本記事は
こどもの日ウィーク
2日目の記事です。
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はじめに
はじめまして。NRIネットコム人事部の田染(たしぶ)と申します。
今回、5月にちなんだ「こどもの日ウィーク」のテーマで執筆のお誘いを頂きました。
ブログというものを書くのは初めてなので、ネットにある書き方講座をいくつか眺めてみました。
そこには、「自分にしか書けないことを書こう」とか、「誰に向けて何を伝えるのかを考えよう」といったアドバイスが並んでいました。
自分がもしエンジニアでネットコムブログに育休体験談を書くなら、同業の方向けに、業務での経験を活かした育休の話や、育児で経験したことを業務に活かすには……といった内容を書いていたと思います。
しかし、私はこれまでずっと人事畑の人間です。テクノロジーにもクリエイティブにも強いわけではありません。
では、自分が書けることは何か。
今回ブログチームからお声がけを頂いた理由とも重なると思いますが――
それはおそらく我が家の子どもたちが4歳の長男1人と、一昨年生まれた双子の姉妹であることかな、と思います。
自分と同じように、第二子、第三子が双子と言う経験をする人がこの記事を読み、参考になることがあればと考え筆を執っています。
予想外の双子妊娠
長男が3歳になり、夜泣きは鳴りを潜めイヤイヤ期もいくぶんマイルドになり落ち着いた頃。 そろそろ二人目を……と考え始めたときの、妻と私の考え方はかなり楽観的なものでした。
「3歳児の大泣き、大暴れに比べれば、新生児の泣き声はそよ風のようなもの」
「一人目を乗り越えたのだから、二人目は余裕だろう」
一方で、「もし双子だったら大変だよね」「部屋足りないね」といった会話も、半分冗談でしていました。
そんな中で、妊娠がわかってから何度目かの検査で双子であることが判明。 大ショック!というほどではありませんが、不安が大きかったのも事実です。
検査、入院、出産、そしてNICU~GCUへ
多胎妊娠ということで、県立のこども病院で検査を受けることになりました。
なかなか順風満帆とは言い難く、妻は産前休暇の始まる前から仕事を休まざるを得ませんでした。
(この時に多胎妊娠の場合は14週間前からだったな、と即座に思えたのが人事での業務経験が活きた唯一の機会です)
出産日が迫る中、絶対安静のため1ヶ月ほどMFICU(母体胎児集中治療室)に入院し、最終的に帝王切開で出産となりました。
幸い、出産時には大きなトラブルはなく、双子の姉妹は無事に生まれてきてくれました。
ここまで非常にざっくりとダイジェストで記載していますが、妊娠発覚から検査、入院、出産に至るまで、妻の身体的・精神的負担は相当なものだったと思います。
出生後、双子はNICU、GCUで約1ヶ月入院し、その後退院日が決まりました。
双子の出産に際し育児休業を2か月頂きましたが、退院日に合わせて自分の育児休業開始日を調整し、引き継ぎに時間をかけることができたのはもっけの幸いでした。
新生児期をどうにか乗り切る
双子の育児が始まりました。もちろん、当時3歳の長男のお世話も並行して行う必要があります。
妻と私は妊娠期間中、徐々に覚悟を固め、以下の方針を決めました。
・周囲にとにかく頼ること
・便利な家電を積極的に活用すること
・その結果として、なるべく睡眠時間を確保すること
です。
幸い自分の実家が近く、両親には多くのサポートをお願いしました。
買い出しや長男の送り迎え、休日の遊び相手など、遠慮せず頼らせてもらいました。
また、費用面はいったん割り切りのレンタルや購入も積極的に行いました。
特に活躍してくれた家電は以下の通りです。
- 電動スイング
抱っこしてゆらゆらする動きを続けてくれるゆりかごです。 ミルクを飲ませてゲップをさせた後、幌をかぶせて揺らすと寝てくれたので非常に助かりました。一番貢献してくれました。
