本記事は
デザインウィーク
1日目の記事です。
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2日目
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はじめに
こんにちは、花粉症で目鼻喉全てをやられている高畑です。毎年「過去一やばい」を更新していますが、いつか「今年全然やな!」と言えるようになる日が来ることを願っています。 そんなことはさておき、この度デザインウィークのトップバッターとして大先輩の中にしれっと参加している私ですが、実は去年まではシステムエンジニアとしてバックエンドを担当し、ごりごりに開発を進めていました。 転身してから約半年間Webディレクターとして活動していく中で、必要だと感じたスキルを3つお話ししたいと思います。
Webディレクターの仕事って?
Webディレクターの仕事は案件や担当者によってさまざまです。主な役割は、Webサイトやサービスの企画・制作・運用など全体の統括です。チームとお客様の橋渡し役となり、ユーザーのニーズを満たす成果物を提供することが求められます。多方面との調整が求められる、責任感とやりがいのある仕事だと感じています。
必要なスキル
Webディレクターとして活躍するためには、具体的にどのようなスキルが必要なのか、私自身がシステムエンジニアとしての経験を活かしながら業務に取り組む中で、特に重要だと感じたスキルをご紹介します。
1.プロジェクト管理能力
Webディレクターとして最初に求められるのは、プロジェクトを円滑に進行させる管理能力です。スケジュールの作成やタスクの進行状況を把握するだけでなく、デザイナーやコーダー、お客様との調整も行う必要があります。システムエンジニア時代は、リリースまでにバグの修正や機能の改修を行うことを主な作業としており、プロジェクトを管理することはありませんでした。一方、Webディレクターは一つ一つの課題だけでなく、プロジェクトのゴールを見据えながら、全体の進捗やチーム間の調整まで行う必要があります。プロジェクトには多くの人が携わっており、複数の工程を必要とします。そのため全体像を把握しながら細部まで目を配ることが特に重要だと感じています。
またWebディレクターは作業に必要な工数を把握することも大事なのですが、自分がエンジニアでコーディングをしていた経験があったので、作業にかかる工数を想定してスケジュールを組み立てることは容易でした。エンジニア時代の経験がプロジェクト管理に役立っています。
2.技術的な理解力
Webディレクターになり、新たに、SEOやパフォーマンスに関する基本的な知識について学びました。システムエンジニア時代には、機能の実装やバグ修正に集中していたため、検索エンジンでの評価やページの読み込み速度といった視点を意識することはありませんでした。しかし、Webディレクターとしては、これらの要素がお客様のビジネス成果に直結するため、欠かせない知識だと感じています。
Webディレクターの仕事では必ずしもコードを書く必要はありませんが、基本的な技術知識があることはプロジェクトを進めるうえで強みになります。たとえば、HTMLやCSSの構造を理解していると、デザイナーやエンジニアとの会話がスムーズになりますし、仕様が実現できるかどうかも判断しやすくなります。ブラウザの開発ツールを使って、より具体的な指示を出したり、技術的な課題をスムーズに解決できることは、システムエンジニアを経験したWebディレクターとしての大きな武器になっています。
システムエンジニアとして培った技術的な理解力に加え、Webディレクターとしての新たな視点や知識を身につけることで、プロジェクトを円滑に進めるだけでなく、成果物のクオリティ向上に貢献できるようになりました。
3.コミュニケーション力
Webディレクターとして最も重要だと感じているスキルが「コミュニケーション力」です。Webディレクターは、お客様とのやり取りはもちろん、デザイナーやコーダー、さらには他のWebディレクターとも連携を取る必要があります。相手に意見や課題を正確にわかりやすく伝える能力も重要なのですが、要望や気持ちを汲み取ることの方が重要で難しいことだと感じています。自分が一方的に話して満足しても、それはコミュニケーションではありません。相手の表情やトーン、ちょっとした言葉のニュアンスにも注意を払いながら、本当に伝えたいことを汲み取る力を養うことで、信頼関係が深まり、プロジェクト全体の成果にも良い影響を与えると感じています。
このようなコミュニケーション力は、システムエンジニアやWebディレクターだけでなく、社会人としての基本的なスキルであり、最も重要な課題のひとつだと考えています。しかし、Webディレクターになって社内だけでなく、社外とのコミュニケーションの頻度が増えたことで、その難しさと重要性を改めて実感しています。私自身、ただの会話であればコミュニケーションをとるのは得意だと思っていましたが、Webディレクターとしてのコミュニケーションは、単なる会話とは全く違う難しさがあると感じています。相手や状況に応じて適切な言葉や伝え方を選ぶ必要があり、それがWebディレクターとしての大きな課題だと感じています。
仕事上のコミュニケーションは繊細で、時には難しい判断を求められることもありますが、その積み重ねが信頼関係を築き、プロジェクト成功につながると思います。Webディレクターとして、このスキルをさらに磨くことで、チームやお客様から安心して任せてもらえる存在になれると考えています。
さいごに
今回紹介したスキルは、簡単であたりまえのことのように感じたかもしれません。ですが、基礎をブラッシュアップさせて、自分だけの武器を見つけることができたときにはじめて、達成感が生まれるのかなと考えています。システムエンジニアだった経験は今の私にとって大きな強みとなっています。また、新しいことに挑戦する勇気があったからこそ、この強みが発見できたと感じています。まだまだ未熟な私ですが、これからもたくさん学び、「任せてよかった」と心から思ってもらえるWebディレクターを目指します。