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資格取得におけるモチベーションの保ち方

本記事は  AWSアワード記念!夏のアドベントカレンダー  15日目の記事です。
🎆🏆  14日目  ▶▶ 本記事 ▶▶  16日目  🏆🎆

こんにちは、栗田です。この夏の好きなものは涼しい室内、嫌いなものはゲリラ豪雨です。

このたび、2024 Japan AWS All Certifications Engineersに選出されました。NRIネットコムに入社して以来ひとつの目標にしていたので、今年無事に達成することができてうれしいです。

目標にしていたといいつつも、AWS認定全冠までの道のりは私の場合結構な長期戦で、達成するまでに本当にいろいろありました。
今回は、達成するまでに重要なポイントのひとつである「モチベーション」について、書いていこうと思います。

モチベーション維持って難しい

「保ち方」なんて堂々とタイトルに書いていますが、モチベーションを「保つ」のは本当に難しいです。やる気に満ち溢れているときもあれば全くやる気が出ないときまで様々です。 実際に私は全冠取得を決意してから達成するまでに約2年半(2021年8月~2024年3月)かかっています。

人間なので、やる気が出ないときは誰しもあります。資格取得であれば、

  • 試験範囲の内容がさっぱり分からないとき
  • 試験に落ちてしまったとき
  • ほかの人に先を越されてしまったとき
  • 忙しいとき

あたりでしょうか。私は見事に全部心当たりがあります。

モチベーションの保ち方

やる気が出ない、モチベーションがないからといって、全冠を目指すのであれば資格取得をいつまでも先延ばしにするわけにはいきません。All Certifications Engineers認定の区切りは年1回、3月です。3月までに取得しきれないとまた翌年です。それこそモチベーションはなくなるどころかマイナスになります。
今回はAWS認定取得、全冠を目指すことに対するモチベーションについてメインに綴りますが、それ以外の資格取得についてもある程度は共通する事項だと思います。

まずは計画をたてる

目の前の倒すべき敵に対して、丸腰では勝てません。敵を倒すためにまず作戦を練るように、試験に合格するにはどんな勉強をしていくか計画をたてる必要があります。
ネットで先人の知恵を見てみたり、自分の合格したい時期と照らし合わせたりして、まずは計画をたてましょう。
次の3月までに全冠するためにいつどの試験を受けるか(長期計画)をまず決めて、次に受ける試験が決まったらその試験の勉強計画を決めます。

なお、すべてが計画通りにいくと過信しない方が良いです。私の計画倒れ率はほぼ100%でした...。初めからうまくいかないと見越して、ある程度のバッファをもった計画をたてると良いです。特に全冠の追い込みとなる時期である2~3月はどうしても焦ってしまいます。1度不合格になると再度受験するのに2週間待たないといけないAWS認定で、ぎりぎりに受けて落ちて再試験を期限内に受けられず全冠達成できなかった...なんて最悪の事態は避けたいですよね。
長期計画を組む際は、最後に受ける試験を遅くとも2月頃に設定しておくことをおすすめします。

焦りは禁物、人と比べない

4か月でAWS認定全冠する人、すべてのAWS認定を一発合格する若手、1日に複数資格をとって全冠を達成する人、AWS認定どころか情報処理試験まで全冠している人、、、周りを見るとすごい人がたくさんいました。そんなすごい人たちに囲まれていると、自分なんて、、、と焦りがどうしても生まれますが、この焦りがかえって「結果が出ない」という事態を引き起こしかねません。忙しくて勉強時間が取れないこともありますが、焦るといい結果は生まれません。

勉強計画、勉強方法、取得ペース、すべてが人それぞれです。100人いれば100通りのやり方があります。やり方はそれぞれでも目指すゴールは同じです。人と比べずにやっていきましょう。

「さっぱりわからん」とうまくつきあう

新しい試験に挑戦します。
範囲をざっと見てみます。
わけがわかりません。
そっ閉じ...。
(数か月経過)

新しい勉強を始めるとき、こんな状況になったことはないでしょうか。私はあります。特に、実務経験が全くなかったMLSやPAS(PASはすでに廃止されましたが)でこの状態になりました。新設されたAI系の試験もこうなりそうで今から怯えています。

