本記事はFigma Config 2026参加レポート②です。
参加レポート①
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参加レポート③
非デザイナー・非エンジニアのみなさん、Figmaをはじめとする制作ツールの圧倒的な進化スピードに、正直「置いてきぼり」になっていませんか?
こんにちは、Webディレクターの大坪です。 私はサンフランシスコで開催中のFigmaのカンファレンス「Figma Config」に初参加しております!
Figmaといえばデザイナーのためのツールという印象が強いと思いますが、Webディレクターとして普段からクライアントと制作現場の間に立つ私が、デザインツールのカンファレンスに参加して感じた「Webディレクターとしての気づきと危機感」を現地からお届けします!
- 非日常感に包まれたサンフランシスコの会場
- 「コードはデザインの対義語ではない」——消えゆく境界線
- Webディレクターが「置いてきぼり」になる危機感
- AI時代におけるディレクターの存在意義
- Webディレクターが押さえておくべき「Figma agent」の2つの機能
- おわりに:非デザイナーもConfigに参加する意義がある!
非日常感に包まれたサンフランシスコの会場
開催地のサンフランシスコはあいにくの曇天でしたが、会場は朝から大勢の参加者が訪れ、ものすごい活気に満ち溢れていました。

アメリカならではの陽気な会場スタッフたち、そして個性的でおしゃれな方々が世界中から集まっており、普段から落ち着きやシンプルさを好む自分にとっては非日常的な空間で、イベントが始まる前から思わずテンションが上がってしまいました!


「コードはデザインの対義語ではない」——消えゆく境界線
今回のConfigでは、数多くの魅力的な新機能が発表されました。
- Figma Motion
- Figma内でタイムラインアニメーションを作成できる機能
- Code layers
- デザインレイヤーをインタラクティブなコードに変換し、Figmaキャンバス上でUI実装に近い表現を確認できる機能
- Generative plugins
- 開発環境の準備なしで、エージェントを使って独自のプラグインを作成できる機能
- Shaders
- AIに指示するだけで立体感や質感のあるビジュアル表現を追加できる機能
- Figma Weave
- 20以上のWeaveツールをFigmaに統合し、Figmaのキャンバス上から扱えるようにする機能
- Figma agent
- ファイル添付や外部ツール連携にも対応した、作業を支援するAIエージェント
↓それぞれの詳細は公式発表をご覧ください www.figma.com
これらの発表を受けて率直に感じたのは、「Figma上で直感的に触れて編集できるものが増えてきた」こと、そして「デザインとコードの境界線の消失」です。
セッションでは「コンポーネントの作成・管理をいかにフレキシブルに行うか」「デザインとコードの垣根をなくし、双方向でエンジニアリングすること」といったテーマが頻繁に語られ、この領域に強く注力しているように感じました。
特に「コードはデザインの対義語ではない」という言葉は非常に印象深く、これまでの制作における概念や課題をガラッと変えるようなパラダイムシフトが起きていることを実感しました。
Webディレクターが「置いてきぼり」になる危機感
新機能発表を受けて、デザインからコードの作成、そしてデザイナーとエンジニアの共同制作がどんどんFigma内で完結するようになっていく流れを強く実感しました。
発表の中で、あるクライアントのプロジェクトでは「本番環境のコードの84%がデザイナーによって作成されている」という衝撃的なエピソードも語られ、印象に残っています。
こうした状況を目の当たりにし、私はWebディレクターとして強い危機感を覚えました。
「このままでは、ディレクターが制作現場の『ブレーキ』になってしまうのではないか、、?」
「ツールの進化が進むにつれて、ディレクターの存在価値がなくなってしまうのではないか、、?」
AI時代におけるディレクターの存在意義
デザインとコードがシームレスに繋がり、制作スピードが爆発的に上がる環境下で、私たちディレクターはどこに価値を発揮できるのでしょうか?
私が現時点で感じているのは、「高速なフィードバックサイクルの確立」と「Figmaを通じた上流工程(要件定義・情報設計)での役割の重要性」です。
つまり、完成してから「なんか違う」とデザイナー・ディレクター双方ががっかりする悲劇をなくすために、制作途中の段階から介入しフィードバックを高速化する。
そして、要件定義の段階からFigmaを駆使することが、これからのディレクターにとって非常に重要になってくるのではないかと考えています。
これらを今回発表された新機能の中でどう実現できそうか、私の考えを以下でお伝えします。
Webディレクターが押さえておくべき「Figma agent」の2つの機能
今回の発表の中で、ディレクター視点で「これは使えそう!」と感じた機能を2つ紹介します。
① Notion、Atlassianなどの外部ツールの取り込み
新たにリリースされた「Figma agent」では、MCP 経由でNotion、Atlassian、Box などの外部ツールとの連携ができるようになりました。
これにより、他ツールで得た要件定義の情報を集約し、Figma上で要点をビジュアル化することで、ステークホルダーとの認識のズレを潰し、合意形成(握り)がしやすくなるのではないかと考えています。
さらに、ビジュアル化することで参加者のイメージが湧きやすくなり、「より良いものを作るための一歩踏み込んだ議論の土台」をFigma上でどんどん作っていける可能性があるのではないかと感じました。

② コメントから直接デザインを生成できる機能
「Figma agent」では、これまでコメントに書いていたフィードバックを読み取って、直接デザインを生成することも可能になりました。
これにより、言葉だけでは伝わりにくいディレクターからのフィードバックが視覚的に伝わりやすくなり、意見交換がより立体的になると思います。
デザイナーとの制作プロセスの早い段階から密に介入し、アジャイル開発のような軌道修正を繰り返すことができるのではないかと感じています。

その他にも、Figma Makeでファイル添付やウェブ検索ができるようになったなど、ディレクター業務を後押ししてくれる機能も加わったと感じています。個人的にもこれから積極的に試していこうと考えています。
おわりに:非デザイナーもConfigに参加する意義がある!
AIが進化し続けるこれからの時代、クライアントの要望を右から左へ流すだけの「単なる御用聞きディレクター」には価値がなくなると思います。
要件定義から制作、ひいてはプロジェクト進行やコミュニケーションそのものにおいて、自ら価値を生み出していく必要性を強く感じました。
Figmaは今や、単なるデザインツールではなく「効率化や要件定義、プロジェクトの根幹を整理するため」に有意義すぎるツールです。
だからこそ、非デザイナーであるディレクターがConfigに参加し、進化の熱量を直接肌で感じる意義はとても大きいと感じました。ディレクターに限らず、企業のWeb担当者など、発注・進行側に立つ方々もぜひ参加してみてはいかがでしょうか!
クライアントと制作現場の間に立つディレクターとして存在意義を失わないためにも、気を引き締めて技術進化のウォッチとトライを続けていこうと感じたConfig参加となりました。
以上、散々「危機感」について語っておきながら、初めて乗った自動運転の無人タクシーにテンションが上がってたくさん撮影した後、タクシー車内に自分のスマホを置き忘れるという「危機感の足りていない筆者」が現地からお伝えしました。 (※スマホはその後、奇跡的に回収できました。ほんとによかった、、、、、、)
