2021 24日目の記事です。
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こんにちは、デジタルマーケティングコンサルタントの山川です。

私は、デジタルマーケティング関連プラットフォームの導入活用支援や、データ分析業務、デジタル施策の企画、立案などデジタルマーケティングに関する様々な業務を行ってきました。
現在はデジタル広告事業のリーダーを務めております。

デジタル広告は今やエンジニアだから、デザイナーだから関係ないというものではなくデジタルを活用したビジネスの重要な集客手法の一つとして、必須スキルであると認識しています。
どれだけ優れた機能を持ち、素晴らしいデザインのコンテンツでも集客を行わないと自己満足、宝の持ち腐れで終わってしまいます。
デジタル広告は今後デジタルを活用したビジネスに関わる人であれば知っていないと生き残れないというくらいに重要だと捉えています。

またこの業務は、自分の判断が結果に跳ね返ってくるので非常にやりがいがある業務だと思っております。
今回は、日頃デジタル広告に関わりのないエンジニアの方々、デザイナーディレクターの方も含めてこれからデジタル広告業界に進んでみたいと思う新卒の方や、デジタル広告業界に興味があるまたは働きたいと思う転職希望の方に向けて、デジタル広告運用の具体的な業務内容を担当者の1日の過ごし方を通じてご紹介した上で、デジタル広告業界で活躍する上で担当者にとって大切だと私が思う3つのスキルをご紹介します。

デジタル広告運用担当者の1日の過ごし方

それでは、デジタル広告業務の内容を担当者の1日の仕事の流れを通してご紹介します。

09:00~10:00 メールチェック&対応、タスクの整理
10:00~10:30 チームMTG(タスク確認や事務連絡の共有)
10:30~12:00 広告アカウントの成果確認とチューニング
12:00~13:00 昼食
13:00~17:00 (小休憩をとりながら)レポートの作成、顧客MTG、提案書の作成等デスクワーク
17:00~18:00 広告アカウントの成果確認とチューニング
終業
と概ねこのような流れとなります。*1

現在は、運用チームのリーダーを担っている為、「新規ビジネス創出」や「新規顧客の開拓等の業務」といった業務が中心になり、運用しているアカウント数が少なくなってしまい寂しい思いがあります。
ホワイトな労務環境を心がけると、どうしても役割分担をしていかなくてはなりませんし、「新規ビジネス創出」や「新規顧客の開拓等の業務」も非常に面白い業務なので現状に満足して過ごしてます。

デジタル広告運用担当者に必要な3つのスキル

デジタルマーケティングはWebに関する技術的なことや、クリエイティブ、マーケティングといった様々なスキルが必要になり、スキルのキャッチアップに苦労している方が多くいらっしゃると思います。

そこで、私が実際デジタル広告運用担当者になった時のことを振り返って、大切だと思ったスキルを3つご紹介します。

必要なスキル① Webの仕組みを理解する。

現在のマーケティング業務を行う上でWebチャネルの活用は非常に重要で、Webチャネルがどのようなユーザーにどれだけ見られて、Webチャネルが目指すゴールをどれだけ果しているか定量的に見る必要がありWeb解析ツールは非常に重要なものとなります。

話が変わりますが、私は大学でマーケティングを専攻しておりましたが、就職氷河期に当たってしまい、当時多くの企業で募集していたプログラマーの道を選択しました。
いまでは考えられないブラックな時間働いていたのですが、ようやくマーケティングの業務についたときこの時の経験が活きていると実感しました。
それは今までの知識が、Web解析ツールの導入や活用を自分のものにすることに活きたからです。Web解析ツールの仕様によるクセはあるものの、キャッチアップにさほど時間を要しませんでした。

しかしながら、周囲を見渡すとデジタル広告運用担当者にとっては、Web解析ツールは高い壁であるようです。
それはWebの仕組みがわからないからだと思いました。
例えば、WebサーバーからHTTPでコンテンツが配信され、ブラウザがHTMLを解釈してWebページを見る。
この時にCookieやセッションを使ってユーザーの識別を行うことができる、、、、といった「Web技術の基本」の理解が大切です。

そこで!弊社のメンバーが上記を解説した書籍を出版しております。ご興味があればぜひご一読くださいませ。(佐々木さん、坂本さん、小林さん勝手にPRしてすみません!)