さっぱりわからん状態で試験勉強から逃げてしまう原因としてはいくつか考えられます。

  • 内容が頭に入ってこない
  • 問題を解いても正答率が絶望的なのが見えている

その気持ち、めっちゃわかります。ただ、最初から試験範囲のすべてが分かっている人なんてほとんどいません。勉強して知識をつけて合格していくわけです。 最初は正答率が絶望的なのは当たり前です。この正答率を合格ラインまであげていくのが試験勉強です。割り切るしかありません。やりましょう。

試験当日、少しでも楽をする

AWS認定を全冠するには、少なくとも10回以上は試験を受けないといけません。そこで、私は試験当日の負荷がなるべくかからないようにすることを心掛けていました。

まず、テストセンターかオンラインか。私はオンライン受験のために部屋から私物を撤去したりお風呂場に試験スペースを作ったりする気力はなかったので迷わずテストセンターを選択しました。

ただ、テストセンター選びにも癖がありました。
最初は家から1番近いテストセンターに行っていたのですが、そのテストセンターは最寄駅から徒歩10分。1度目のSAA受験時、行きにゲリラ豪雨に見舞われ、びしょ濡れの状態で試験を受けるはめに。その結果、某キャラクターではないですが濡れて力が出ず不合格...。
それ以降、少し家からは遠いものの駅前にあるテストセンターに行くようになりました。同じ移動時間なら、徒歩の時間をなるべく減らし、電車内の時間がなるべく長い方が良いです。直前の詰め込みタイムが増やせます。

テストセンターの場所、受ける時間帯、前後の過ごし方、、、など序盤はいろいろ試行錯誤していましたが、最終的に私は以下のようにスタイルを固定させました。

  • 平日の午前中、10時から受験
  • 終わったらテストセンター近くでお昼ご飯を食べる
  • その後帰宅し、業務に戻る(基本的に試験日はテレワークにしていました)

朝一試験にした理由は単純で、午後試験だと午前の業務が全く手につかないからです。10時とちょっと遅めのスタートなのは、これより早いと満員電車に巻き込まれるからです。ちなみに試験前の朝ごはんはTKGで固定でした。

終わった後のお昼ご飯も「合格したら次も同じ店で食べる」を徹底しました。ちなみにこれは「試合に勝ったら次の日も同じ選手が試合前の声出しをする」という阪神タイガース(私の推し球団)のルールを参考にしています。その結果、私は6連続で試験終了後に韓国料理を食べて帰ることになりました。もともと辛いものが苦手だったのですが、この店の付け合わせキムチを食べまくったためか、辛いものにちょっとだけ耐性がつきました。

ご褒美を準備する

やっぱりこれが一番大事です。自分へのご褒美。

1試験あたり2~3000円程度と予算を決め、ちょっといいご飯を食べたり、欲しかったけど見送っていたアイテムを買ったりしていました。買うだけだと家に物が増える一方なので断捨離もセットです。
ただ、全冠達成後だけは予算をだいぶ上げて、Diorのアイシャドウを買いました。

さいごに

10以上の資格を取りきることは、少なからず自分の武器になります。AWSの知識が身に着くだけでなく、自分に合った勉強の仕方も分かるようになりました。また、勉強習慣が身に着いたことで、AWS以外の試験や勉強にも挑戦してみるハードルがかなり下がり、新たな知識の習得がスムーズになったなと感じています。

さて、次は新試験との闘い、そして更新との闘いが待っています。AWS認定全冠の旅は終わらない...。

おまけ

AWS認定全冠したら受けようと決めていた世界遺産検定2級を先日受けてきました。AWS認定全冠達成して、資格とかもうええわ!ってなるどころか、全く別ジャンルの試験に挑戦していました。自分でもびっくりです。 名前も知らなかった世界遺産や初耳の知識に対して「さっぱりわからん」と最初はなりましたが、もともと旅行が好きなので勉強自体は結構楽しかったです。

www.sekaken.jp

ちなみに当日試験会場にテレビカメラが入っていて、私の試験直前の姿が先日のZIP!にがっつり映っていました。受かっていますように。

執筆者栗田茉緒

クラウドを触ったり技術広報したりしている人です。2024 Japan AWS All Certifications Engineers

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