本記事は
【Advent Calendar 2024】
4日目の記事です。
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はじめに
お疲れ様です。当ブログで技術系の記事以外を書く人 若林です。
年末も近づいてきて帰省の季節ですね。人も集まるタイミングで新しいカードゲームなどはいかがでしょうか?
今回紹介するのは AWS BuilderCards です。
こちらのルールを教えてもらったので、内容をまとめてみました。
ゲームの説明
AWS BuilderCardsってなに?
- AWSのサービスでアーキテクチャを組んで得点を稼いでいくカードゲーム。
- プレイヤーは2~4名、所要時間はおおよそ30~60分程度。
ゴール
- AWSサービスのアーキテクチャを組んだ際に取得できる Well-Architectedポイントを、一番多く獲得する事。
カードの種類
- スターターカード(4色)・・・プレイヤーの数だけ必要になるカード(記載されているコメントはユーモアにあふれている)
- Well-Architectedカード・・・中央に Well-Architectedポイントが記載されたカード
- ビルダーカード・・・左上の値がオレンジの「AWSビルダーカード」と黒の「通常ビルダーカード」の2種類がある
カードの説明
- サービス名・・・AWSでのサービス名
- 購入コスト ・・・カードを取得(購入)する際に必要なコスト
コストは以下の2種類- AWSコスト・・・オレンジ色で記載された値。AWSクレジットでのみ取得(購入)可能
- 通常コスト・・・黒色で記載された値。通常クレジットでのみ取得(購入)可能
- クレジット ・・・カードを使用した際に獲得できるポイント。これでカードを取得(購入)する
クレジットは以下の2種類- AWSクレジット・・・オレンジ色で記載された値
- 通常クレジット・・・黒色で記載された値
- カードの効果 ・・・カードを使用した際に発動できる効果
- カードの属性 ・・・databaseやcontainersといったサービスの属性
ゲーム場の説明
- 通常ビルダーカード山札・・・ビルダーカード置き場からカードが取られたら、ここから補充する
- 通常ビルダーカード置き場・・・常に5枚の通常ビルダーカードを置く
- AWSビルダーカード山札・・・AWSビルダーカード置き場からカードが取られたら、ここから補充する
- AWSビルダーカード置き場 ・・・常に1枚のAWSビルダーカードを置く
- Well-Architectedカード・・・すべてのWell-Architectedカードを置く
- 共通捨札・・・全プレイヤー共通の捨札置き場
- プレイヤー捨札・・・各手番毎に使用したカードを置く
- プレイヤー山札・・・プレイヤー毎に持っているカードを置く
- プレイヤー手札・・・各手番毎に山札から引いたカードを置く
ゲームの進行
準備
- 各ビルダーカードをシャッフルし、通常ビルダーカードを5枚、AWSビルダーカードを1枚、各置き場にセット
- 参加する各プレイヤーに一人一色ずつスターターカードを配る
- じゃんけん等の平和な方法で順番を決める
- プレイヤー毎に通常ビルダーカード置き場から好きなカードを1枚取り自分の山札に加える、
その後、通常ビルダーカード置き場にカードを補充。これを全プレイヤーが3回ずつ実施する。 - 自分の山札をシャッフルし上から5枚を手札として引く
ゲーム開始(以下のフェーズを各プレイヤーで繰り返していく)
1. カード廃棄フェーズ
- 手札の3枚以上がビルダーカードならば、手札のスターターカードから1枚選んで共通捨札においてもよい。
捨てた場合、4枚の手札で次のフェーズに進む。
2. アーキテクチャ構築フェーズ
手札からスターターカード1枚、もしくは2枚以上のビルダーカードを出す。
出したカードの各クレジットを合計した値のコストまで、ビルダーカードかWell-Architectedカードを1枚取得できる。
ビルダーカードを取得した場合はプレイヤー捨札に置く。
