本記事は
情報処理試験ウィーク
3日目の記事です。
✨📓 2日目
▶▶ 本記事 ▶▶
4日目
📓✨

はじめに
こんにちは!入社2年目の清水です。
現在は、CMSを利用したWebシステムの維持管理を担当しています。
私は大学で心理学を専攻しており、 内定時はITに関する知識がほとんどありませんでした。
そのため、知識不足を補う目的で、入社前に応用情報技術者試験(AP)の受験を決意しました。
約3か月間の勉強を経て、(ギリギリの点数ですが)無事に合格することができました!
本記事では、私が APを受験して感じた「合格のコツ」 や、 文系出身でも戦えるポイント をまとめています。
エンジニアを目指す学生や若手エンジニアの皆さんの参考になれば嬉しいです!
応用情報技術者試験について
応用情報技術者試験(AP)とは、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験の一つで、 基本情報技術者試験(FE)の上位に位置づけられています。 試験は、多肢選択式(四肢択一)の 「午前試験」 と記述式の 「午後試験」 に分かれております。 詳しい試験内容は、IPA公式サイトをご覧ください。 www.ipa.go.jp
一般的には、最初に受けるIT資格としてFEを選ぶ方が多いですが、私はあえてAPを選びました。
その理由は、 受験チャンスが半年に一度しかないこと、そして 文系出身者にとってはFEよりも合格しやすい という話を聞いたからです。
ここからは、FE未取得の文系大学生だった私がどのようにしてAPに合格できたのかを、午前試験と午後試験に分けてお伝えします!
午前試験の対策
午前試験では、ITに関する幅広い知識が問われるため、 インプットとアウトプットのバランス が重要です。
私はまず「情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集」で基礎を学びました。試験範囲を網羅していて、IT未経験でも理解しやすかったです。
参考書は自分に合ったものを選ぶのが一番なので、何冊か立ち読みして、読みやすい1冊を選ぶのがおすすめです。選んだ参考書は、 2〜3週間で一通り読み切ること を目標にしましょう。
1周目ですべてを理解しようとする必要はありません。過去問道場に取り組める程度の基礎知識が身につけば十分です。
www.seshop.com
インプットがある程度進んだら、次はアウトプットです。
私は「過去問道場」で、スマホを使ってスキマ時間に演習を繰り返しました。実際の試験形式に近く、試験慣れにも効果的です。
午前試験は出題傾向が安定しているので、繰り返し解くことで自然と正答率が上がります。私は、約2か月で過去10年分を2周(約3,200問)解きましたが、そのおかげで午後試験の対策もスムーズに進められました。
過去問道場はアウトプットとインプットを同時に進められるのが魅力 です。
www.ap-siken.com
午後試験の対策
午後試験は、記述式の問題で構成されており、文章や図表を読み解きながら設問に答える形式です。
全11分野のうち「情報セキュリティ」が必須、残り10分野から4分野を選択して解答します。
出題分野は「ネットワーク」「データベース」「プログラミング」「プロジェクトマネジメント」「システム監査」など多岐にわたり、選択科目によって難易度や必要な知識が大きく異なります。
そのため、事前に得意分野を見極め、 5〜6科目ほどに絞って対策 しておくのが効率的です。
私が選択した分野は、以下の通りです。
午後試験では、技術的な知識だけでなく、 設問の意図を正しく読み取る読解力(いわゆる“国語力”) も求められます。
文系出身の私にとっては、この読解力が強みになったと感じました。
私は午前試験で得た知識をベースに、午後問題の過去問を数回分解いて、設問のパターンや回答のコツを掴むことを意識しました。
特に「プロジェクトマネジメント」や「サービスマネジメント」は、文章中心で構成されており、専門的な計算やコードの記述が少ないため、文系でも得点しやすい分野です。
試験当日
これまでに何度か情報処理技術者試験を受験していますが、試験会場での長時間の受験には、なかなか慣れることができません。 慣れない環境でもしっかりと力を発揮するために、私が意識しているポイントを紹介します!
- 持ち物チェック
まず、 絶対に忘れてはいけないのが受験票 です。顔写真の貼付も忘れずに!
そして、意外と忘れがちなのが 時計 です。試験会場によっては時計が設置されていないこともあります。
私はいつもデジタルの置時計を持参しています。時間が分からないと、試験中のペース配分が難しくなるので、必ず持っていくようにしましょう!
その他の持ち物については、受験票に記載されている案内を事前に確認しておくと安心です。
- お昼ご飯の用意
試験会場周辺にコンビニが少ない場合、昼休みに混雑してしまい、昼食の調達に時間がかかることがあります。
その結果、午後試験の対策時間が短くなってしまう可能性もあります。
昼休みに勉強時間を確保したい方は、事前に昼食を用意することをおすすめします!
ちなみに、2026年度から応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験は CBT方式 に変更されます。
そのため、試験会場での長時間の受験は、2025年度秋期試験が最後になるかもしれませんね。
www.ipa.go.jp
さいごに
この記事では、私が考える「APに合格するコツ」についてまとめました。
実際に受験してみて、「文系はFEよりもAPの方が受かりやすい」という話は、ある程度当たっていると感じています。FEのアルゴリズム問題に苦手意識がある方は、 応用情報技術者試験から挑戦するのもおすすめ です!
AP合格後は、情報処理安全確保支援士やAWS全冠などに取り組んできました。よろしければ、過去の記事もぜひご覧ください!
tech.nri-net.com
tech.nri-net.com
次の秋期試験でも高度情報の取得に挑戦しようと思っていたのですが、 すっかり申し込みを忘れてしまいました…
この記事を読んでくださっている皆さんは、無事申し込めた方だと思いますので、試験本番で120%の力を発揮できることを応援しております!
資格試験は 「合格しないと意味がない」 と思われがちですが、受験を決意した気持ちや、1秒でも勉強に向き合った時間、そこで得られた知識は、 すべて自分の財産になる と私は思っています。
この記事が、資格勉強に励む皆さんの力になれたら嬉しいです。