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    JJUG CCC 2024 Spring参加レポ~CfP採択の秘訣~

    はじめに

    こんにちは、髙橋です。

    2024/6/16(日)に開催されたJJUG CCC 2024 Springで「Virtual Threadsで実現する性能改善」という題目で登壇しました。
    準備したこと・当日の感想・イベント前後での出来事など、あれこれ振り返ろうと思います。

    頂いたTシャツとスピーカー名札

    JJUGとは

    日本Javaユーザーグループ(Japan Java User Group/JJUG)のことです。
    10000人以上のJavaエンジニアが参加する日本最大のJavaコミュニティです。
    毎年春と秋にCCCという1日カンファレンスを開催しています。

    参考:https://ccc2024spring.java-users.jp/

    事前準備

    JJUGの登壇はCfPで決まります。
    CfPとはCall for Proposalのことです。登壇したい人が発表タイトル・発表内容(200字程度)を運営に送り、内容の選考を実施したうえで登壇者が決定されるスタイルです。

    私は今回のCfPで2つ応募しました。ちょっとでも採択率を上げたかったので。

    • 「Virtual Threadsで実現する性能改善」 ←採択
    • 「DIの真髄と自作DIコンテナへの挑戦」 ←ボツ

    個人的にはDIの方で喋りたかったんですが、選ばれたのは前者でした。
    DIのほうもスライドの起承転結などを考えていたので、これはこれでどこかの機会で喋りたいなあと思います。いつになるかわかりませんが。

    CfP採択のためにやったこと

    実は私は去年秋のJJUG CCCのCfPに応募し一度ボツをくらっています。
    同じ轍を踏まぬよう、今回のCfPでは少し対策を考えました。

    前回どんな内容で応募したかは忘れましたが、当時は割と思いつきで浮かんだネタをそのまま提出!くらいの雑なスタイルでやっていました。

    今回はCfP提出前に第三者に内容をレビューしてもらおうと思いました。
    レビュー無しだとどうしても独りよがりの自己満内容になりがちですし、レビューがあれば内容に誤りがあった場合に提出前に気づくことができます。

    誰にレビューをお願いしようかなあと悩んでいたところに、こんな情報をたまたま見かけました。

    これは申し込むしかない!!!と思い早速DMし、先述した2件の応募内容を添削してもらいました。
    内容の妥当性・タイトルなど、色々と相談させてもらい、「いい内容だと思います」と背中も押してもらえました。(お世辞だったとしても嬉しい)

    また、発表タイトルは聴衆の興味を惹くようなタイトルになるようにすることも心がけました。
    ただし、ここはやりすぎるとタイトルが壮大になりすぎて発表内容とタイトルが乖離するリスクがあります。タイトルに惹かれて聞きに行ったのに「なんか思ってたのと違った」という印象を聴衆に与えてしまいがちです。

    当日喋ったこと

    当日はVirtual Threadsについて20分話してきました。

    Virtual ThreadsとはJava 21でGAした機能です。仮想のスレッドをJVM内で生成し効率よく処理をさばくことで従来のスレッド処理よりも高いスループットが期待できます。

    登壇では「スレッド処理とは?」の基本の部分からおさらいし、Javaの従来のスレッド処理とVirtual Threadsとの違いを話しました。

    最後の章で速度検証の話もしたんですが、ここはちょっと検証方法が微妙なところもあり「それは違うんじゃない?」という声もいただきました。
    もうちょっと深堀って考えるべきだったなあと反省してます。精進します。

    資料はSpeaker Deckにアップロード済みです。ご興味ある方はぜひご覧ください。

    speakerdeck.com

    登壇中の私。同僚が良いカメラで撮ってくれました。

    感想

    私はAWSのイベント・勉強会にはよく登壇していますが、Javaのイベントでの登壇は今回が初でした。
    自分のキャリアを振り返ると、AWS歴は3年くらいですがJava歴は学生時代を含めると7, 8年になります。歴の長いJavaの方で登壇実績をひとつ作れたのは嬉しかったです。

    また、自分のセッションは朝一番の10:00〜10:20の枠だったにも関わらず多くの方に聴講いただきました。セッションルームは満席になり立ち見の方もいらっしゃいました。嬉しかった反面、発表前から背筋の伸びる思いでした。

    セッションルーム入口の写真。満席御礼。

    JJUGは年2回開催されていますので、また何かネタを作ってCfPに応募したいなと思います。

    最後になりましたが、今回JJUGを開催してくださった運営の方々に感謝します。ありがとうございました!

    執筆者 髙橋透/Toru Takahashi

    AWS Community Builder

    2025 Japan AWS Top Engineer

    2025 Japan All AWS Certifications Engineer

    好きなAWSサービスはAWS AmplifyとAWS CDKです。

    Java(SpringBoot)が主戦場です。


    過去執筆記事一覧↓
    https://tech.nri-net.com/archive/author/t5-takahashi