Well-Architectedカードを取得した場合は、手元に置いておく(ゲーム終了時まで各自保管してください)。- ビルダーカードを出した場合の追加ルール
出したカードを全て使ったアーキテクチャを構築し、その説明を行う。
説明ができたら、出したカードに記載されたクレジットの合計分だけビルダーカードかWell-Architectedカードを1枚取得できる。
- ビルダーカードを出した場合の追加ルール
3. エンドフェーズ
- 出したカード含め、手札を全てをプレイヤー捨札に置き、山札の上から5枚を新たに手札として引く。
山札が5枚より少ない場合、山札を引き切った後に、プレイヤーの捨札を山札としてシャッフルしてから引く。
ゲーム終了
- Well-Architectedカードがなくなった時点で、一番多いポイントを持っているプレイヤーの勝利。拍手。お菓子でも買ってあげてください。
アーキテクチャ構築フェーズについて
- 手札から選択したカードを使ってアーキテクチャを組む
- 例)EC2とS3を組み合わせた場合・・・「EC2上でWebアプリを稼働させてそのログをS3に保存」など
- 実際の現場で使われなさそうでも、各サービスの仕様に則っていればOK。逆にサービスで実現不可なものはNG。
ビルダーカードを出した場合の効果について
- ビルダーカードには条件に合うカードと組み合わせることで、効果を発揮するものがある。以下は効果の一例。
- 購入回数+1:通常、1回の手番で取得できるカードは1枚だが、ビルダーカードかWell-Architectedカードを追加で1枚取得(購入)できる。
- 一枚引く :プレイヤー山札から1枚引く。ビルダーカードを引いた場合、アーキテクチャに組み込んでもよい。
実際にやってみた感想
TCGゲーマー目線でのポイント
- スターターカードは早めに捨てよう(山札の圧縮)
- 本ゲームの勝ちにつながるのは、Well-Architectedカードの取得。
取得にはビルダーカードを組み合わせる必要があるが、山札にスターターカードがあると手札にビルダーカードが揃う確率が下がる。
そのため、スターターカードを早めに捨てることで、ビルダーカードを引く確率を上げる。
- 本ゲームの勝ちにつながるのは、Well-Architectedカードの取得。
- 汎用性の高いカードがやっぱりある。個人的にはEC2、StepFunctionとCloudFrontが強い。なんでも組み合わせられる。
ただ、購入コストが高いのでゲーム準備の段階で確保しておきたい。
AWS初学者目線でのポイント
- 汎用性の高いカードはAWSサービスの中でも使いやすいサービス(≒よく使われるサービス)なのでまずはそのサービスから覚えていく。
- 他の人のアーキテクチャ説明を聞いて、わかるサービスを1つずつ増やしたり、使えそうなアーキテクチャ構成を増やしたりしていく。
より面白くするために(ネットコムローカルルール)
- 自分の山札にビルダーカードが少ない序盤は単調になりがちなので一定の縛りを設けると、考える部分がより増えて盛り上がります。
- アーキテクチャ構成の縛り
- 必ず手札の全ビルダーカードを使ってアーキテクチャを組む/自分が前に組んだアーキテクチャは次の手番で利用不可/手札とは別に特定のビルダーカードを必ず使う などなど
- 購入カードの縛り
- 資格保有者は購入コストが常に+2される/同じカードを一人2枚までしか購入不可
- アーキテクチャ構成の縛り
最後に
仕事中にAWS資格保有者からの「ゲームしない?」の一言でたまたまやってみたのですが、なかなか面白かったです。
私自身、アーキテクチャを考えた経験も、AWSに関する知識もすっからかんでしたが、上級者がいると「あ~そういうやり方があるのね」と勉強になります。
このゲームでAWSのサービスへの興味を深めて、資格取得にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
まぁ、このゲームをやるにあたっての最大の難関は、このゲームの入手(re:Inventへの参加)なのですが・・・。
ちなみに、この記事を書いている最中(2024年11月)に2ndエディションが出たようです。
aws.amazon.com
それでは、よいお年を。