
こんにちは、デジタルマーケティング事業に携わっている神崎です。
本記事では、Google Cloud の「データ エージェント ファミリー」がデジタルマーケティングにもたらすものについて、考えてみます。
本記事の目次は、下記のとおりです。
- デジタルマーケティングへのデータ活用の理想と現実
- Google Cloud の「データ エージェント ファミリー」とは
- 「データ エージェント ファミリー」がデジタルマーケティングにもたらすもの
- おわりに
デジタルマーケティングへのデータ活用の理想と現実
「データを収集・統合・民主化し、分析・活用できるようにする」というのは、デジタルマーケティングに携わる方のほとんどが描く理想かと思います。

一方で、現実にはさまざまな問題があります。以下はそのような問題の例です。

前述のような理想の実現のためには、データを収集~活用するまでのエコシステムが円滑に機能することが重要です。

しかし、データの活用に至るまでのエコシステムが、現実の問題により機能不全を起こすということが、デジタルマーケティングの現場では多々起きています。

結果として、一部のメンバーへの「属人化」や「データの散在・活用不全」という課題が生じているケースも多く見受けられます。

Google Cloud の「データ エージェント ファミリー」とは
「データ エージェント ファミリー」は、Google Cloud の AI エージェント群です。

4つの AI エージェントをアーキテクチャに取り込むことで、データを取り扱いやすくなり、データの活用に至るまでの時間を短縮できるようになります。

※出典:生成 AI が拓くデータ活用の新境地:Google Cloud の「データ エージェント」とは?
https://www.youtube.com/watch?v=YGZozq561iI
「データ エージェント ファミリー」は、デジタルマーケティング、とりわけデータ活用の文脈では、主にデータの統合・処理~可視化・分析のステップを支援します。

それぞれの AI エージェントの詳細については、以下の記事を参照してください。
| AI エージェント | 記事 |
|---|---|
| Conversational Analytics Agent | BigQuery の会話分析機能を活用する - NRIネットコムBlog |
| Data Governance Agent | BigQuery テーブルやカラムの説明(メタデータ)を自動生成する - NRIネットコムBlog |
| Data Science Agent | Google アナリティクスのデータの異常を BigQuery ML で検出してみた - NRIネットコムBlog |
| Data Engineering Agent | Data Engineering Agent とともに BigQuery パイプラインを作成する - NRIネットコムBlog |
「データ エージェント ファミリー」がデジタルマーケティングにもたらすもの
Google Cloud の「データ エージェント ファミリー」は、前述のような問題、課題の解決に貢献します。

「データ エージェント ファミリー」による支援のイメージは、以下のとおりです。

AI エージェントの支援により、データの活用にかかわる問題を解決することで、データ活用に至るまでのエコシステムの機能不全が解消されます。

結果、ユーザーは KGI・KPI の達成に向けた、施策の実施に全力投球できるようになります。以下は「データ エージェント ファミリー」の導入により見込まれる効果の例です。

おわりに
本記事で紹介した内容は、2026年3月19日に開催された Google Cloud のイベント「Agentic AI Summit '26 Spring」で私が講演した内容をもとにしたものです。
よろしければ、以下のページより講演のアーカイブ配信もご覧ください。
また、「データ エージェント ファミリー」の導入は、PoC からスモールスタートすることを推奨します。
以下は、Conversational Analytics Agent 活用 PoC のタスクイメージです。
| No. | カテゴリ | タスク |
|---|---|---|
| 1 | ヒアリング | 対象となるデータの整理 |
| 2 | ヒアリング | 現在の分析業務のヒアリング |
| 3 | 要件定義 | 機能要件、非機能要件、データ要件を定義 |
| 4 | 設計 | システム全体構成図の作成 |
| 5 | 設計 | 環境設計 |
| 6 | 設計 | テーブル定義書の作成 |
| 7 | 設計 | プロンプトの設計 |
| 8 | 開発 | (必要に応じて)AI エージェントが稼働する環境(フロントエンド・バックエンド)の構築 |
| 9 | 開発 | ETL 処理の実装 |
| 10 | 開発 | データマートの作成 |
| 11 | 開発 | 非機能要件対応(セキュリティ、監視設定など) |
| 12 | 効果検証 | 現在の分析業務に対する AI エージェント導入の有効性の検証、結果報告 |
AI エージェントの登場で、以前より容易に、かつコストをかけずにデータを活用できる土壌ができました。 今こそ、収集した Google アナリティクスなどのデータから価値を引き出していきましょう!