※リンクは Amazon.co.jp 商品サイト
- 哺乳瓶消毒&乾燥機
洗剤で哺乳瓶を洗った後、熱湯での消毒から乾燥までを自動で行ってくれます。 当然ながら授乳回数も哺乳瓶を洗う回数も2倍なので、自動で授乳の後処理のほとんどを担ってくれた本機には感謝してもしきれません。
※リンクは Amazon.co.jp 商品サイト
- ドラム式洗濯乾燥機
服、タオル、シーツ、ガーゼの枚数は2倍以上。そして授乳回数が2回なら吐き戻しのリスクも2倍です。 ほぼフル稼働してもらいました。
家電のフル活用に加えて、もう一つ大切にしたルールがあります。 それは、いわゆる「お付き合い」をしないことです。
長男の新生児期は、夫婦のどちらかが頑張っていると片方も一緒に起きてあげたり手伝ったりしたくなるものでした。
しかし、今回は任せられるものはすべて任せ、休めるときはしっかり休むようにしました。
休みに専念するのは、もちろん双子の新生児期を乗り切る目的もありましたが、後述する長男のメンタルケアのためでもありました。
長男のメンタルケア
「ジャネーの法則」と呼ばれる心理学用語があります。2024年の志水さんの育休体験談の記事でも言及されていましたが、「ある一定期間の長さは人生経験(年齢)を積むほど短く感じられる」というものです。
例えば、5歳の子にとって1年は自分の人生の20%を占めますが、50歳の人にとっては2%です。
つまりは、「年を取ればとるほど1年は短く感じるなあ」と多くの方が共感するあの感覚です。
私はこれを、「自分の人生経験の長さや内容によって、客観的には同じものでも感じ方が変わる」という卑近な例えとして理解していました。
双子が退院し、家に帰ってきたときの長男を見てこの法則を思い出しました。
何が起こっているのか分かっていない―― まさに茫然自失という表情でした。
おそらく長男の今後の人生において、客観的に見てもっとショッキングな出来事は起こりうるでしょう。
ですが、「妹というよく分からない存在が現れて、しかもそれが2人もいる」という衝撃。
この驚愕の大きさは、当時の彼の人生経験からするとあまりにも大きく、もしかすると人生最大級の出来事なのではないか、と思ったものです。
むべなるかな、長男が妹2人の存在を受け入れるのには非常に時間がかかりました。数か月間は、妹2人はいないもののようにふるまっていたのです。
その間、私たちは意識して、
・言葉で愛情を伝える
・抱きしめる、抱っこする
・妻と私どちらかと2人きりの時間を作る
・(祖父母に)遊びに連れて行ってもらい、おもちゃを買ってもらう
といった対応を続けました。
そのおかげか、数か月後には双子の名前を呼んだり、おもちゃをあげたり少しずつ歩み寄ってくれるようになりました。
1年ほど経つと、妹がグズると抱きしめたり頭を撫でたりしてくれるようになりました。
妹が2人もいながら、(あまり)叩きもせずに可愛がってあげている様子を見ると、我が子ながら度量の広さを感じます。
妻と初めて手をつないだ際、私の手汗に驚き「ウワッ」と言って服で手を拭ったことをいまだに事あるごとに持ち出す私とは大違いです。
おわりに
見返してみると、苦労やそれを乗り切るための工夫ばかりを書いてしまいましたが、双子のお世話は何よりも楽しく、幸せなものでもあります。
単純に喜びは2倍、いやそれ以上です。
双子たち自身の可愛さもさることながら、双子にもみくちゃにされたり双子2人と手をつないだりしている長男の姿を見ると、長男の美点を再発見できた気持ちになれます。
また、双子として生まれてきてくれたからこそ、今の我が家のかたちがあり、3人の子どもたちに出会うことができました。
娘2人が双子として我が家に来てくれたことに、あらためてありがたさを感じています。
いつまでも初心を忘れず子どもたちと過ごす日々を楽しめればと思います。

