本記事は
AWSアワード受賞者祭り
12日目の記事です。
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はじめに
NRIネットコムの重本です。
昨年に続き、AWSの全認定資格を取得し、「2025 AWS All Certifications Engineers」に選出されました。 いつまで全冠を維持できるかは分かりませんが、できる限り挑戦を続けていきたいと思います。
今回のテーマは「管理職から見た3つの新資格」についてです。

新資格について
AWS認定資格の詳細は、公式サイトをご覧ください。
2025年7月時点で、AWS認定資格は全12種類あります。 2024年4月から2025年3月にかけて、以下の3つの新資格が追加されました。
- AWS Certified AI Practitioner (AIF)
- AWS Certified Data Engineer - Associate (DEA)
- AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate (MLA)

AIFは、生成AIを含む人工知能(AI)に関する幅広い知識を問う試験です。
試験ガイドはこちらになります。
対象者は「AWSのAI/MLテクノロジーを理解しているが、必ずしも構築はしない個人」とされており、幅広い層に向けた試験であることが分かります。
Foundational認定という位置づけから、AIの一般的な知識とAWSのAI関連サービスの役割を理解していれば、難易度はそれほど高くないと言えるでしょう。
DEAは、2025年7月時点で唯一のデータ分析関連資格です。
試験ガイドはこちらになります。
対象者は「データエンジニアリングの実務経験+AWS経験者」とされており、Associate認定としては中程度の難易度ですが、AWSのデータ分析関連サービスに関する幅広い知識が求められます。
MLAは、AI/ML関連資格の中では中級者向けのAssociate認定です。
試験ガイドはこちらになります。
対象者は「AWSサービスを利用したMLエンジニアリング経験が1年以上ある方」とされており、Amazon SageMakerやAPI系サービスに加え、Amazon Bedrockなど生成AIの知識も必要です。
DEAとMLAは、これまでSpecialtyとして分類されていた分野がAIサービスの普及により一般化したことから、より広い層に向けた資格として登場したと考えられます。
これら3つの新資格に共通するのは、いずれもデータ分析やAI/MLに関連している点です。 データ分析やAI/MLは、データ前処理の必要性などからも密接な関係があり、AWSがこの領域に注力していることがうかがえます。 実際、AI/ML関連資格はFoundational、Associate、Specialtyの3カテゴリにまたがっており、AWSが最も力を入れている分野と言えるでしょう。
一方で、同期間に以下の3つのSpecialty認定資格が廃止されました。
- AWS Certified Data Analytics – Specialty (DAS)
- AWS Certified Database – Specialty (DBS)
- AWS Certified: SAP on AWS – Specialty (PAS)

特にDBSとPASの廃止は、時間の経過とともにAWSサービスのバランスが変化していることを示しているように感じます。
管理職から見た新資格
データ分析やAI/MLは成長分野であり、現在AWSに取り組んでいる現場のメンバーには、必ず理解・習得してほしい技術です。 メンバー自身がこの大きな流れを肌で感じながら理解してもらうことが重要となります。 その上で、AI/MLの理解・習得・活用にリソースを集中させる取り組みが必要だと考えています。 現在はグラウンディング(RAG)からAIエージェントやMCPに主戦場が移ってきています。
今この分野に注力しなければ、業界内で必要な競争力を組織として失ってしまう可能性があります。 本当に危機感しかありません。

また、経営層や管理職においてもAI/MLの知識は不可欠です。 特に生成AIが今後のビジネスに与える影響を理解することは、もはや必須の知識となっています。 職階が上がれば上がるほど知識のアップデートが必要ですが、生成AIは別次元に重要な要素となってきています。

AIFは、直接開発を行わない非エンジニアを対象としており、生成AIの基本的な理解を深めるには非常に良いコンテンツです。 要約されたWebサイトや書籍で効率よく学ぶのもよいですが、試験という形で理解度を確認するのも一つの方法としておすすめです。
さいごに
今回は、AWSの新資格についてまとめてみました。 読み返してみると、今回も(特に経営・管理職向けに)少し説教じみた内容になってしまいましたね。 もう少し読み手を引き込める文章が書けるようになりたいものです。難しいですね。
ちなみに、来年の全冠取得に向けて更新が必要な資格数を確認したところ、5つでした。(DOPがあるので実質3つ)
簡単ではないかもしれませんが、計画的に受験して、来年も全冠を目指したいと思います。