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Webディレクター×生成AIで業務効率化を目指す

本記事は  デザインウィーク  2日目の記事です。
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こんにちは、後藤です。
突然ですが、みなさんは生成AIを使っていますか?

私は生成AIを活用しはじめて約9か月ほど経つのですが、
その中でも体感30%くらいは業務効率化できているんじゃないかなあ、と感じています。

なので本記事では、自身のディレクター業務でどんなところを効率化できたのか、
そして活用時に気づいた注意点について、ご紹介できればと思っています。


目次

 生成AIの活用について

最近は生成AIの活用が当たり前のようになっていますね。特にIT業界では多く利用されているイメージがあります。
実際、2024年9月にランサーズがフリーランス563名を対象に実施した調査では、40.1 % が「すでに生成 AIを業務で利用している」と答えています。
さらに、利用者の 約8割 が「業務時間を短縮できた」と実感しており、なかでも 41.6 % は1時間以上の削減効果があったと報告しています。

引用元:Lancers 「生成AI業務活用実態調査」を公開。約8割が業務効率化を実感 | ランサーズ株式会社コーポレートサイト (Lancers,Inc.)

ネットコムでも、社内でAIプラットフォームを使えるようになり、様々な生成AIが使えるようになりました。
私も自分の業務に合わせて、いくつかの生成AIを使い分けて活用しています。

生成AIの使い分け

私が使い分けている生成AIについて、メリット・デメリット含めてご紹介します。

GPT‑4o 

私がまず最初に利用する生成AIが GPT‑4o です。
とりあえず質問したいことや、GAに関する質問、プロジェクトの環境構築時のエラー対応などに使用しています。


GA関連の質問などをする利点は、自分で複数のサイトを調べて時間をかけることなく、知りたい情報のみを短時間で得られることです。
また、GPT‑4oに限った話ではないですが、注意点としては時々間違った回答を教えられることです。何かの手順や方法は間違っていても正解にたどり着けないだけなので問題ないかと思うのですが、意味や定義などの質問については、本当に合っているのか自分自身で調べて再確認したほうが安全だと思っています。

 

Claude 3.5 Sonnet

Claudeは、主にメール文やワイヤーフレームのダミーテキスト作成などに活用しています。
私自身、メール文の作成があまり得意ではなく、特に長くなりがちなメールの場合はClaudeに端的に内容を伝えて作成を依頼しています。


また、自分で作成したメールや資料等の文章チェックにも利用しています。
誤字脱字や適切な言葉遣いの修正、さらには不足している情報の補完もしてくれるため、自分で書いた文章よりも伝わりやすく、分かりやすい内容になると感じています。

さらに、修正した結果だけでなくどこをどう改善したのか、などのポイントも教えてくれるのが嬉しいポイントです。

ただ、Claudeは回答を他の2つの生成AIと比べても箇条書きで返す傾向があるため、「箇条書きにせず回答してください」といった指示をプロンプトに明記することでより精度が高い回答を得ることができます。(他の生成AIでも、精度を上げるためにプロンプトを明確に書くことは必須です)

もう一つの活用として、ワイヤーフレーム作成の場面でもClaudeを活用しています。
例えば、ワイヤーフレーム作成時にライティングをする際、自力で様々な文言を短時間で考えることが難しい場合がありますが、Claudeに依頼することで複数パターンのキャッチコピーや説明文をすぐに用意してもらえます。

 

Gemini 1.5 Pro

Geminiは、社内で利用しているAIプラットフォームでは唯一音声データが処理できるため、議事メモ作成に利用しています。
これまでTeamsの文字おこし機能も試しましたが、雑音を言葉として拾ってしまうことがあり精度は低めでした。
Geminiの文字おこしはTeamsに比べて精度が高く、すぐに作成してくれるので作業時間の短縮に役立っています。
一方、注意点としては、一度にアップロードできる音声データに容量制限があり、長時間の音声は分割する必要があります。場合によっては、長時間の音声は自分で文字おこしした方が効率的かもしれません。

このように私は、 通常利用はGPT‑4oを利用し、文章作成はClaude、音声ファイルの文字起こしはGeminiというように場面ごとに生成AIを切り替え、業務の効率化を行なっています。



最後に

まだまだ自分の知らない活用方法がたくさんあると思っているので、生成AIを上手く活用して更に業務時間を短縮できれば...と考えています。

Copilotはまだあまり使ったことがないので、次回こんな活用方法があった!というようなことがブログで紹介できるくらいにはこれから学んでいければと思っています。