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    自分の技術力を言語化しよう

    本記事は  AWSアワード受賞者祭り  5日目の記事です。
    ✨🏆  4日目  ▶▶ 本記事 ▶▶  6日目  🏆✨

    はじめに

    こんにちは、髙橋です。

    先日、AWSより「2025 Japan AWS Top Engineers」と「2025 Japan All AWS Certifications Engineers」という2つのアワードに選出していただきました。

    aws.amazon.com

    aws.amazon.com

    自分の能力がAWSからオフィシャルに表彰されることは嬉しい限りです。本記事ではTop Engineersの方に注目して、自身の技術力を言語化することについて自分の考えをブログにまとめます。

    Japan AWS Top Engineer Programとは

    Japan AWS Top Engineer Program(以下Top Engineersとする)の定義をAWS JAPAN APNブログから引用します。(https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2025-japan-aws-top-engineers/

    「Japan AWS Top Engineer Program」とは、AWS Partner Network (APN) に参加している会社に所属している AWS エンジニアを対象にした日本独自の表彰プログラムです。特定の AWS 認定資格を持ち、AWS ビジネス拡大につながる技術力を発揮した活動を行っている方、または技術力を発揮した重要な活動や成果がある方を、Japan AWS Top Engineers として、AWS Japan が審査し選出します。

    AWSに関する優れた技術力を発揮した人に贈られるアワード、と自分は解釈しています。Top Engineersになるためには事前にエントリーシートをAWSへ送り、AWSの審査を通過した方のみが表彰されます。審査の詳しい内容は2025 Japan AWS Top Engineers クライテリアのお知らせ | AWS JAPAN APN ブログに記載されています。(また、前提として特定のAWS認定資格に合格している必要があります。)

    エントリーシートには過去1年間の自分の活動を記載し、自分の技術力の度合いを客観的に明示する必要があります。私は2025年度のTop Engineersに選出されましたが、このエントリーシートの作成にとても苦戦しました。私はエンジニアになってもう8年目であり、それなりに色々な経験を積んで技術力をつけてきたと自負していますが、いざエントリーシートを前にすると何をどう書けばいいか戸惑ってしまいました。「自分、色々頑張ったよ!!」という気持ちはありますが、それを言語化して他者に伝えることの難しさを痛感しました。

    自分の経歴を効果的にアピールするために、私は「1.数字で語る」「2.STAR構文」の2点を意識しました。

    1. 数字で語る

    自分の行動・実績は可能な限り数値で表すようにしましょう。「頑張りました」「苦労しました」などの曖昧な表現は読み手に響きません。

    例:

    • 数学の勉強をしました 
      • → XX大学の赤本に載っている数学の問題を5問解きました
    • 公園でランニングをしました 
      • → 1周1kmの公園を20分かけて3周走りました
    • XXプロジェクトでJavaの開発に従事しました 
      • → 大機能を10個有するJavaのプロダクトの開発を担当し3ヶ月で10件のプルリクエストを提出しました
    • プロジェクトマネージャーを担当していました 
      • → メンバー10人・開発期間3ヶ月の開発チームのプロジェクトマネージャーをしていました

    2. STAR構文

    STAR構文とは以下のキーワードの頭文字をとった構文のことです。

    • Situation/状況
    • Task/課題
    • Action/行動
    • Result/結果

    どういった状況・課題が存在し、それに対して自分がどう行動し、その結果どうなったか?という順番で話すことで、自分の過去の行動・実績を端的に相手に伝えることができます。架空の事例をもとにSTAR構文の使用例を以下に示します。

    例:Webアプリケーションの処理速度改善を実現した開発者の事例

    • Situation/状況
      • 既存のWebアプリケーションでデータベースへの問い合わせが増加し、応答時間が5秒以上かかるようになり、ユーザーからの苦情が急増していた。
    • Task/課題
      • 応答時間を1秒以内に短縮する必要があった。
    • Action/行動
      • Amazon ElastiCacheでRedisを導入してキャッシュ機能を実装。RDSの読み取り専用レプリカを作成し、EC2インスタンスをAuto Scalingグループで最適化した。CloudWatchでモニタリング環境も構築した。
    • Result/結果
      • 応答時間が0.8秒まで短縮された。ユーザー満足度も大幅に向上し、この実装パターンが社内の標準設計として採用された。

    いかがでしょうか。STAR構文に当てはめることでストーリー性が生まれ、何に課題を感じどう行動したかが明確になりました。

    番外編:生成AIに添削してもらう

    「1.数字で語る」「2.STAR構文」を意識して作成した文章を生成AIに添削してもらいましょう。2025 Japan AWS Top Engineers クライテリアのお知らせ | AWS JAPAN APN ブログにTop Engineers選出のクライテリアが公開されていますので、このクライテリアと一緒に以下のようなプロンプトを送信します。

    ーーーーーーーーーーーー
    あなたは2025 Japan AWS Top Engineersの審査官です。私は2025 Japan AWS Top Engineersに応募するためのエントリーシートを作成中です。エントリーシートの内容は以下の通りです。

    (ここにエントリシートの内容)

    2025 Japan AWS Top Engineersのクライテリアは以下です。

    (ここにクライテリアの内容)

    クライテリアに沿って私のエントリーシートを添削してください。なお、出力は400字以内でお願いします。
    ーーーーーーーーーーー

    こうすることで、自分の書いたエントリーシートの内容をブラッシュアップすることができます。Top Engineersの応募に限らず、何かに応募するときは私はよくこの手法を使います。(カンファレンスのCfPなど)

    さいごに

    本記事が次年度のTop Engineersへの応募を考えている方のお役に立てれば嬉しい限りです。

    執筆者 髙橋透/Toru Takahashi

    AWS Community Builder

    2025 Japan AWS Top Engineer

    2025 Japan All AWS Certifications Engineer

    好きなAWSサービスはAWS AmplifyとAWS CDKです。

    Java(SpringBoot)が主戦場です。


    過去執筆記事一覧↓
    https://tech.nri-net.com/archive/author/t5-takahashi