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    本音を引き出す1on1のコツ

    本記事は  育成ウィーク  4日目の記事です。
    🌱  3日目  ▶▶ 本記事 ▶▶  5日目  📑

    こんにちは、キャリア入社3年目の竹下です。
    私は昨年1年間、同じチームの新卒1年目の新人さんをサポートするインストラクターを務めました。
    自分が1年目の頃を思い出して懐かしくなったり、新人さんならではの意見にハッとさせられたり、とても刺激的な1年だったなと思います。
    今回はその中でも、有意義な1on1を作るために意識したことについて記事にさせていただきます。

    雑談でなんでも話せているつもりだった

    そもそも記事を書こうと思ったきっかけは、雑談では聞き出せなかった思いを1on1で聞くことができたからでした。

    新人さんとは共通の趣味があったのもあり、比較的早い段階で打ち解けることができました。
    出社した際はチームメンバー含めていつも一緒にお弁当を食べ、業務中も隣の席で業務のサポートや他愛ない会話をよくしていました。

    そんな中で、同じ部の他のインストラクターの方が1on1をしていると聞きました。
    私自身、これまで1on1で悩みを解消してもらった経験があったので新人さんともやってみたいと思いました。
    ただ、普段からよく会話をしていたので1on1だからと言って特別そこでしか話せないことってあるのかなと正直疑問に思いつつ、臨むことにしました。

    2, 3回目の1on1の際、いつも通り対話を進めていると

    私「最近仕事のモチベーションが変化する事はありましたか?」
    新人さん「実は最近仕事のモチベーションが低くて悩んでいるんです、、。」
    私「、、、!えー!そうだったんですか!!?」

    いつもと変わらずお弁当を一緒に食べ雑談もしていたので、かなりびっくりしてしまいました。
    業務のサポートや他愛ない雑談だけで理解しているつもりになっていたことを痛感したとともに、1on1の意義を強く感じました。

    ということで前置きが長くなりましたが、本音を引き出すことができた1on1について紹介していきます。

    1on1の位置づけ

    ここで説明するまでもありませんが、1on1とは上司と部下が定期的に一対一で対話し、部下の成長をサポートする取り組みのことを一般的に指します。
    1on1を通してどんな成長をどんな風にサポートするかは人によって様々ですが、私は以下の2つを実施する場として1on1を位置付けました。

    1. 将来なりたい姿ややりたいことを実現するために、振り返りや目標設定を実施する。
    2. 普段の業務では聞きづらいことや言いづらいことを話して、モヤモヤを解消する。

    本心を話してもらうために

    上記で挙げた1も2も、いかに言いづらさを乗り越えて本心を話してもらえるかがキーになります。
    2はわかりやすいですが、1の場合も、「自分のできなかったことを真正面から振り返るのは辛い、、」「業務とかけ離れた目標を言って困らせてしまうかもしれない、、」などの不安で本心を伝えることを躊躇してしまうことは多いと思います。
    そんな言い出しづらい本心を話してもらうために大事にしていたのは、いつどこでどんな風に1on1をするかという対話の環境でした。
    話し方や聞き方など対話の方法に焦点が充てられることが多いですが、私は対話の環境も同じくらい大事な要素だと考えています。

    1on1を左右する"対話の環境"

    私が対話の環境づくりで大事にしていたポイントは以下です。

    • 対面で実施する
      • こちらは改めて言うまでもないかもしれないですが、オンラインでの会話はたとえカメラをオンにしていても相手の感情が読み取りづらいです。
      • また、通信環境が安定しない不安や音声トラブルでスムーズに会話できない不安を感じて、本心を話すのを躊躇してしまうリスクがあります。
    • 外から遮断された会議室で実施する
      • 自分の悩みや目標、先輩からの注意を部屋の外にいる人に聞かれるかもしれないと思うと、他人に聞かれたくない話は避けてしまいます。
    • 1on1の頻度を適度に抑える
      • 1on1の頻度が高い場合、「今回話さなくても次回で良いか」とずるずる後回しにしやすくなってしまいます。
      • 1ヶ月や2ヶ月に1回などに頻度を抑え、"思いを伝えられる機会は多くない"と思わせることが大事だと考えます。
    • 目先の業務の話はしない
      • 直近対応しているチケットの相談など目先の業務の話は、悩みや目標の話よりも話すハードルが低いです。そのため、一度目先の話が始まるとその話ばかりになってしまいがちです。
      • 1on1でしか話せない話に集中するためのメリハリを大事にしていました。
    • 終業時間近くで1on1を実施する
      • 重要な会議の前に1on1があったら、1on1中もどうしても会議のことを考えてしまいますし、何なら早く終わらせたいとまで思ってしまうかもしれません。
      • 他のことを忘れて集中できるように、業務が落ち着く終業時間近くに1on1を設定します。
      • 可能であれば金曜日の終業時間前に実施するのが効果的だと思っています。

    対話の環境づくりにおいて一番大切なのは、"本音を話さない理由"を作らないことだと思います。
    「不安や躊躇いがあるから話さない」、「後回しにできるから話さない」、「他の話の方が話しやすいから話さない」、「忙しいから話さない」など"本音を話さない理由"をできる限り減らし、本音を話しやすい環境にしていきましょう。

    (おまけ)1on1での"対話の方法"について

    こちらについてはまだまだ自分自身に改善の余地がたくさんある上、世の中にたくさん記事や本があるのでここで詳しくは書きません。
    ただ、1つだけ意識していたことが、1on1で話す際にできる限り「なぜ?」と聞かないことです。
    これは1on1を実施するにあたって読んだ『「なぜ」と聞かない質問術』という本の教えによるもので、本文中にこんな言葉があります。

    「なぜ質問」、つまり理由や原因を直接訪ねる質問がダメなのは、第一に相手の「思い込み」を引き出してしまうからです。

    引用:「良い質問」を40年磨き続けた対話のプロがたどり着いた 「なぜ」と聞かない質問術/中田 豊一

    本文中では「なぜ?」と聞いた場合とそうでない場合の具体的な会話が紹介されており、「なぜ質問」による認識のずれや事実との乖離がよりイメージしやすいのですが、
    たしかに「なぜ?」と聞かれて答えられるのは、聞かれた側が認識している理由や原因だけです。

    先に挙げた「モチベーションが下がっている」という悩みに対して、「なぜ下がっていると思うか?」ではなく、「いつそう感じたか」や「どんな時にそれを感じたか」を聞くことで、新人さんの心情や状況をより事実ベースで認識できた気がします。
    ついつい「なぜ?」や「どうして?」と聞いてしまいそうになるのですが、ほかの聞き方で事実を聞きだせるように意識しました。

    おわりに

    いかがだったでしょうか。
    万人に通用する1on1のノウハウは存在しないと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

    執筆者: 竹下美希帆
    駆け出しシステムエンジニア