事実、弊社に新卒採用で来てくださっている皆さんはIT採用の方が多い為、他部署から異動して当方のチームに参画いただいた時、非常にキャッチアップが早い!

必要なスキル② Web解析ツールのトップシェア「Googleアナリティクス」を使いこなす。

前述のWeb技術の基本がわかれば、Googleアナリティクスは理解できます。

まず、GoogleアナリティクスはWebサイトにマッチした設定をする必要があります。
タグと呼ばれるJavaScriptコードをサイト上に設置することで、基本的な指標は収集できるのですが、Webサイトのゴールは様々で、お申込みであればお申し込み完了ページがゴールに、ECサイトであれば購入完了ページがゴールとなります。
これらは、Webサイトの構成を理解した上で、設定しなくては計測ができません。
場合によっては、ゴールの手前を中間ゴールとして会員登録等を設定する必要もあります。
これらはWeb技術の基本を理解した上で、Googleアナリティクスの仕様に則り設定を行います。

設定後は、収集したデータを参照し分析を行う必要があります。
Googleアナリティクス上のレポートは、ディメンションと呼ばれるデータを捉えるまとまりと、具体的に見るべき指標の組み合わせから構成されています。

これらの基本を体系立てて解説した書籍を私のチームのメンバーと一緒に共著しております。
また、プロモーションになってしまいましたが以下の書籍となりますのでぜひご一読いただければと思います。

必要なスキル③ 広告の運用スキル

最後はデジタル広告の運用スキルです。

デジタル広告は配信するメニューに応じて運用内容が変わります。
デジタル広告は、大きく分類すると

  1. 運用型広告
  2. 純広告

に分類できます。

運用型広告は、日々の成果を基に設定調整することで成果が大きく変わります。
一方で、純広告は、期間や広告の表示回数を保証して出稿するもので出稿したら結果がでるまで基本的には手を入れることができず、結果を基に今後の出稿を検討するものとなります。

弊社では両方の広告を取り扱いますが、データを基に、ロジカルな運用を行い、成果を求める運用型広告を得意としています。

運用型広告にも大きく分類すると、リスティング広告と呼ばれるユーザーが検索する検索キーワードと広告文を入稿するものと、ディスプレイ広告と呼ばれる、静止画バナーや動画クリエイティブをアドネットワーク上に配信するメニューがあります。
配信先は、Facebook、Twitter、YouTube等の有名どころのWebサービスや、国内外の大小様々なWebメディアに配信するものと多岐に渡ります。

まず、広告運用のスキルで大切なことの1つとして、これらの配信先のメディア特性を理解した上で、メディアプランニングを行うことが挙げられます。

運用は細々とした作業がありますが大きくいうと4つの作業が発生します。

デジタル広告運用の主となる4つの作業
  1. 広告配信結果データをみて、1日の出稿する配信費用「日予算」と1回の広告をクリックや広告が表示された際に支払える「上限クリック単価/上限視聴表示単価」を調整する。
  2. クリエイティブのABテストを行いながら、効果の高いものを見つけて出稿する作業。クリエイティブはリスティングであれば広告文、ディスプレイ広告であれば、静止画バナーや動画です。
  3. リスティング広告であれば、出稿キーワードの整理や除外キーワードの設定
  4. ディスプレイ広告であれば、ターゲティング見直しや配信面の拡大・除外設定を行う。

これらの作業は、担当者のこれまでの経験を基に「この単価は安い。」「このクリック率は高い。」という判断が必要となり、様々な業種業態のサービスに対する広告運用経験が必要となります。

これらを、簡潔に習得してもらうのに役立つ書籍は、、、、
弊社よりまだ出版していないことに気が付きましたw今後、書籍化を検討したいと思います!

今回はデジタル広告業界に興味がある方や、これから業界に足を踏み入れる方に向けた内容とさせていただきました。
今後は実際デジタル広告業務に従事している方に向けて役立つスキルをご紹介していこうと思いますので、今後とも、当ブログを定期的に読んでいただけますと幸いです。

本記事が面白いと思った方、たまになると思った方は、シェア、ブックマークのほどよろしくお願いいたします!最後までご覧いただきありがとうございました。

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*1:デジタル広告運用担当者の1日の流れは、クライアントからの急な依頼やトラブルが発生しスケジュールが変わることがあります。最悪残業が発生することも(涙)